この一滑は絶対無二の一滑なり

シーズン終了。それにしても雪不足で大変なシーズンでしたね!

2014春の高瀬・旭デモキャン

2014-04-14 21:16:30 | スキーの話題一般
先週末は春恒例の高瀬慎一ナショナルデモンストレータ・旭潤子デモンストレーターのコブキャンプに参加してきました。場所は八方尾根スキー場でした。


(デモンストレーターとしての風格が板に付いてきたお二人です♪)


この時期の八方はその筋の方々が大集結し、あちこちでデモキャンプが開催されており、コブ斜面は大盛況でした。

さて一日目は潤子デモのレッスン。外スキーにしっかり乗るポジション確認から始まりました。ターン前半で内スキーを持ち上げる練習、ターン後半で持ち上げる練習を通じて、外スキーへ働きかけるタイミングやポジショニングの確認をしました。コブ滑りではスキーの入射角度をフォールラインに対して60度から45度へ浅くしてゆくトレーニングや、切替からスキーのトップをしっっかり回してゆくトレーニングを行いました。

二日目は高瀬デモのレッスン。やはり外スキー荷重と外向傾のポジション確認から始まりました。目から鱗だったのは、潤子デモレッスンでもやった内スキーを持ち上げるやり方を少し工夫するだけで、シャープでありながら深回りの小回りが出来ることを教わりました。

僕の小回りはどうしてもターン弧が浅くなってしまい、深回りしようとするとテール振りになってしまう問題にずっと悩んできました。内スキーの操作方法を少し工夫するだけでこの問題が一挙に解決できそうな感じがします。

そしてコブ滑りでは逆ひねりをしっかり作ること、低いポジションでコブを乗り越えること、ターン後半では密脚することを確認。深回し・浅回し・モーグル滑りなどの滑り分けも練習しました。

僕の場合、一にも二にも股関節をしっかり曲げてコブをかわす(吸収する)ところが最重要ポイント。緊張したり疲れてきたときに股関節が伸びたまま高いポジションでコブを受けにいってしまい(特に左ターン右外足)、衝撃で失敗するというのが僕の典型的パターン。あとシルエット向上のために密脚維持も自動化してゆきたいポイントです。

本レッスンでの最終形はこんな感じになりました。黒菱のコブ斜面は手強いですが、ポイントをしっかり実行すれば滑りきれる自信がついたと思います。


http://youtu.be/WLyBK6ppa9Q

これに加えてトップの先落としもしっかり表現できるようになりたいです。逆ひねりももっとしっかり作れるようになりたいです。スピードももっと出せるようになりたいです。まだまだやりたいことがたくさんあります(笑)。残りシーズンでいろいろ実験してみたいと思います。

おまけ: この週末に兎平ゲレンデにてモーグル大会が開催されました。前走で上村愛子さんも滑ったモーグルバーンを滑ってみました。コブでは前後ポジションが命。ビビってポジションが少しでも後ろになるとこうなるという典型例ですのでご笑覧ください(笑)


クラウン受検@岩原

2014-04-01 22:00:01 | テククラ検定

先週末はクラウン検定を受験してきましたので報告します。場所は岩原スキー場。新潟県連主催でテクニカル検定も同時に行われました。

クラウン検定のジャッジは、主任が豊野智広さんで片山秀斗さんと斉木真司さんの3人でした。クラウンの受検者数が83名(!)、テクが84名、合計167名という超マンモス検定となりました。

1種目目 小回り・整地
山頂クワッド降りて右側奥の急斜面(ジャイアントコース)で行われました。硫安が撒いてあり締まっておりますが堅くはありません。急斜面ですのでこれまで練習を重ねてきた張り付き系の小回りで滑りました。得点は79点。あとでジャッジの秀斗さんに聞くと、ターンスペースが小さかったことと、テール振りの要素が見えてしまっていたとのこと。それをしないように気を付けてスタートしたのですが、緊張で思うように体が動かせなかったです… orz

2種目目 フリー滑走
ジャイアントコース下部で行われました。切替の質・谷回りの質に注意して、リズム変化はギルランデを入れる予定でしたが、大回りの質に気を取られて入れるべきポイントで入れ忘れました(^^;;;。なので急遽、大→小→大の縦方向の変化にしました(というかなりました ^^;;;;)。得点は無事80点が出ました。

3種目目 大回り・整地
第3ペアリフト降りて右奥(ウエストサイドコース)で行われました。左右でセパレートされており、下から見て右側が大回りバーン、左側が不整地バーンです。大回りでも切替の方向、谷回りでの重心移動、腕の構え、上体の位置などに注意して滑りました。一カ所バランスを崩すミスがありましたが、得点は80点で合格セーフ。

4種目目 小回り・不整地
中斜面であり斜度的には非常に緩く、雪質も柔らかく滑りやすいです。全部で3レーンできており、下から見て左側がピッチが細かく、真ん中はやや間延びしている縦目のコブ、右側が間延びした浅ミゾというパターンでした。僕は真ん中のレーンを選択しました。ノーミスでしたが得点は79点。自分では板をしっかり動かしたつもりでしたが、ビデオを観るとなんかフツーで無難な感じに… orz 真ん中レーンをダイナミックに滑ってきた人と比べると、もっと積極的に板を回して攻めてこないと評価されないですね。あとで秀斗さんからも同じことを言われました。

総合成績 318点(マイナス2点で不合格)
昨シーズンと同じマイナス点となりました。種目別でも大回り系がマルで小回り系がバツと、これまた昨シーズンと同じ。一年間かけて成長がなかったということですね… orz orz

今シーズンは不得意の小回り種目を改良すべく練習を重ねてきましたが、まだ自分のものになっていないことを痛感しました。運動が自動化できていないため、検定本番のような緊張する場面になるとかつての悪いクセが戻ってしまい、練習で出来ていたはずの良い滑りが出せなくなってしまいます。

しかしながら、昨シーズン不合格だったときよりも改善点がより明確になりました。大回り系は2年連続でマルが出ているので、今後は質をさらに高めて加点の狙える滑りを目指します。小回り系は運動要素は頭ではよく理解しているので、あとはそれを完全自動化するまで繰り返し練習し、それをいつでもどのバーンでも確実に再現出来るようにします。

あと一つ強化したいことがあります。「メンタル力」です。本番で硬くなってしまい、練習で出来ていたものが出せない悪循環をなんとか変えなくてはなりません。クラウン検定では積極的な攻める滑りが求められます。硬くなっているヒマはありません(笑)。練習の段階から120%で攻める姿勢を貫いておくことで、本番で100%の実力を出せることに繫がると考えます。

最後になりますが恒例のクラウン受検者データを載せておきます。

クラウン検定・岩原会場
受検者 83名 (うち女子12名)
合格者  6名 (うち女子1名) 
合格率 7.2%

得点分布
325点 × 1
321点 × 1
320点 × 4 (うち女子1名) ここまでが合格
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319点 × 9 (うち女子3名)
318点 × 14 (うち女子1名)
317点 × 12  (うち女子4名)
316点 × 18  (うち女子2名)
315点 × 13
314点 × 4
313点 × 3 (うち女子1名)
312点 × 4

種目別合格者数(80点以上)
フリー滑走 25 (30%)(うち81点×2)
大回り整地 29 (35%)(うち82点×1)
小回り整地 22 (27%)(うち81点×2)
小回り不整 23 (28%)(うち81点×3、82点×1)