先日来の暴風雨が去って、今日は素晴らしい一日になりました。
風はまだ残っておりましたけど、空は青く、陽は暖かく野山を照らして、世捨て人(を気取っている)の私の心にも春の美しさが染み入るようなそんな一日でした。
鶯の鳴き声に送られて家をでて岬のいつものコースをドライブとしゃれ込みました。
その第一弾がこれ、ここには家を出てから通りに出るまでのほんの2百メートルほどの間で撮ったものです。
岬に住めるということはなんという幸福なことなのでしょう。一年中向こうの山を眺め、周りの木々の移ろいを楽しみ、花を楽しみ、鳥を眺め心を洗われています。
そして今日は犬たちとも友情を交換いたしました。

神を信じない私にも、この好運を恵んでくださった神様への感謝の念が沸き起こってきます。

そうです。圧倒的な陽の暖かさの前には

冷たくなった、人間の心などひとたまりもありません。

人間のもつ、鬱や憎しみ、そして影、、、そのようなものは一瞬で解け去ります。

あるいは、あまりにも些細な刺としか感じられなくなります。

この自然の持つ力の偉大さは

計り知れなく

どんなに人智が進んでも

どんなに芸術が深まっても

おそらくたどり着けない、

いや模倣すらできないレベルのものなのでしょうか

ぬくぬくとした春の陽を浴びて精一杯背筋を伸ばしている、道端のタンポポを見ながら、ふとそんな感じさえいたしました。

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馬酔木の花は曇天の時にはオフホワイトの柔らかい、しなやかさを見せますけど、今日のようなさんさんと照りつる太陽の下では純白のシャープな姿を見せてくれます。ミツバチにはそのどちらも至福の対象なのでしょうね。