この一滑は絶対無二の一滑なり

シーズン終了。それにしても雪不足で大変なシーズンでしたね!

第1回サル志賀

2011-12-19 23:50:22 | スキーの話題一般

今シーズンもサル志賀の季節がやってきました(笑)。雪不足が心配されましたが、先週末にはなんとか第2ゴンドラも営業開始しました。しかし気温は既にトップシーズン並の寒さ。もう一回くらいどかっと降ってくれればいいのですけれどね。



さて、八千穂と小海での低速練習を経て、この志賀において本格的にハイスピードでの練習に入りました。練習というか、単にサル化して遊んだというべきなのかもしれませんが…(汗)

そんなサル遊びの中でも、オフシーズンで作り上げてきた身体の柔軟性・パワー・クイックネスを試すために、これまでは取り得なかった身体ポジションを積極的に試してみました。脚や股関節を前後左右のいろいろな方向や傾きに大きく動かしてみたり、動かすタイミングを遅くしたり早くしたり、掛ける荷重量を変化させたりすることによって、滑りの感覚やスピード・キレがどう変わるかを実験してみました。同時にそれをビデオに撮って、自分の内的イメージとの比較してみました。

そんな中でも、特にひねり系の小回りに関して面白い発見がありました。これまでの山回りではよくありがちな「止めるエッジング」になっていたのですが、外スキーを止めないで前に板を走らせるように運動してみました。ご覧下さい。



取りあえず身体の使い方だけを意識したので落差やキレやスピードはありませんが、「上手い人」に現れる「あの」運動要素が(ヘタなりではありますが)見えていると思います。板が身体の下を素早く抜けて、常に動き続けるような「あの」動きです。

このようなひねり系の小回り運動は、今となってはウェーデルンぽいというか時代遅れというか、カービング板の性能を活かした「走る小回り」に比べると少し古くさいタイプの小回りと見なされがちですが、超急斜面やコブ滑りなどでは今でも十分に活用できる滑りだと思います。

身体の使い方をどう変えるとどういう見栄えになるか。こうやっていろいろ出来てみると、失敗してもいいからいろいろチャレンジして実験してみるのも、楽しみの一つなんじゃないかと改めて思いました。

次回は、内脚主導の時代を生き残るための外脚主導についての実験結果について報告したいと思います(^^;)


クラブキャンプ@小海リエックス

2011-12-11 23:30:11 | スキーの話題一般

今週末は小海リエックスで行われたクラブキャンプに参加してきました。2kmのメインコースのオープンは間に合って、大変良いコンディションで滑ることができました。



クラブでいつも指導して頂いている高瀬慎一デモンストレータに加えて、今回は新たに旭潤子選手を講師に迎えての豪華なキャンプになりました。メンバーは2班に分かれて、午前と午後で高瀬さんと旭さんのレッスンを交互に受けるスタイルで行われました。



(高瀬慎一デモ)




(旭潤子選手)


さて今回のクラブキャンプの重点テーマは「谷回り種目の理解と実践」。今シーズンから指導員検定、テククラ検定、バッジテスト(1級、2級)の全てにおいて重視されることになった、「谷回りの連続」という概念を徹底的に教わりました。

今シーズン受験する指導員検定のA単位になっており、シーズン始めの今からそれを教わることができる絶好の機会となりました。A単位はスキーが上手いからといって合格点が取れる種目ではなく、SAJが提唱するスキー理論を理解してその通り滑ることができる「理解力と表現力」が必要となります。そのためにはまず、A単位に対する正しい理解が必要となります。

トップデモやトップ選手はSAJ教程の新テーマに関して真っ先に研修を行っているので情報が早いうえに、トップデモ同士で議論を重ねて相互理解を深めているので理解がとても正確です。そういう方々から実地に教わることができるのは大きなアドバンテージであり、大変貴重な機会だったと思います。

さて、お二方から二日間みっちり「谷回りの連続」種目の特訓を受けたのですが、あまりに専門的でマニアックで汎用性のない技術であると思いますので、詳細をここでは述べることはしませんが、僕個人の感覚のまとめとして以下にメモっておきます。意味が全く分からない点はどうぞご了承下さい(^_^;) 

(1) 両脚の伸展ポジションが「ニュートラルポジション(ないしニュートラルゾーン)」

(2) 両脚伸展のニュートラルポジション(ゾーン)から内脚股関節を屈曲することで、内スキーのトップが「漏れ出す」ことにより落下運動を誘起する(=内脚主導)

(3) 内スキーにより落下が誘起(主導)されたら、外スキーの伸展・荷重により丸いターン弧を演出(=外足従動)

(4) 制動要素では外スキーの横方向へのずらしを強調

(5) 推進要素では外スキーの縦方向の動きを強調

とにもかくにも、スキーの上手い人にしかできないマニアック(かつガラパゴス)な技術だと思うのですが、基礎スキーオタクやマニアにとってはたまらなくチャレンジ精神を刺激する技術であることは確かなようです(^^;)

たくさん練習してばっちり表現できるようになりたいです(^^;;)


初滑り@八千穂高原

2011-12-06 21:48:22 | スキーの話題一般

先週末は初滑りに行ってきました。初滑りの場所は、昨シーズンと同じ八千穂高原スキー場です。



シーズン始めといえば軽井沢やアサマに人が集まる傾向がありますが、ここはあまり有名ではなく穴場なスキー場なので、目を血走らせて爆走するスキーヤーも少なく、コース幅の広さと相まってシーズン始めのポジション確認にはうってつけのゲレンデだと思います。

穴場のはずでしたが、前日の大雨で他のゲレンデが雪不足となったせいでしょうか、この日は意外に混んでる! リフト待ちが結構長くて練習効率がちょっと悪かったかな。でもバーンの硬さは期待どおり。しっかり練習できました。

この日はオフシーズンでのフィジカルトレーニングの成果を確認する機会でもありました。プルークスタンスで基本ポジションを確認した後、少しスピードを上げてパラレルターンにも挑戦してみました。

初滑りだったというせいもあるかもしれませんが、滑りの感覚が昨シーズンとかなり異なる感じがしました。うまく表現できないのですが、関節や筋肉の柔軟性が高まった分、脚部がしっかり動かせるのは確かなのですが、不安定というか不安というか、板に乗れていないような感じなのです。

おかしいおかしいと思いながら一日滑っていましたが、比較的よい感覚だった滑りをビデオで見直してみると、その不安定なポジションの滑りが見栄え的にはなかなか「上手い人」っぽい(笑)、よい感じの滑りになっていることが分かりました。

身体能力が上がったので、これまで体験したことのないポジションに入れるようになったことが、不安定さを感じさせる原因だったのかもしれません。オフトレの成果が確認できた初滑りでした。

そんなこんなでスタートした今シーズンもよろしくお願いします!