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Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

おやすみのキッス

2009-09-03 07:25:49 | 音楽

《おやすみのキッス》、
こんなすてきな名前のCDをいただいた。19世紀のアンティークオルゴールの調べによる音楽で、<オルゴールの小さな博物館>がだしているもの。

<オルゴールの小さな博物館> は東京・目白にある。カンテレクラスのIさんの仕事場なので、レッスンのたびに博物館の話やオルゴールの話を聴かせてくれる。オルゴールというと小さなボックスを想像していたが、手のひらにのるほどの小さなものから、部屋いっぱいサイズの大きなものまでたくさんの種類があるようで、音を奏でる楽器としても楽しい。

「初めてアンティーク・オルゴールの演奏をきいた時の心を震わす感動を、ひとりでも多くの方に伝えたいと願ってできた、日本ではじめての博物館です。約200年前に誕生し、音楽を聴く道具として発展し、衰退していった約100年の歴史を持つオルゴール。そんなオルゴールたちの様々な魅力をご紹介します」
(同博物館の紹介文より)

このCDは心和む曲を集めたもので、オルゴールの優しい音色が、心のひだにゆっくりとしみいる。やわらかな音楽を聴きながら、そのまま眠りの世界に。「おやすみなさい、安らかな眠りとすてきな夢を」と、大好きな人にキスされている気分。なんて贅沢な子守唄かしらと、今夜もまた聴きいる。


乙女の祈り

2008-12-22 20:05:46 | 音楽


ピアノの生徒Aちゃんが、突然「先生、<乙女の祈り>って弾ける?」と言うので、「チャン~チャ、チャン~チャ、チャン~チャ、チャン~チャ、チャン~チャ、チャン~チャ、チャン~チャ、チャ~ンでしょ」と言いながら弾き始める。「そうそう、これ。やりたい」

子どもの頃流行った<乙女の祈り>。私も小学生の頃、手がオクターブに届いたら弾ける曲で、発表会では必ず誰かが弾いていた。「どうして?」と思ったら、TVで使われているという。「<風のカーテン>で毎回でてきた曲なの」とAちゃん。遅くなることが多い木曜日の夜、帰宅すると家族が必ず観ていたドラマ。あの緒方拳さんが在宅ホスピス医を演じていた遺作で、たまたま最終回は家にいたのでじっくり観てしまった。そして最後に流れてきた<乙女の祈り>。私はTVはほとんど観ない生活だが、仕事がら音楽がらみのドラマは気になる。<乙女の祈り>のほかに、寸分の音の狂いも許さない絶対音感をもつ知的障害児の息子も、いい音楽を奏でていた。

Aちゃんは「きれいな曲」とはまっている。そう言われると妙に懐かしくて、実は今、私も弾いている<乙女の祈り>。


渋谷・ハチ公前

幸せ!

2008-11-23 20:44:45 | 音楽
相変わらず忙しい毎日の連続。周りを心配させるほど走り回っていることが多いが、同じく幸せを感じる瞬間も多い。人に恵まれ、仕事に恵まれ、美味しいものに恵まれ・・・、とにかく感謝の日々。もともとポジティヴ人種だが、それ以上に実感として私は幸せ者だと、いつも思っている。

皆さん、ありがとうございます!

アイヌの楽器

2008-09-22 12:37:06 | 音楽
先日の札幌観光では、是非アイヌに関するもの(特に音楽)をみたいと思っていた。まず、北大植物園 の中にある北方民族資料館ではアイヌの楽器が展示されており、興味深く眺める。もう1か所は道路の向かい側にある アイヌ総合資料センター

街中のあちこちにアイヌに関する資料館があるかと思っていたのだが、やはりもっと出かけていかなくてはダメみたい。次回はもう1泊して、是非足をのばしたい。



ハラリヤー
バラライカの一種? 奏法や音楽は全く伝承されていない。もったいない・・・



イパッケニ
鹿笛で、表面は鮭の膀胱膜からできている。吹くと振動する。



ヨードプ
ガラガラとの説明があったが、マラカスに近いかと思う。中に小豆や小石を入れ、儀礼用に用いる。



ムックリ
これは有名。


アイヌ総合センターにいた熊の親子

持って生まれた音楽性

2008-08-18 19:40:47 | 音楽
この10日間、TVは甲子園かオリンピック。そのほかにニュースはないのかしら? と思うほどの熱狂ぶり。「政府はこの間に法案を提出したら、どんなのでも通せちゃう」と誰かが言ってたけど、ホント!

