座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

境内稲荷神社のお祭り

2021年02月20日 | 神社知識・作法・歴史

当神社の境内には末社として2社の稲荷神社が鎮座しております。

先日の15日が二ノ午の日のためその日にお祭りが行われる予定でしたが、当日昼前後は大雨が降りましたので次の三ノ午、27日にお祭りが延期となっています。

元々参列者を招かない神職のみでのお祭りですから今日の様な快晴の日に行ってしまいたいところではありますが、祭日の決まっているお祭りですからそうもいきません。

境内の稲荷神社

稲荷神社のお祭りは『初午祭(はつうまさい)』と呼ばれ、“伏見稲荷大社の御祭神が和銅5年の初午の日に降臨した”という伝承に由来すると言われています。

そのため今でも全国の稲荷神社で初午祭が行われていますが、初午だけではなく二ノ午、三ノ午の日も祭日に数えられているのが面白い所です。これは全国に稲荷神社が多いために祭日がその分多くないと都合がつかないという実際的な理由もあるのではないかと思われます。

 

日本全国に稲荷神社は3万社以上あるとされていますが、各家庭や会社の敷地などにある祠を入れるともっと数は多くなるでしょうか。神道の中で、稲荷信仰は日本で最も広く信仰されていると言われています。

ここまで全国に広がったのは稲荷講など人伝えで信仰が広がったのは勿論、元々あった『田の神信仰(春に山から田へ神様が下りて恵みをもたらし、秋に山へお帰りになる)』と置き換わっていったなど幾つかの要因があると考えられています。

また家庭にあれば家内安全、会社にあれば商売繁昌、港町であれば大漁祈願と様々なお願い事を叶えてくれると言われるのも稲荷信仰の特徴でしょうか。今の時代段々と数を減らしてはいますが、皆様の身近にも稲荷信仰がまだあるのではないでしょうか?