鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

シキヨク-夢魅テルは夢見てる-(第2話)

2016-11-25 17:34:45 | フリーゲーム(ゲームマガジン)
シキヨク-夢魅テルは夢見てる-(第2話「女子高生失踪事件」) ホラーADV
制作者:シアン様(ImCyan

========================

前回より、キャラの解像度?上がってるように思うのは気のせいですかね…
テルくんはよりカッコよく、ルナちゃんはより可愛く!なった気が?

いつもホラーらしい、救いの無いシナリオの多いつぐのひシリーズですが、
今回はちょっと趣向が違います。
ホラーのシリーズもの漫画やドラマなどで、残酷な話の合間にたま~に、
ちょっとハートフルなエピソード回が挟まったりするでしょ?
シキヨク「女子高生失踪事件」は、そんな感じのお話でした。

いや…怖いことは怖いんですけど、怖さの方向がちょっと…
悪霊よりもルナちゃんがコワイ。そしてオモシロイ。
この笑いと恐怖のベストなさじ加減は、さすがの一言。
しかも最後には、純愛・一途・せつない系で〆て、泣かせてくれるし。

ただまぁ…この物語…ただ「ちょっと良い話」というには、
悩んじゃう部分もあるんですよね。
見ようによっては、ある意味「思い込みの強い女ほど恐ろしいものはない」
って話のような気も…しないでもなくて。

…恋愛のために死ねる、命かけられるって、
本人にとっては美化されて綺麗に感じても、
周囲から見ると、すごく極端で怖い思考じゃないかなぁ。
しかも、このシリーズの名前は「シキヨク」。
恋や愛…色欲に狂った人間の異常さも、テーマの一つでございましょ?

いつもの「連打逃げ」は使っていないにもかかわらず…
いや、使っていないからこそ?実に内容の濃い、
やりごたえのあるゲームでした~
面白かったです。

ホラーのシリーズものってワンパターンになりがちな案件だけに、
シキヨクで、作者様が毎回、新しいことに挑戦していく姿勢は、
ホントすごいなと思いますね~

さて、今回のゲストキャラ?は「鈴木礼美」ちゃん。

最初は、不躾に「…何か(幽霊)見えるの?」なんて聞いてくるし、
一緒に帰ったはずなのに、なぜか制服のまま、
学校に閉じ込められていたりするのでアヤしさMAX。
しかし、一緒に行動しているうちに、何か一途で可愛く見えてきます。

一部、恋する乙女特有の思い込み暴走もありますが、
眉をハの字に下げて、ちょっと困った笑顔浮かべられると、
何かいろいろどうでもよくなってくるというか…
うん、可愛いは正義!!

しかし、そんな浮かれたプレイヤーにヒヤっと水を差してくるのが、
随所で差しはさまれてくるセーブ画面。
そこでの彼女の姿は、本筋と対照的に、
どんどんヤバイことになっていくので、ぜひともお見逃しなく!

これは本当にレミちゃん本人なのか?
キヤ子は善霊なのか悪霊なのか?
その目論見はどこにあるのか?

話が進んでも、全貌がなかなか見えてこないため、
終盤まで緊張感を失わずプレイできました。

ちなみに、レミちゃんを同行せずに断固として帰すと、バッドエンド。
キヤ子さんは最初から、選択肢なんか与えるつもりはなく、
何をどうしようとも、物語は、彼女が望む結果しかないのでした。



…テルくんが、あんなにストイックなタイプじゃなかったら…
レミちゃんがタゲられることもなかったんだろうにな~
正直、あそこまで想われてるんなら、
テルくん、振らないで付き合っちゃえよ!ッて… 




…イエ…なんでもないです。



PAREIDOLIA(パレイドリア)

2016-11-25 17:14:27 | フリーゲーム(ホラー)
「PAREIDOLIA(パレイドリア)」 ダークホラーADV・鏡はただ己を映す
制作者:えにらえむ様(ウンダウナバラ

==========================

記憶喪失の主人公が、鏡の中の世界でなぜか殺されそうになりながら、
自分が何者か、何をしたのかを知ろうとするADVです。
バラバラになった、虐待された少女の日記。
その子と主人公のかかわりは何なのか。

ファンタジーっぽいゲームではありますが、シナリオは重いっす。
一応、むかしばなしの形式にしたり、
言葉もはっきりさせずに、ちょいとボカしてはいるんですが、
それでも日記の「少女」に何が起きたかは、
作中の文書で大体わかると思うので…

ゲーム内にもきちんと注意書きされてます。
地雷がありそうな人は、しっかり読んでおくことをおすすめ。

パレイドリア、とか、アパシーとか…心理系用語?入ってる?
ジョリーとかメランコリーは感情を表してるっぽいですかねぇ。
タァチーだけわかんないな。怒り…?
っていうより、もっと陰にこもってモゴモゴした不平不満みたいなの。
もしかしたらキャラ名も、何か由来があるのかも…って、
サラっと検索してみたけれど、特にひっかからなかった。残念。

いやぁ、何があっても迷わない、不動のロチカがかっこよかったっす~
こういう、ブレないキャラが一人いると、実に心強いわ。
ピトロヴェルも憎めない性格で好きではありますが、
正直、彼はなんのためにいるのかよくわかんないキャラなのね。
(つまりは、それ自体が彼のその後の行動理由に繋がるのだろうけど)
そして、消えたクインシー…何気に重要人物でした。

エンドは3つ。きちんと探索してさえいれば、
トゥルーに行きつくのは、そう難しくはない…はず。
もし行けない場合は、作者さんのサイトにヒントがありますよん。



進行不能バグには当たらなかったけど、
一部のイベントで、ロチカと別行動中にオブジェクトを調べると、
いないはずのロチカが喋る時があるかなぁ。
あと、一部のキャラの顔グラのアス比がちょいと気になる?