TV嫌いと言っても、ついているものはしかたなく目に入ってくる。我が家の夏は甲子園と、今年は時々オリンピック。面白いと思ったこと、2つ。

<ボルト選手>
オリンピック100メートルで9.69の記録を出し、「人類最速」と言われた、ジャマイカのウサイン・ボルト選手。右手で胸をたたいてゴール。そして踊ってる! 喜びを全身で表した音楽性、ジャマイカならレゲエ。歌いながら踊っているその動きに釘付けになった。



<浦添商業の応援席>
沖縄といえばエイサー。回が進み、反撃するたびにスタンドは盛り上がる。よくみるとエイサーの振りで応援している人たちが多い。甲子園の応援なのかお祭りなのかわからない雰囲気。残念ながら負けてしまったけれど、きっと楽しくてしかたない、夏の日。




どちらも地域それぞれの音楽性。
喜びを、嬉しさを、音楽と踊りで表現している。
いいなァ、身体表現。

呼吸法いろいろ-(2)ダイエット

2008-07-24 16:53:38 | 音楽
「腹式呼吸教えて」と言われたので、早速講習会。仰向けになった方がわかりやすいので、更衣室内の和室を使い、コツを教えながら吸い方・吐き方の練習。歌でも歌うのかと思ったら、「ダイエット」。

最近<腹式呼吸でダイエット>が流行っているらしい。①しっかり鼻から吸い、②2秒息をとめてから、③口先を細くして力強くゆっくり吐き出すを30回。「ヘェ~」だが、そんなことでダイエットになるのかしら? と思う。③の吐き方がその効果に大きく関わるようで、いかに細く・そして力強くゆっくり吐くかが大事らしい。

試しに私もやってみたが、30回というのはかなり大変。腹式呼吸初心者は、なかなか全身に息が入らないから、まず吸う訓練から。鼻からゆっくり深く吸って、背中や足の付け根まで息を入れる。「背中にはどうして入るの?」と聞かれたので、「私の背中を触っていて」と実践。「ホントだ、背中も膨らんでる」 これではまるで声楽レッスンのよう・・・。こんな調子で20分、慣れていない人は10回でもキツそうだった。

<腹式呼吸でダイエット>とは驚き。それにしては声楽家に立派な体格が多いのはどうして? という話題にもなったが、とりあえず結果を待つことにした。効果のほどは2週間ほどお待ちください!




呼吸法いろいろ(1)-サックス

2008-07-02 22:34:07 | 音楽
自慢できることのひとつに、腹式呼吸。

お産の分娩台で、助産師さんに「あなたって腹式呼吸が上手ね。簡単に産まれるわよ」と褒められた。陣痛で苦しんでいる私は「当たり前だァ。私は声楽家よ」と思ったほど。ほどなくして、息子は産まれた。

サックスを吹くようになって、呼吸法が気になっている。
私は基本的に鼻で吸い、口から吐く(歌う)呼吸法だが、『サックスの基礎』を読んだら口で吸うとある。それも上唇はマウスピースにつけたまま、下で吸うらしい。これが不得意で意識しないとできない。イケメン先生に「鼻で吸ってはいけないですか?」と質問したら、「鼻で、ですか?」聞かれ、やっぱり違うらしいと認識。とにかく「口、くち、クチ、下から」と言い聞かせながら吹いている。

その上、歌は「息は上へ」のイメージで歌っていたが、サックスは下に向かっている楽器だから、流れもまったく違う。そんなことばかり考えていたら、いい音がでないし、音楽もまるでうまくいかない。

サックスを手にして、ちょうど1年。
音は出せるようになったけど、
さらにいい音と響き、
そして音楽を求めて試行錯誤の日は続く。






その笑顔、充実してる証拠!

2008-06-28 17:03:06 | 音楽
「趣味は音楽?」と聞かれ、ウ~ンと考え込む。

Q(友人)「音楽は?」
A(私)「音楽は仕事、でも趣味も兼ねるかも」
Q「音楽でも、カンテレと音楽療法と歌と音楽教室と・・・は仕事で、そのほかのたとえばジャズとかサックスは趣味ってこと?」
A「音楽の線引きというか区分けがむずかしい」
Q「そうね。あなたの仕事の話を聞いたり実際現場をみていると、仕事も趣味も区別はなく、むしろ相乗効果でどちらもありと思った」
A「そう? 最高の意味で、趣味と実益を兼ねている音楽に浸っている。毎日そんな環境に大いに満足しているの」
Q「その笑顔、充実している証拠よ。そんな笑顔って、誰でもあるわけではないもの」
A「ありがとう。仕事もプライベートも充実。こんな素晴らしい環境に感謝してるの」
Q「でしょ!」

・・・会話は続く。
愚痴も文句もなく、とにかく楽しい毎日。音楽療法のクライエント(対象者)からは「先生といるとウキウキしてくる」、ピアノの生徒にはカウンセラー的存在。周りに支えられて、私は公私共に自慢できるほどの充実感!

