まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

スズメを撮る

2023年03月14日 | 日記

都内で桜の開花が確認されたそうだ。
靖国神社の境内に咲くソメイヨシノの標準木を
気象庁の職員が丁寧に数えていた。
今年は早い早いとは聞いていたがこの時期の開花は
かなり早いのではなかろうかとと思う。
いつもの公園では・・・うーん、まだですなあ。

手持無沙汰なので仕方なくスズメを撮ってみた。
撮るものがないので仕方がない。
昔は公園でも雀の大群をよく見かけたものだが
最近はそんなこともなくて飛び回っているのは二、三羽だけ。
お母さん、雀たちははどこへ行ってしまったのでしょう。(笑)
仕方なく今日のブログのタイトルは
「スズメを撮る」とする。

飛び回るスズメにシャッター向けながらを
映画「すずめの戸締り」のことを何気なく考えてしまった。
確か戸締りを忘れると災いが入って来るので
全国各地の「門」を探して回る若い男女の物語だった。
さまざまな寓意に富んだ新海誠監督の作品だが
考えてみれば私も今日までいろいろな門をくぐりながら生きて来た。
うまくくぐれた門もあれば、くぐれなかった門もある。
この歳になるとこの先くぐるような門はあるのか?
などとアホなことを思っていると・・・

突然、スズメが目の前に現れてビックリ!
もっと若いスズメかと思ったら意外に老たけた哲学的な顔をしている。
ビックリして思わず戸締りを忘れてしまった。(笑)


難解な作家

2023年03月14日 | 日記

作家の大江健三郎さんが亡くなった。
言わずと知れた川端康成と並ぶノーベル賞作家である。
東大仏文の出身で学生時代に作家デビュー。
以来、旺盛な創作活動で国際的にも文学的な評価は高く
核兵器や天皇制などを通して言論活動にも熱心で
社会運動にも深くかかわって来られた。
というような表向きのプロフィールは書けるけれど・・・



作家・大江健三郎についてはほとんど知らないし語る資格もない。
代表作の『万延元年のフットボール』も『同時代ゲーム』も
途中で放擲してしまってほとんど読んでいない。
とにかくわが身にあまる難解な作家で往生するのである。
丸メガネがトレードマークの柔和な笑顔で
見るからにとっつきやすい作家には見えるのだが
どうしてどうして骨太でレトリックに富みしかも奥が深いので
凡人の手には余る作風なのでいつも挫折する。

そんな中で私が唯一感銘したのは「ヒロシマノート」だ。
広島の被爆者を丹念に取材したノンフィクションで
作家らしい執念と想像力で原爆の悲惨さを多角的に描いた傑作だ。
岩波新書という手軽さもあってこれは何度も読み返した。(笑)
私にとってはとっつきにくい難解な作家だったが
この歳になって読んだら新たな発見があるのではと思う。