鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

台湾での貴重な体験

2018年06月07日 | 議会活動

平成30年6月7日(木)

 

 5日間にわたる台湾視察が終わりました。正式には行きと帰りはそれぞれ移動のみであったことから、実質的には3日間となりました。

 

 台湾訪問はプライベートを含め1年ぶりです。8年前までは台湾に一度も行ったことがなく、県議になってからは富士山静岡空港が開港し、県台北駐在員事務所の開所した5年ほど前からは様々な分野での交流が増え、県議会でも超党派の議員で構成する日華友好議員連盟が立ち上がり、訪問する機会が増えました。今回もその一連の活動として訪れたものでした。

 

 今回の視察については、具体的なテーマを持っての公式な視察でしたので、ブログでは、その範囲での内容を記してあります。

 今日は、帰国のための移動日でしたので、公式な視察は実施しませんでした。従って、訪問中の視察以外で感じたことに触れたいと思います。

 

 往復の移動に登場した航空便は、行きは日曜日、帰りは木曜日で、いずれもほぼ満員の乗客でした。いかに日本と台湾の交流が深化しているか感じるところです。

 これまで聞いていた観光関係者の話では、土日を含む2泊3日から3泊4日が定番であり、金曜日から月曜日までの間がそれに該当します。

 今回、日曜日の日本から台北への移動には、多くの日本人が搭乗していたので、平日の旅行となります。また、日本旅行を終えた台湾人が乗っていることは想像に難しくありませんが、日本人が多いということは週末の休日を挟んだ旅行の混雑を避けて、平日の旅行を企画しているとの見方もありなのかもしれません。

 木曜日の今日は、台北から羽田に戻る機中では、日曜日に搭乗した機内で見かけた方が何人かいらっしゃいました。この様子から、4泊5日の平日旅行も機内の混雑ぶりから行われていると思われます。

 移動に3時間あまりの距離にある両国は、気楽に行ける身近な外国ということでしょうか。しかし、地方空港から台北への航空便の減便が進んでいる状況から、毎日、何便も飛ばせる東京羽田などの大空港が、一人勝ちのような気がしてなりません。早急に、大空港と競走するのではなく地方空港らしさを活かした空港振興策を練らねばなりません。

 

 6月4日は台北市内で台湾の外務省関係者と意見交換をしました。その時間帯の一部である13時30分から14時には市内全域にサイレンが鳴り響き、年数回行われる防空訓練の様子を間近に見ることができました。

 この時間帯は、人は屋外に出てはいけません。大きな建物に避難することになります。走行中の車も停止することが義務づけられているといいます。

 

 防空訓練は、周辺国からの武力攻撃を想定しての訓練で、改めてそのような厳しい環境に置かれていることに気づかされました。私達の日本ではあり得ないことです。しかし、最近は朝鮮半島からのミサイル攻撃などを想定して、一部の市町では避難訓練を実施したところがありました。それに対する賛否両論があることは承知していますが、危機管理の上では厳しい状況の想定下でのシミュレーションと訓練は必要と考えられます。

 

 韓国では若者の徴兵制があります。戦争は絶対に避けなければならないと強く感じる一方で、いわゆる有事対策が周辺国で行われている現場に直面すると、いろいろな意味での不安を感じざるを得ません。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする