鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

着信アリ1,2

2005-08-21 02:51:22 | 映画(ホラー)

「着信アリ」 2004年
監督:三池崇史
出演:柴咲コウ、堤真一、吹石一恵、石橋蓮司、岸谷五朗

「着信アリ2」 2005年
監督:塚本連平
出演:ミムラ、吉沢悠、ピーター・ホー、瀬戸朝香

着信アリ 公式サイト
着信アリ2 公式サイト

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呪怨のときも思ったけれど、アジアンホラーで二作目を作るのは、
実は難しいことなのかなと思わせる作品。
外国ホラーは、オーメンにしてもポルターガイストにしても、
13日の金曜日もエルム街も、チャイルドプレイも、果てはバタリアンまで
ちょっと人気が出れば2作目は当然だし、韻を踏むように同じパターンをなぞる
ストーリーも、別に気にならない。
でも、アジアンホラーでそれをやられると「なーんだ、同じじゃん」と
難癖つけたくなるのは何故なんだろう?(単に私の性格が悪いって話か?)

で、そこで「なーんだ、同じじゃん」と言わせたくないのか、
着信2では、なんと、オオモトから舞台を海外に移してしまいました。
他にも、着信される電話の設定が多少違っていたり、
前作との繋がりという点では、少しツギハギな印象ですが、
これはこれで…それなり…なのかなぁ。

===
着信アリ

ある日、合コンの席で、由美の友人陽子の携帯が聞き覚えのない着信音を奏でた。
着信メッセージを確認すると、発信者は…自分自身の携帯番号。
着信時刻は三日後の時刻。
しかも、そこに残されたメッセージは、陽子自身の声らしき絶叫だった。
気味の悪い悪戯…そう思ったその出来事は、三日後、陽子の死をもって現実のものとなる。

数日後には同じ合コンに出ていたケンジが死に、由美の親友なつみのもとへも同じ電話が…
なんとか死を逃れようと、テレビ局の霊能者に縋るなつみだったが、
彼女はテレビカメラの前で、無残な死を遂げることになる。
そして、ついに「死の予告電話」は由美自身の身に降りかかった。

妹を同じ現象で亡くした葬儀屋、山下弘とともに、事件に挑む由美。
山下の情報をもとに、同じように死んだ死者を調べてゆくうちに、
死者の口に残された飴玉と、若くして死んだ少女、美々子との関連に気付き、
二人は彼女にゆかりのある廃病院へと、足を踏み入れる。


着信アリ2

とあるラーメン屋の台所で、携帯電話が突然不気味な音楽を奏でた。
その電話を取ったのは、持ち主の父親である店主。
娘自身の声で話す脈絡の無い言葉を聞いた店主は翌日、不可解な死を遂げる。
そう、かつて世間を騒がせた「死の予告電話」は、まだ続いていたのだ。

電話を受けた恋人、杏子を守ろうとする尚人は、一年前の事件を取材するルポライターの孝子
と出会い、事件に深く関わっていく。
調査の末、台湾で悲惨な死を遂げた一人の少女をつきとめた3人は、
彼女が最期を迎えた廃坑へと向かう。
杏子に残された時間は僅か。果たして、彼女を救う手立てはあるのか。

===

一本めについては、以前にも書きましたが、
恐怖レベルは、呪怨が大丈夫であれば平気な程度。
柴咲コウは髪型といい、妙に険のある目つきといい、ホラーに実に向いています(笑)
自分の死に際の声が着信される、というのはなかなか怖くて良かったのですが、
テレビ局のあたりはちょっとやりすぎ感…
病院で隠れている由美の側に、次々と標本壜が差し入れられる部分とか、
何で?と思うような、恐怖のためだけ(?)の演出も随所に入っており、
そのために、ストーリーがぼやけてしまう感じ。
また、ラストがいきなり抽象的になり、「何?何?何なの?」と思っているうちに
終わってしまうのが、どうもすっきりしないのですよね。

二本目は、一作目とは違い電話の持ち主ではなく、
そのメッセージを聞いた人間が死ぬ、ということになっており、
それが今回の物語の鍵になっています。
しかし、前作の美々子の呪いとは別な、もう一本の線を追ったその先が、
台湾というのはちょっと飛躍しすぎでは(汗)
別に、台湾じゃいけない理由は何も無いのですが、
向こう特有の習慣や呪術が関係するわけでもなく、唐突に舞台を移しただけのように
思える設定は、リアリティに欠けていてちょっと醒める。
これって日本の鉱山町じゃダメだったの?
確かに、いくらイナカとはいえ、今の日本の鉱山ではこれはやらないだろう、と
いう感じはわかりますが、じゃあ、アジアのどこかの国ならいいんじゃないかっていう
考え方も安直じゃない?
ラストを見終わった感想は、恐怖がどうこういうよりも、
こんなカレシなら私も欲しい!ってことくらいかな(笑)

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