鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

秒針は夢を見る

2016-06-26 00:35:54 | フリーゲーム(ファンタジー)
「秒針は夢を見る」 ファンタジー・全ての物書きへ捧げるゲーム
制作者:時計塔プロジェクト

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記憶を失った少女が、塔の中に散らばる言葉を集めながら、
自分の過去を思い出していく物語です。

んー、最後まで使われなかった言葉が、いっぱいあるんですが、
これは、ただ集めるだけのもので良いのかなぁ。
最初は、本のタイトルに違う言葉が入ると、
展開変わったりするのか…と思ったんだけど。
クリア後の周回でも、クリア直前の状態で(つまりタイトルが全て完成した状態で)
塔をもう一周できるだけっぽいから…別ルートとかは、やっぱり無いのかな?

とりあえずバッドエンド?とグッドエンド?を見ました。
リドミによるとエンドは「大きく分けて」2つとのこと。
「大きく分けて」って部分がちょい気になりますが、ともかく2種類クリア。

言葉を探して記憶を埋めていく…っていう
基本システムが面白かったです。こういうの好きー。
できればもう少し、言葉を使うギミックが多くても良かったな。
使わない言葉が多いのもったいない。もっと色々使って遊びたかった~

シナリオは、曖昧な雰囲気の中で進んでいく感じが良かった。
じわじわと、過去の出来事を日記で思い出していくのも良い^^
ただ、屋上階にたどり着いたとたん、ダーっと濃い語りが始まるのは、
少しだけバランス悪く感じるかなぁ。
うん、でも、熱意は伝わる。これが言いたかったんだなって。
実際こういうの、モノカキさんには下手なホラーより怖い話だと思うの;


「なんのために」書くのか、「誰のために」作るのか。
自分がやりたいことを、自分の好きにやればいい、とは言いつつも、
そもそも、それを見る人、読む人、プレイする人がいなければ、
成り立たないのが創作ってものの面倒なところでござる。

そして、見てもらったならば、
できれば多くの人に受け入れられたい、と思うのも当然のこと。
けれど、全員の好みに合うものなど創れない、というのも本当のこと。

まあ、自分の作品を公開することに関しては、
今はネットが普及して、誰でも簡単にデータをアップできるようになった分、
昔にくらべて「間口」は格段に広くなりました。
ネットが無いころは、まず、人に「見てもらう」までが大変だったから~
感想だってもらいやすいし、気の合う人も見つけやすいし、
そういう意味では、今は恵まれた時代です。

ただ…それで食べていこう、となると…ね、
やっぱ難しいよねぇ…うむむ。