GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

旧暦の年末

2008-02-02 04:17:29 | 
北部は記録的な寒さでそうで、ランソン省のマウソン山頂上には雪が。サイゴンに居るとまったく別世界の気候です。今年の北部のテトは寒さに震えそう。

テトという言葉を始めて知ったのは1968年の「テト攻勢」でした。ベトナムという国を知ったのも「ベトナム戦争」としてだったのかも知れません。そんなことも忘れかけてる日々となってしまいましたが、今年は「テト攻勢」からちょうど40年目。新聞にはそれなりの特集記事も組まれていました。

このところオフィスビルではテト前の派手な「お歳暮」を運ぶ姿が目立ちました。中秋祭の月餅配りよりも贈答品はハデハデに飾られています。きょうは、自分がそれを持って銀行回りをすることに。

年末の慌しさの故か、タクシーを呼んでもなかなか来ません。ビルの前で荷物を置いて暫く待ちました。入り口では何故かこの年末にヤマハのスクーターの写真撮影が行われていました。「そこの人、もっと向こうへ行って」てな調子で邪魔者扱いされ、「そっちこそ仕事の邪魔なんだけど・・・それにしても余り可愛くないモデルだね。予算ないの?」と言い返そうかとも思いましたが。

日本にいるときもお中元やお歳暮には無縁な世界に生きていただけにこのベトナムの習慣にはなお更抵抗感が伴います。一つの銀行にお菓子の包みを4・5個持ち込みそれぞれの担当者に渡し、更に支店長にも。民間銀行の支店長の若さには驚きました。三十代前半のようです。これだけ急激にサイゴンの街に銀行のビルが立ち並ぶわけですから人材不足の反映なのかも。

仕事の帰りにコープ・マートに寄ると駐輪場の入り口から大混雑。8時を過ぎてるのでもう空いているだろう、との見込みは外れました。通常の2倍から3倍ほどの買い物客で、買い物籠も余っていません。

混雑した店内では他の客に何度も手で押しのけられ、その都度腹を立ててしまいます。量り売りの林檎を軽量係りに渡すと「ちゃんとそのポリ袋に入れて言ってるのよ、分かんないの?」と横柄に言われたのを契機に蓄積された怒りが出口を見付け、日本語で思いっきりワメキ散らしてしまいました。