5月24日の「
こんな生き方もある」って日記の続きですけど、
退院して自宅に帰ってからの彼は、現在のところ、毎日手探りでの可能性の探求に生きています。
とにかく、医者のいいようでは「かなりぐちゃぐちゃな状態の大動脈」に過度な負担をかけないで、そろ~りと生きて行かなければなりません。
血圧や脈拍を上げるなって言われても、自分でコントロールできるものではないし。
少し動いては息苦しさを感じて、動きを止める、、、、
基本、病院では動いているつもりでも、寝ているのが常態だったのですね。
自分の家に戻ってみたら、休み休みやっているつもりでも、四六時中動いているのが普通だったと気がついたそうです。
リハビリ。 今回の病院のリハビリは、どこまでできるのかのチェックだけでした。
階段を20段上りました。その時の血圧や脈拍の上昇はこれだけだから、この階段は登れます。なんてね。
この時に、明日は30段登りましょうというプランは全くないのですね。
あくまで、ここまで動けますの確認だけなのです。
医者にしてみれば、運動機能を改善するとか、大動脈の状態を改善するなんて、そんな恐ろしいことやりたくないってのが本心なのでしょう。
下手をやって、ピリって乖離が進んだら、もう助けようがないってのは彼らには十分見えているのでしょうから。
とにかく、退院の前日に、まだ自分で動ける範囲は同じフロアーのみってことで、
彼は看護師さんに、明日からは退院して、毎日あちこち自分で歩いて行くのに、今日はまだ同じフロアーしか動けないんですかって文句を言って、やっと病院内を歩く許可をもらったくらいですから。術後のリハビリとは全く違いますね。
彼にとっての最大の関心事は、運転できること。
彼の家で車が使えなければ、買い物もできない。生活が全く成り立たないのです。幸いなことにこの点に関しては医者の許可がおりました。
さて、次は、、、
彼の家の生活フロアーは二階。階段は登れるにしても、買い物を手に持って登れるでしょうか、、、
洗濯機は一階だけど、洗濯物を下ろしたり、持って登ったりできるでしょうか。
意外と、掃除機をかけるので息切れしてしまったり、
帰宅して寒い日が続き、ストーブに火を入れましたが、この灯油タンク、下のポリタンから灯油を入れて、二階に持って上がれるでしょうか。
家へのアプローチ。これから雑草が生い茂って、道を隠してしまいます。でも、刈払い機はもう使えないでしょうね。。。いちいち便利屋さんにお願いしなければならないのでしょうか、、、、
お風呂は諦めるとしても、シャワーを独りでいるときに浴びるのが怖いのだそうです。
血圧が上がる可能性がありますからね、、、、
日常のなんでもないと思えるような、ごく普通のことをやっていても、思いもかけずきつい仕事も出てきています。
これからできないこと、難しいことをリスとして、それをどのように解決していくのかが、彼の仕事なのでしょうね。