こんな生活がもう何年も続いている。
そしてまだまだ先へ・・・

キース・ジャレットを聴く

2008-05-18 18:19:56 | 音楽
キース・ジャレットのコンサートを聴いた(5月17日 オーチャードホール)。今回はピアノ・ソロコンサート、昨年はじめて聴いたのはトリオ だったが、ピアノがすばらしかったので、ソロはどんな音楽を聴かせるのか、ワクワクしながら開演を待つ。

静かに始まった音楽は、フランス印象派の音楽を思わせる。ここはドビッシー、ここはフォーレ、そして時にシューマン、情景を思わせる音楽をとことん歌う作曲家たちが思い浮かぶ。現代音楽の音には武満徹、憂いを感じる日本の音階も聴こえる。音が複雑でないから、無意識のうちに私の耳は聴音していた(職業がら?)。身体にスーッと、フワッと入ってくるシンプルな音作り、でも音に芯がある、音楽がそよそよ流れている。演奏者が音楽を楽しんでいる思いが伝わってくる。あァ、気持ちいい!

キース・ジャレットは即興の天才、同じ曲(モチーフ)でも2度と同じ演奏はないそう。即興とはいえ、単なる思いつきでないことは、音楽の構成や音からよくわかる。即興ほどむずかしいものはない、自分の中にたくさんの音楽のひきだしと磨かれた音楽性がなければ生まれてこない。ひたすらピアノに向かって練習の人だからこそ、次々とさまざまな音楽が生まれるのだと思いながら聴いていた。

鳴り止まぬ拍手にアンコール5曲。うち2曲は、いわゆるスタンダードジャズで楽しかった。最後は眠りに誘われる曲、このまま「おやすみなさい」。すてきな週末の夜の音楽会だった。


ひとりの夜には・・・

2008-04-15 19:10:08 | 音楽
今日は早めの帰宅。聴きたいCDがあり、弾きたい楽譜があるから一目散で帰ってきた。

音を出す順番からいくと、まずピアノ。
先週衝動買いした2冊の楽譜。まずボサノバアレンジから。今まであまりご縁がなかったが、楽譜から音を描いているうちに「面白そう」と買ってみた。独特のリズム感と緩やかなまったりした音楽が結構いける。どこかのカフェでボーッとしている気分。
もう1冊はクラシックのジャズアレンジ。なんといってもバッハが抜群、ジャズに似合う。文学では「行間を読み取る」と言うが、バッハでは「音間を感じる」。みずみずしい、そしてしなやかな音楽性にもっと遊んでみたくなる。

そしてCD。
<OBSESSION/MALTA>
サックスをやり始めてから好んで聴くようになった。どこかクラシックの匂いがする音作りと感性が好き。とっておきのワインを飲みながら聴く。
<ジャズピアノ・ロマンティックが香る夜に>
ブックオフで250円で買ったCD。これがなかなかで、ワインが進む。ロマンティックな夜=食事を終えたあとのバーでウイスキー、という気分。

今夜はひとり・・・
明日からハードな毎日が続く
ほんのひとときの休息。
音楽を楽しみながらの贅沢タイム。

サックスの音色が・・・

2008-03-26 17:36:46 | 音楽
仕事の帰り道、買い物しようとひとつ手前の日吉駅でおりる。改札をでると、BGMが聴こえてきた。「春になったから駅もBGMかしら、なんてお洒落」と思っていたら、生演奏だった。この音色はサックス! 音を頼りに近づいてみると、数人の聴衆を前に熱演していた。



