この一滑は絶対無二の一滑なり

シーズン終了。それにしても雪不足で大変なシーズンでしたね!

スキー指導者養成講習会 実技第2回目

2012-02-06 21:56:29 | スキーの話題一般

先週末は養成講習会・実技2回目に参加してきました。1回目に引き続き、今回は「検定種目の理解」をテーマに、検定本番に向けて、より実践的な講習内容となりました。今回の講師は島村泰央さん。指導のわかりやすさとアドバイスの的確さで、僕ですら名前を知っていた、定評のある人が来ました。今回の養成講習会は2回とも良い講師が当たってラッキーでした。



(島村講師が我が班を指導するの図@菅平・天狗ゲレンデ)


さて養講も2回目となって、検定員の着眼点も統一されてきて、僕自身もかなり理解が進んできました。現状の僕の理解をまとめておきます。

A単位(制動要素):両足の長さが等しいニュートラルポジションからスタート。ターン前半の内脚の屈曲からトップの「ダダ漏れ」を明確に表現。ターン後半は外脚テールずれからニュートラルゾーンに戻るときの内脚の伸展を明確に表現。両足の長さが等しいニュートラルポジションから内脚だけを屈曲→伸展するようにし、外脚の長さを変えないように。前後ポジションはかかと寄りにすると演技しやすい。スピードは等速で遅すぎず早すぎず。内脚屈曲は膝を曲げるよりはおしりを落とすようにすると制動がやりやすい。


A単位(推進要素):スタンスは制動要素と同じでトップを少し開く感じ。運動は制動要素とほぼ同じ。ニュートラルゾーンを明確に見せるように。スピードが出てくるが上体が漏れ出さない(内スキーを越えて傾かない)ように。スピード過多に注意。


B単位(大回り):両足伸展のニュートラルポジションから内脚の屈曲により谷回りが始まるように表現。山回りで早めに内脚伸展を開始してニュートラルポジションへ。ターン全般でずれの多い(角付け量の少ない)、落差の大きいフェース・コントロールを表現する。角付け量の多いシャープなターンは禁物。


B単位(小回り):脚および股関節をしっかり動かして、板のトップもテールもよく動くずれ量の多いひねり系小回りを行えばよい。その際、急なエッジングを避け、板に絶えず荷重し、板を回す速度を等速で行うと自然で楽なスキー(フェース・コントロール)のよい表現となる。


C単位:不整地小回りに関しては安定して降りてこられればよし。フリー滑走はリズム変化を明確に表現できれば問題なし。

ここにきて、専門委員・ブロック技術員の間でA単位種目の着眼点の差がなくなってきたと感じます。それに伴って「どういう運動を見せればいいか」、逆に「何をしたらダメなのか」というポイントが明確になってきました。あとは受験生同士でチェックし合ったり、ビデオ撮りしたりして、完成度を高めてゆけばいいのかなと思います。



養成講習は第3回目(必須ではない)がありますが、僕はマスターズ技術選@軽井沢に出場しますのでパスします。

理解が進むにつれ、より意を強くするのは、指導員検定で求められる要素と技術選など実践で評価される滑りとの違いが大きいということです。技術選で順位を上げることが僕の最大目標ですが、それ向きの練習をしたために、せっかく積み上げてきた検定向きの滑りを壊したくない、という気持ちが生じています。

いっそのこと、「自然で楽なスキー」を技術選でやったら何点出るか試してみますか。そういう人柱根性がむくむくと起き上がっています。どうしようかな…(笑)

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2 コメント

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完璧な理解 (FJ)
2012-02-06 23:14:42
素晴らしい。さすがち的と名高いスマシカオさん。
しまむーさんに当たるのもよい巡り合わせですね。
来週末もよろしくお願いします!
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Unknown (HT)
2012-02-07 08:38:49
FJちゃん、コメントありがとう!

理解は出来たので、あとは表現できるようにがむばります。

検定の滑りを崩したくないので、マスターズ技術選は練習せず、一本(っていうか三本?)勝負で臨むかもしれません~
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