鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

芥花

2016-11-04 18:28:00 | フリーゲーム(ホラー)
「芥花」 RPG・少女たちの生き残りデスゲーム・悪魔憑き
制作者:CUNERIA様(芥花公式サイトTwitter

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ユウアイ編、ビヨウドウ編、ジユウ編+特殊エンド2を
やっとのことでクリアしまして、レビューに入ります~
え?…隠しダンジョン?? 
あれ、私がクリアしようと思ったら多分、
湯水のように回復アイテムが必要になると思うので…;
ちょっと今は手をつけられませんな…


これは、地獄に連れ去られて、
とあるゲームの駒にされた、7人の少女たちの物語~

少女たちはみな、近いうちに死を迎える運命を持つ人間…「致死者」であり、
その「死因」を自分以外の2名分手に入れ、勝者となることで、
自分の死の記憶を持ったまま現世に還れます。
バトル方法は「拷問」。
相手を死に至らしめることなく痛めつけて、心を折るのが目的です。
そのアシストをするのは、一人一体付けられた、パートナーとなる悪魔たち。

自分の死因を覚えていれば、いずれくる、死の運命を避けることができる。
この場を生き延び、また、現世で生きながらえるため、
少女たちは、否応もなく戦いの中へ…


いやぁ…面白かったです~!
何か夢中でプレイしてしまいました。
一つで3種のゲームシナリオなんて、贅沢だわあ。
ユウアイ編だけで終わっていたら、ここまでハマりはしなかったかも。
戦闘の無い探索ゲームのビヨウドウ編や、
自由に戦えるジユウ編を持ってくることで、
他のシナリオでは知ることができない真実を知れたり、
自分の好きなように戦闘できたり、いろいろ楽しかったです。

それぞれの死因や秘密についても、
プレイヤーが知ろうとおもえば知ることができるのも良い。
全ての死因を見たあとの、ルイゼットの言葉にはおおっと思いました。
7人という人数には、そんな意味もあったんですね~
なるほど…それで変化する動物が、ヤギとかクマとかヘビとかなのか…

さらに、キャラがみんな立っているのも魅力です。グラフィックもいい。
女の子たちの個性にあった、悪魔のチョイスも見事~

ウルスラとセイラのウルスラは、
一番悪魔らしい立ち回りっぷりだと思いました。
時々見せる「ニヤリ」な口元が邪悪でステキ。
おこなと病みロリのプリシラの組み合わせも悪くないし、
ナナとアニェーラ、この二人は裏が無い性格のせいか、何か憎めない。
(比較的倒しやすいんで、必ず倒しちゃうんだけどね)
みゆきとヴァルトルーデ、ユウアイ編で最初にチートっぽく倒せるので、
弱いのかと思ったら、ぜんぜんそんなことはなかったよ!!
ジユウ編で使い魔5匹召喚とかオニすぎて泣きました。
アヤメとスラバーナは、ある意味、
静かな友情で結ばれてる感がある二人でした。
そして透香とペネロペ……
おそらく、勘の良い人は、その名前とユウアイ編の最後で、
どういう状況なのかわかるはず。
主人公の芥花とイングリド…
芥花はプレイヤーキャラなので喋らず、無個性風になっていますが、
イングリドはさすがに主役の風格。
ジユウ編のおこなのステージ、
どう見ても、姫と戦ったのイングリドじゃないかと思うんですけど…
あと、ジユウ編の特殊エンド後の二人の姿を見ると、
もしかして別作品でもまた、活躍してくれるのでしょうかね?


えーと、そして気になる戦闘システム、拷問バトル。
まずはですね、戦闘画面を、操作キャラの後ろから見るアングル良かった。
普通、RPGのゲーキャラを背中から見る機会なんかありませんでね。
イングリドの綺麗なお背中に見とれてしまいました。

で…拷問…
日常的に使う言葉じゃないんでね…最初「拷問バトル」って聞いても、
いまいちピンと来なかったんだけれども。
つまりは「殺さないように痛めつける」バトルなんですよね。
これが…やってみると難しかった~。

実は、後半、もう一つの必殺技を手に入れますと、
どんな敵もほぼ一撃で殺せてしまうので…
ただ死因を手に入れるだけならば、本当に簡単なんです。
しかし…相手を生かしておこうと思うと、
途端に、ものすごく難易度がハネ上がってしまう。
面白いシステムだな~と思いました。

経験値の概念はなく、ザコを倒してもレベルもパラも上がりません~
常に難易度は一定です。
ただ、どうしようか悩むほど、行動の幅があるわけでもないので、
大体「決まった手順」がわかれば難なく倒せるはず。
毎戦闘後、意志も魔力も全回復してくれますし。

むしろ、問題なのは「乙女の涙」不足ですかねぇ…
相手を生かして倒そうと思うと、回復アイテムはたくさん必要になります。
で、この回復アイテム…涙100個以上と、ちょっとお高め。
スラバーナやウルスラ、ペネロペなど、一定ターン後即死技を使ってくる相手の場合、
BPを強制回復させるアイテムも必須なんですが…これも涙200個くらい。

何周かすると、涙集めのために雑魚戦を頑張ることになってしまい、
ちょっとダレダレになってしまいました。


…隠しダンジョンに入るためには…
回復アイテムを少なくとも20個くらいは持って入りたい…;
お値段、もう少しお安いとうれしいです。切に。


プレイヤーによって、いろんな楽しみ方ができる良ゲームです。
ここのところプレイした中で一番印象に残るゲームでした。
おすすめですー^^