蕎麦の花咲いて

昼休みにラジオを聴いていたら
リスナーからのお便りを読むコーナーで
「わが家の畑は蕎麦の花が真っ盛りです」という
岩手県の聴取者のメールを紹介していた。
聴きながら白く可愛らしい花が懐かしく目に浮かんだ。

山間僻地の草原に咲く咲く白く可憐な蕎麦の花。
リスナーさんのお宅では蕎麦を栽培しておられるのだろう。
痩せた辺鄙な土地でも丈夫に育つ蕎麦は
お米が採れない農家の代用食として昔から重宝されて来た。
何年か前に家族で信州を旅した折に
安曇野の碌山美術館前の草原に咲いていた
白い蕎麦の花を昨日のことのように思い出してしまった。
そう言えばそろそろ新そば季節である。

そんな懐かしさに誘われて・・・
仕事帰りに東中野のそば屋に寄ってみた。
外食など何か月ぶり、いや、一年ぶりだろうか。
田舎風の「粗びきそば」を注文してズルズルと音を立てて啜った。
うーん、気持ちいい！蕎麦はやっぱりコレでないと・・
残念ながら新そばはまだだったが
蕎麦の香りが鼻腔いつぱいに広がって大満足だった。
ついでに日本酒の「利き酒セット」も頼んで
すっかり酔っぱらってしまった。