鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

みこし~第一の夜~

2017-04-17 23:05:47 | フリーゲーム(ホラー)
「みこし~第一の夜~」
探索ゲー・ハートフル妖怪ホラー・神を神にするのは人間
制作者:亜砂都(あさと)様(皇子の詩と日々

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第一の夜、なんてタイトルについているから、てっきり完結してないのかと思ってプレイを後回しにしていたら、一話完結のシリーズものを何話か重ねていく形態だったらしいっす…
雰囲気良くて面白かったので、何か損した気分…もっと早くプレイすればよかった!

主人公は、桑原高校の1年生にして、神社の娘である藤井崎みどりちゃん……ではなくて。
化学教師の宇多薙定実(うだち さだざね)くんになります。
…冒頭では、意味ありげにみどりちゃんとクラスメートたちが出てきますが、ここは前フリ。
もしかしたら、これから後のシリーズでは活躍してくれるのかもしれませんが、今回は、全員脇役でございます。

宇多薙くんは昔から「見えないものが見える目」を持っている人。
けれど、そのことを嫌い、疎んじていて、「妖怪」たちとも自分から係わりを持とうとはしません。
白牛鬼たちとは、どうやら子供の頃は仲良しだったようですが…?
「神社に神なんかいない」と強く言い切る彼の過去に、一体何があったのでしょう。


とりあえず、宇多薙が操作できるようになったら、誰もいなくなった学校内で、個性的な妖怪の皆さんと戯れてみましょう。
そのあと、学校から帰ろうとすると、今度は何者かの「負」の気にさらわれたみどりちゃんを救うため、妖怪たちの力を借りて奔走することに…

宇多薙のキャラも良いんですが、なにしろ、妖怪たちがメチャ可愛いんですよねー^^
二人して交互に喋る白牛鬼、優しい一つ目ちゃん、クールなジョンや、頑固なだるま、そして飄々とした風邪吹き…etc
それぞれ魅力も個性も強い面々でしたが、私が特に好きなのは、つくもとにょろびでした。

つくもは…プレイしていて一番お世話になる妖怪で、すごく性格がいいのですよね。
うだっちーに対して深い友情めいた気持ちを持っていて、おちゃらけた口調の影にある優しさや思いやりみたいなものが、すごく染みるのです。
きっと彼は…たぶん、うん。

にょろびは、屋上で鈴を取った時のあの意外性がツボ…!
いや、考えてみれば意外でもなんでもないんだけど!あそこ笑ったわー
最初に出てきたときの怖さと、そのあとの人の好さのギャップもいい。

しかし、可愛いとはいえ、相手は妖怪。人間とは非なるもの。
殺されるときはサクっと殺されてしまうので、注意は必要です。
そしてセーブはこまめにしっかりと!!


謎解きは、後半の鈴探しが難しめでした。
一応、墓場の石碑がヒントはくれるんですけどね…

もー、鼠を見失って探した探した。あの暗闇の犬どもがすごく憎い!!
あとなかなか見つけられなかったのが「青い炎の素」…これは家庭科室をくまなく探索すると出てきます。
もう一つ、うさぎのピアノは、音楽を演奏するのではなく訊かれたことに答えてください。

私がクリアしたのは、真エンドと、エンド1とエンド2。
リドミによると、どうやら、エンディングは5つあるらしいんですが…エンド1がノーマルかな?
エンド2はちょっとバッド臭い感じ。あと二つのエンドのバリエーション…どこが分岐だろう?
やっぱり最後の選択肢と、真へのキーアイテムを何段階目まで持ってるかって話かしら。

とりあえず先に真エンド見てしまったので、今はエンディングコンプへの意欲がいまいち……;
ちょっとこの先は、間をおいてから確かめようと思います。

なんとなく、カミサマつながりな感じが「シラカミサマ」に近いように思うので、あれが好きだった人なら、きっとこれもお気に召すんじゃないかと?
興味を惹かれた方はぜひどうぞー



それは、人間たちが「信じる」ことをやめてしまえば「最初からないもの」になってしまう世界の物語。
泡沫の夢のような一夜の果て、「彼ら」は皆さんの心に一体何を残すでしょうか…


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