<プロストリートミュージシャン・サックス奏者>の 中村健佐(なかむらけんすけ) さん。
渋いサックスから醸しだされる演奏は、心に沁みる優しい音色の音楽。

大学は春休み中、高校は甲子園応援にでかけてしまい、人もまばらな日吉駅。私も先を急いでいたので、残念なことに2曲しか聴けなかった。
是非また聴きたい。

生徒の気持ち

2008-03-09 20:21:31 | 音楽
明日はサックスレッスンの日。今日日曜日の夕方になってやっと練習、「今週は忙しかったから・・・」と自分に言い訳。音楽を教える立場からすると「練習なしでレッスンに行くなんてありえない」。そしていくら初心者とはいえ音楽家のプライドがあるから、ひどい状態でレッスンを受けたくない。そんなわけで今日は必死で練習、前回からのむずかしいジャズと、新しい長い曲の宿題。

「あんまり練習してない」と言いながらレッスンに通ってくる生徒たちに、「1日30分でいいから練習してね」とにこやかに言っている先生の私。ところが1日30分どころか前日に慌てている生徒の私は、練習不足が続くと「先生に失礼だから」と自主休講。先生は「ここでふくだけでもいいですよ」とおっしゃるし、私も生徒に同じことを言っているが、やっぱり充分な練習なしでは行きにくい。

とりあえず明日は行かれるまでに練習した。
でもよくわかる、
言い訳したくなる生徒の気持ち!


サックス、楽しんでます!

2008-02-25 20:35:11 | 音楽
『SAX』という雑誌を買った。週末の楽器店、立ち読みの目の前であっという間に3冊売れていく。3人とも私より年上のおじ様方、つられて私も買う。興味深い記事が満載。

中でも「歌うとは違う」という記事を発見し、面白く読んだ。いい音が出せないのは息が原因かもしれないと悩んでいたので、息の方向や流し方、口の中の作り方が大いに参考になった。音の出し方は習ったが、いつもこれでいいのかしら? と思いながら練習していた。ひと昔前は、音楽を習う=先生の演奏を真似るレッスンスタイルだったらしい。私の子ども時代は、ピアノの先生は効率よくいい音を出す指を作りあげるために<指体操>を考案、作曲の先生は音楽を体得する手段として<ダンス>をとりいれ、声楽の先生は<発声体操>や<筋肉トレーニング>もレッスンメニューに入っていた。私も生徒たちにテクニック取得やいい音楽を奏でるために、<体操>や<感覚だけでなくしっかり頭で考えること>を取り入れている。

声楽出身の私は、例えば発声の仕組みや筋肉の使い方、息のことなどなど常に考えて演奏していたので、同様にサックスにもあるはずと思っていた。初心者にはあまり必要ないことなのか、テキストには載っていない。たいして吹けないのに先生に聞くのも生意気? きっとこういう生徒がいちばん面倒な存在・・・と自分の中で悶々と試行錯誤だった。この雑誌で、これが知りたかったというヒントがたくさん見つかり、早速試してみる。息の流れを意識しただけで高音がラクにでる、なるほど!

そして今日はサックスレッスン。宿題は<WATERMELON MAN>、ハービー・ハンコックの曲、初めてジャズが課題だった。もちろん楽譜どおりには吹けるが、先生の模範演奏と微妙なタイミングのずれを感じる。「楽譜に完璧なクラシック出身ですからね」と音大出の先生に慰められるが、ちょっと悔しい。でもしっかり練習した甲斐ありでレッスンを楽しめた。そしてまた新しい課題、今度は長~いポピュラー曲。

未知な世界の音楽はひたすら楽しい。
自分の可能性をどんどん広げていく感じの音楽。
サックス始めてちょうど半年の今日。

J・S・バッハ様

2008-02-15 22:46:40 | 音楽
冬休みをドイツで過ごした山ちゃんのお土産はバッハグッズ。「今ライプチヒの聖トーマス教会にいるんだけど」とケータイに電話があり、バッハ崇拝者の私は「何でもいいからバッハゆかりのものを買ってきて」とお願いした。その後教会のオルガンの音色が動画で届いた。ケータイってすごい! 一度は行ってみたいバッハの教会。ドイツは好きで何度も行ったが、その頃は東西ドイツ分断で行った所は西側ばかりだった。



マウスパッド、文房具、バッグ、CD・・・
メディアライブラリーに保存した動画とともに、純製バッハに囲まれ、幸せ!


オルゴールの博物館

2008-02-07 18:19:00 | 音楽
カンテレクラスのAさんの職場は <オルゴールの小さな博物館>
アンティーク・オルゴールを中心に300台以上のコレクションがあるそうで、25周年を迎える今年は様々な企画が予定されている。レッスンで話を聞くたびに、一度覗いてみたいと思っているステキな場所。

アクセス:護国寺駅(地下鉄有楽町線)下車3分
休館日:(日)(月)年末年始