鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

怨恨ヴィーゲンリート

2016-04-22 09:58:48 | フリーゲーム(ホラー)
「怨恨ヴィーゲンリート」 シリーズ作品・怨みは続くよどこまでも
  現在5作(廃墟の誘引・少女の審判・童子の呪詛・死者の復讐・孤独の邂逅)
制作者:豆丸様(旅心

(画像は童子の呪詛より)

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いやあ…最初の「廃墟の誘引」の時は、ここまで深く長く、
伏線を引っ張り続ける作品だとは思いませんでした。
確かに初作から、裏にもっと設定ありそうなキャラばかりが出てくるな、
とは思ったんですが。

ゲームの製作は、普通に漫画を描いたり小説を書くより手間暇のかかる、長丁場の作業。
だからそのぶん、壮大で面白い基本設定を考えたとしても、最後まで作りきるだけの、
時間と根気とモチベーションを維持し続けるのは、難しいんじゃないかと感じます。
特に若い頃は、進学・卒業・受験… 学校が終わっても、引越・就職・結婚・出産と、
数年ごとに環境が大きく変わっていきますからねぇ

…なので、あんまり先の長そうな伏線で始まるゲームを見ると、
この先どこまで行けるのかな?と心配になってしまうのですが…

この「ヴィーゲンリート」は、すでに5作目。
しかも、それぞれに、ある程度ボリュームがあるシナリオがつき、
逃げや謎解きも無理がない範囲で組み込まれ、
頻繁にスチルを差し込み、複数のエンド分岐が用意されてるという…
どれも、遊びごたえ十分なタイトルばかり。

その上、制作速度がやたらに早いときたら、
この先を期待しないではいられないでしょう!


個人的には、5作品の中では「少女の審判」が一番好きです。
選択肢にもよりますが、明ちゃんのまっすぐなキャラのおかげで、
物語の方向性が常に前向きなのが気持ち良い。
海音寺君も、すごくマトモな性格で、本当にこの二人お似合いだなあと^^

4人を赦すか赦さないかは、正直迷うとこなんですが、
赦さなかった場合、結果が「あの」無残な死体ですからね…
あれを見ると、そこまでのことではないんじゃないか?と思わせられてしまいます。

「少女の~」にちょっとテイスト似てるのは4作目の「死者の復讐」
主人公の零歌さんの年齢が上がったせいか、内容もちょっとアダルトめに。
絶対救いようがない!ってキャラがいるのも新鮮でした。
五郎くん…顔は良かったんだけどな…中身がな…
四葉ちゃんと三羅くんは生存ルートがあったら嬉しかったかも。

しかし…アキヒトくん、一体何者だったんでしょうね…
零歌さんと髪の色や横ハネが同じなので、助からなかった子の姿を借りてるのかと思ったり、
でもミチザネ・マサカド兄弟にもちょっと似てる気もするし。
このへんも、おいおい、伏線回収してくれるのでしょーか…

そうそう。死者の~は、内容の大人さもさることながら…、
この作者さん、女の子の服が、いつもピタピタの薄手で体のラインくっきりなので、
スチルが出ると、ついついボディに目が…ね(しかも白が多い!透けそう…!)
二子ちゃんの両胸を縦ラインで強調したワンピは特にエロいと思います。有難うございます←?

3作目ではサクラちゃんの家庭の事情と、冷静鉄仮面の月宮くんの過去の伏線を。
5作目では、2作目でチラ見せしてた光の家庭の事情を、それぞれ主線としてお話が展開しています。
どちらも、月宮君のブレない男らしさが満載で、やはり彼あっての物語だなと思いました。

光くんは…ウザい上に、悪気なくKY。
実際いたら面倒くさそうだけど、なんでゲームで見ると可愛いのかな?w
さくらちゃんや月宮くん、明のような「純度の高い」キャラがいる一方で、
光くんや、2作目や4作目のサブキャラたちのような、複雑な人間力を持つキャラを作れるのも、
作者様のすごいとこですね。

5作目では、謎の多い、ミチザネ&マサカドについても、大分伏線の糸が張られています。
そもそも、彼らとカナデは人間なんでしょうか…
あっちこっちでチラチラしながらも、いまだに語られない月宮君の過去も気になります。

次作がどうなるのか、誰の物語になるのか、非常に楽しみです~




できれば、最初から登場しているのに、いまだに顔グラのない、
さくらちゃんパパの顔が見てみたい…


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