鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

人形霊

2006-01-30 00:30:41 | 映画(ホラー)

「人形霊」 2004年
監督:チャン・ヨンジ
出演:イム・ウンギョン、キム・ユミ、シム・ヒョンタク、チョン・ホジン他

公式サイト 

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球体関節人形というと、まずベルメールのバラバラ死体風のやつ、
あるいは、カタン・ドールで有名な天野可淡、の美しくも恐ろしい貌の人形しか頭に浮かばなかったのですが、
最近は、スーパードルフィーのような、綺麗なやつが一杯あるんですよね。
趣味でやってる人形作家さんにも、上手なかたもいらっしゃって、検索すると面白いです。

ちなみにこちらは、以前から知っていた、
語り口の面白いイラストレーターさん&人形作家さんのサイト→緑虹ノ箱庭

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「人形のモデルの仕事を引き受けてほしい」
そんな依頼を受けて、ある人形作家の家に招かれた5人の男女。
彫刻家のヘミ、女学生ソニョン、写真家のボン、男性モデルのテスン、人形好きのヨンハ。
あちこちに不気味な人形の配置されたのその不気味な家で、彼等はとまどいつつも、
楽しく過ごしていた。ただひとり、妙に緊張したヨンハを除いては…。

何かに怯えたように神経質になっていたヨンハは、モデルの最中に失神。
その間に、持っていた人形が何者かに破壊される事件が起こった。
それを、最後に触ったヘミのせいだと激昂したヨンハは、その後奇怪な死を遂げる。

それが悪夢の始まりだった。一人、また一人と続く惨劇。

ヘミの前に現れる、赤い服を来た親しげな少女ミナは何者なのか。
また、彼等を呼び集めた人形作家の真の目的は何なのか。

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こちらも韓国ホラーです。
んー、アジアンホラーって、過去の因縁話多いですよね。
アメリカあたりだと、ジェイソンにしてもフレディにしてもチャッキーにしても、
かなり無差別に殺しまくるじゃないですか。
でも、韓国ホラーはまだその域じゃない…というのか、目的意識がハッキリしてますよね。
「親の因果が子に報い」的な設定は、ある意味、親や家族制度がしっかり生きている地域らしい考え方だよなーと思いました。(前出のコックリさんもその気があるしさ~)

とりあえず、赤い服の少女役のイム・ウンギョンが、ちょっと古風な感じの美少女で目を引きました。
ていうか、この映画の主役は絶対彼女ですって(笑)

もともと、私、人形って怖いんです。
ことにリアルチックなものは苦手で、なんでも鑑定団で、見るからに古ーい、
髪の毛も半ば抜け落ちたようなアンティックドールが出ると、
「こんな不気味なもの、一体誰が手元に置きたがるんだろか…」と理解に苦しむ…(汗)
あれが家にあったら、絶対夜中はその部屋に立ち入ること罷りなりませぬ(汗)

人の形をしていながら、決して人ではない、という微妙な違いが、怖いんですよね。
同じ感覚で、愛知万博のアクトロイドも怖いな(汗) いや、精巧だとは思うけど。

恐怖新聞の作者、つのだじろうさんは、人形コレクターだと以前聞いたことがありますが、
ああいう漫画を描き、ああいう研究をしていながら、人形をコレクションするなんて、
なんていう豪胆なひとだろうと思わずにいられません。


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