幡ヶ谷にあるカレーの店「スパイス」にて、エッグカレー(辛口)、620円。
幡ヶ谷の駅前から続く西原商店街を中ほどまで進むと、喫茶店のような、洋食屋さんのような、なんともレトロでアットホームなお店が佇んでいる。陽光が差し込んで明るい店内では、とっても人の良さそうなマスターや奥さんが、常連さんとおぼしきお客さんと楽しげに談笑していた。
カレーは基本的に3種類。甘口のポークカレー、中辛のビーフカレー、そして辛口のチキンカレーと、具材によって辛さが決まっている。エッグカレーは、それぞれに玉子をトッピングしたもの。つまり、エッグカレー(辛口)とは、チキンカレーの玉子載せ、というわけだ。
注文すると、ほとんど時間をかけずにカレーはやってきた。
レトロな銀色の器に入って供されたのは、見ての通り、まさしく家庭風といった感じのカレー。ただ、とろみはそれほどなく、案外サラサラとしている。
一口いただくと、チリの直線的な辛味は、その家庭的なカレーからは思いがけないほど攻撃的に突き刺さる。激辛というほどではないが、意外性があってびっくりする。その辛味の奥から、野菜とソースが合わさったような、濃厚で素朴な甘味がじわりじわりと広がってくる。どちらもなかなか派手な存在感で、面白いコントラストだ。
そして、このカレー、他のお店の大盛りか、それ以上の量が盛られて出てくる。かなりの満腹感が得られること請け合いだ。それでいてこの値段だから、このコストパフォーマンスは特筆ものだろう。
カレーの店「スパイス」(幡ヶ谷、代々木上原)
東京都渋谷区西原2-28-2
03-3460-1843
11:00~20:30
定休日:月曜日
★★★