先週末に朝里川温泉スキー場で行われたスキー指導員検定会を見てきましたので報告します。朝里川スキー場は2度目の訪問。前回は小樽観光も兼ねてのフリースキーでしたが、今回は正指導員検定を受験するクラブ員のサポート役としてやってきました。
到着した日の北海道は大雪。羽田発の飛行機が旭川に変更になるか、または羽田に引き返すかもしれないと脅されてのスタートです。無事に新千歳空港に着いたものの、そこからの小樽行きエアポート列車が大幅な遅延と運休。やっと来た小樽行きは途中の手稲駅で折り返し運転で降ろされてしまい、これは小樽までたどり着けないか?という不安が一瞬頭をよぎりました(汗)。なんとか乗り込んだ各駅列車でやっとこさ小樽に着くことが出来ました。今冬の北海道の大雪は歴史的レベルだそうです。
(大雪のなか凍えて列車を待つ手稲駅)
ホテルで着替えてゲレンデに出たのが午後1時。その日は受験生の種目練習とビデオ撮りを一通りすることができました。波乱のスタートとなりましたが滑れただけラッキーだったと思います。
二日目の朝に開会式がありました。スノーボード指導員検定会と同時開催であるところが面白いです。登山一成SAJ教育本部長の挨拶では、スキー指導員検定会が初めて開催されたのはなんと昭和14年であり、途中戦争で中断があったものの今シーズンで66年目を数える検定制度であることが紹介されました。へ~、指導員検定ってこんなに歴史のあるものとは知りませんでした。
(開会式会場にて)
さて午前中は検定バーンにて最終仕上げのビデオ撮り。時折雪がちらつくもののコンディション良し。午後1時からいよいよ検定実技開始。この日はA単位制動要素(イエローBコース下部)、C単位フリー滑走(イエローAコース半分)、B単位小回り(レッドAコース半分)の順で回りました。各バーンは綺麗に圧雪されており、非常に滑りやすかったです。
三日目も時折雪が降るものの演技の間は日差しが差す好条件。C単位不整地(グリーンAコース)、B単位大回り(レッドAコース全面)、A単位推進要素(イエローBコース下部)の順番で回りました。グリーンコースは朝一に全受験者によるデラ掛けが入りましたのでとても滑りやすい条件でした。
この日で実技検定は終了。晩はチームで小樽市街に繰り出して夕食。美味しい料理とお酒をたらふく頂きました(笑)。
(検定が終了して滑ったブルーコースからみた小樽市街と日本海)
最終日は9時から閉会式。講評のあとはドキドキの合格発表。A級検定員、スノーボード指導員、そしてスキー指導員の合格者が一人ずつ呼ばれて、壇上で合格認定証を受け取ります。我らが受験生は無事合格! 全種目とも運動要素をしっかり表現してノーミスの完璧な演技でしたので安全圏だとは思っていましたが、結果を知るまではやはり超緊張しました。知り合いの受験生2名も合格して、皆で喜び合いました。また尾瀬岩鞍会場で受験していたクラブ員仲間も正指導員2名、A級検定員1名が全員合格しました。本当におめでとうございます!
最後に朝里川会場の合格率データを掲載します。「自然で楽」なる教程も2年目になって受験生の理解が進んだためかA単位は合格率が高いですね。反面、B単位大回りの合格率が低いのが気になります。やはり上手いだけではダメで「自然で楽」なる運動要素が求められたためと思われます。準指導員検定(およびB級検定)でも同様の傾向になる可能性があるので要チェックですね。
スキー指導員検定会朝里川会場 合格率データ
理論 86.0%
A制動 89.4%
A推進 88.0%
B小回り 87.5%
B大回り 79.4%
C不整地 90.6%
Cフリー 89.1%
合格者 106名/158名中
合格率 67.1% (参考: 尾瀬岩鞍会場 66%)