鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

富士市水防団訓練視察

2018年05月20日 | 議会活動

平成30年5月20日(日)

 

 富士市水防団による水防訓練が富士川左岸雁公園で開催され、初めて視察させていただきました。

(水防団長による号令で訓練を開始)


(会場は富士川左岸の雁公園)


(訓練を指揮し見守る水防団幹部の皆さん)


(富士山も顔を出し、川倉工法の訓練が進む)

 

 昨日のブログでも触れましたが、これから雨期を迎え、同時に気候変動などによる異常気象で豪雨災害の発生する可能性が高まります。近年の豪雨は異常で、短時間に集中的に大量の降雨があるものや、長時間に同じ場所に降る降雨など、結果として大きな災害に発展することが少なくありません。

 

 市内の全水防団や市と協定を締結した建設業団体などは、毎年この時期にここ富士川左岸の雁公園に集合し、水防団等の士気を高めるとともに、水防活動の指揮系統の徹底、および水防技術の向上を図るための水防訓練を行っています。これにより、水防体制の整備を図り、市民の水防に対する理解と協力を求めるとしています。

 

 今日の訓練では、実施団体として富士市水防団、富士市建設業組合、富士市が、市水防団の参加者は308人、建設業関係が49人で、来賓として国土交通省関係者、県、県警、市議、富士市町内会連合会代表が出席しています。

 県議会議員はこれまでお声がけをいただいていいませんが、昨年来より、私は水防団の各地区管轄内の懸念箇所の情報共有や水防団の支援などで個別に相談をいただき、県との調整を図ってきたこともあり、現場を知る必要性から自由参加として訪れました。

 

 訓練内容は、開会の式典、感謝状贈呈などに続き、訓練想定を確認。豪雨による河川の氾濫などを想定し、危険箇所への対処を目的として、7種類の訓練(木流し工法)、五徳縫い工法、月の輪工法、水防マット工法、竹流し工法、大型土のう工法、川倉工法)を行いました。このうち川倉工法はマスコミなどで紹介され知っていましたが、そのほかの工法は初めて目にするもので、災害発生現場の状況により適切な対応が行われることに改めて感心させられました。

(以下、各工法の説明と実物)

(1tもある大型土のうは、建設業組合のクレーンで設置された)


(国土交通省所有の移動式照明車の実演展示)

 

 消防団に比べ、活動の機会を目にすることが少ないと感じる水防団ですが、今日の訓練を見ていると大変重要な役割を担っていることが分かります。同席した富士宮市消防団の幹部によれば、富士宮市では消防団が水防団の任を兼務しているとのことで、消防団に負担が集中していることが予想されます。

 

 水防団は、川の氾濫が予想される場所まで自家用車で土のうなどを運び設置すると聞きます。豪雨の最中、ぬかるんだ未舗装の土手の上を、自家用車で走ることを考えると、彼らの作業環境整備や負担軽減に向けて支援を考えなければなりません。県内では政令市で対応がとられているものの、多市町では不十分です。

 

 建設業組合は、自ら所有する機材や人員、ノウハウを駆使して災害支援を行っています。最近では機材の維持にも大きな負担がかかり、所有する企業も減少しているといいます。災害時の縁の下の力持ちであることは市民にとってありがたいことで、人材不足や経営環境が苦境に追い込まれていることを含め、市民や行政の業界に対する理解を進めていく必要があります。

 

 私は、既に昨年から声をあげ始めましたが、今後も機会ある毎に支援策について触れていきたいと思います。

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