この一滑は絶対無二の一滑なり

シーズン終了。それにしても雪不足で大変なシーズンでしたね!

スキーマスターズサーキット第2戦@サンメドウズ清里

2015-02-24 22:39:39 | スキー技術選
今週末はサンメドウズ清里スキー場で行われた東京都スキーマスターズサーキットの第2戦に参戦して来ましたので報告します。

これまでに行われたマスターズ選では、大雪でバーン状況&視界の悪い上越地方、緩斜面&逆風でスピードの出ない軽井沢と、技術演技がしにくい大会が多かった記憶があります。今シーズンは第1戦のかたしな高原は天候・バーン状況ともに良好でした。

第2戦が行われたサンメドウズ清里も晴天率の高いスキー場。前日の土曜日はピーカンの快晴。



大会が行われるバーンが比較的斜度も距離のあるCゲレンデから、短い中緩斜面のD-2ゲレンデに変更とのこと。大回りをロング板で滑るかショート板で滑るか、当日の状況次第で決めることにしました。

さて当日になりました。予報では天気は昼間ではもつということでしたが、上がってみるとこんな状況でした。



短いD-2コースとはいえ、気持ち良く滑れるはずのサンメドウズ。ガスガスで視界不良です。こんな天気は滅多にないとのこと。ゴールエリアからは最後の1〜2ターンしか見えません。「最後の山回り1ターン選手権」ないしは「ゴールエリア停止選手権」の様相となっております。何のためにここに大会を移したのか、誰がこんな天気にしたのか、小一時間問い詰めたい気分です(笑)。そんななかでしたが取りあえず大会が始まりました。

1種目目: 大回り
ジャッジ席からは最後の1〜2ターンしか見えないのでロング板は回避。ショート板で滑り、大回り要素を強調して見せる戦略でいきました。得点は260ポイント。まずまずでしたが種目トップは263点と一段上。

2種目目: 小回り
いつもここで大きく離されてしまう課題の小回り。絶賛改良中ですが前日練習ではまだ安定性と再現性に難あり。本番では板のシャープな動き・落差と振り幅・脚のシルエット向上を意識して集中して滑りました。ジャッジに向かうライン取りでアピールしようと全力で攻めていたら霧の中から目の前に突然ゴールエリアのポールが! 自分的にはうまく回避したつもりでしたが観客からはどよめきと笑いの声が(汗

得点は260ポイントの大台とまずまずでしたが種目トップは264ポイントとさらに一段上。しかし天候のせいかこれまでのようにぶっちぎりの点差は出ず。小回りはいつもこれくらいの点差に抑えて下さるようお願いします(^^;)

3種目目はフリー滑走でしたが、濃霧のためさらに視界が悪くなりキャンセル。2種目合計による総合成績となりました。

総合成績: 520ポイント(7組中6位、男子総合7位)

クラス3位は521ポイントで三名が同点で元総合チャンピオンのTさんと山梨Sさんと千葉県連のかた。2位が5ポイント差の525点でクラブリーダーのもっちゃん、1位は6ポイント差の526点できんちゃんでした。7組は優勝経験者・表彰台常連がずらり表彰台を埋めました。

僕は第1戦に続き1ポイント差で表彰台を逃しました。マニアの7組で優勝経験者がそろって出場してくると表彰台に登るのは本当に難しいことです。さらに数段自分の実力をアップしないとここから上には行けないことを痛感します。

マスターズ技術選で経験を積むにつれ、ここで求められる「エレガントな滑り」という意味が少しずつ分かってきた気がします。エレガントとは単なる優雅な滑り・単なるエコな滑りではありません。やたら筋力に頼るのではなく、少ない筋力(インプット)を使ってアクティブでダイナミックな滑り(アウトプット)を引き出す滑りがエレガントな滑りだと私は理解します。主任ジャッジの大平成年さんが講評で仰っていたように「骨格をつかう」ことが大きな必須ポイントとなると思います。

目指すべきは「エコでありながらアクティブかつダイナミックなエレガントな滑り」ということになるでしょうか(^^)。それをめざして一層の精進を重ねたいと思います。

ショートポール&規制の中でのバリエーショントレーニング

2015-02-23 21:35:31 | スキーの話題一般
ブログ更新が遅くなっております。順次記事にしてまいります。

先々週末は「ゲレンデスキーヤーのためのショートポール&規制の中でのバリエーショントレーニング」と題したキャンプに参加してきました。場所はかたしな高原スキー場、講師は飯島庸一トレーナーです。

この週末のかたしなは地元の方も驚く大雪。関越道は大渋滞で、僕らも集合時間から3時間遅れで現地に到着。下道も尾瀬岩鞍に向かう道路は上れない車が続出して大変な事態となっておりました。


(地元の方も驚く豪雪となりました)


さて以前からGSやSLなどレース競技にも参戦してみたいという希望を持っていましたが練習するきっかけを掴めず、今シーズンは東京都スキー技術選の決勝でGSタイムレースが導入されたことで自分のタイムの不甲斐なさを実感し(汗)、これはいよいよ本格的に取り組まなければと思うようになりました。

そんなときに飯島さんが表題のキャンプを開いて下さることを知って申し込んだのでした。ここではブラシポールを使っているので踏んづけても引っかかることもなく安全です。場所は緩斜面で行い、ポールの間隔や振り幅のパターンを様々に変化させながら、板への働きかけ方や体の使い方にフォーカスしたトレーニングになりました。




タイムを出すためにポール近くを攻めていくとあの掘れた溝を避けていてはいられません。今回のトレーニングで、ポール付近にできる掘れた溝への入り方が分かりました。そしてポールからの抜け出しで板を走らせる運動と、次のポールに向けた早い仕掛けなど、タイムレースに必要な要素を学びました。

今後はより実践的なポール設定と斜度の中でスピードを上げたトレーニングを積む必要を感じます。機会を見つけて取り組んでみようと思います。

所属クラブのバッジテスト開催@サンメドウズ清里

2015-02-19 21:21:53 | スキーの話題一般
先週11日の祝日に所属クラブ主催のバッジテストを開催しました。場所はサンメドウズ清里スキー場です。天気も良好で絶好の検定日和となりました。



昨シーズンに引き続いての開催ですが、今シーズンは他の行事と重なったためか受検者3名と少なめ。こぢんまりとした検定会となりました。

今シーズンも主任検定員を務めさせていただきました。午前中はバッジ1級およびジュニア1級の事前講習を行いました。朝上がってみるとAトップのコースにあるはずのコブがない! どうも前週に育ちすぎたため潰してしまったらしいです。仕方がないのでD-1コースに荒れ地を不整地小回りバーンにしました。

事前講習では検定バーンの確認と各種目の着眼点を伝達しました。その際、技術的なアドバイスは最小限に留めました。検定直前に技術的な問題をあれこれ言われても逆に混乱してしまいますからね。

午後はいよいよ本番の検定。天候もよくバーン状況は比較的良好でしたので、積極的な滑りには点が出やすかったと思います。逆にリズムが悪かったりターンの流れを止めたりする滑りはなかなか評価しにくかったです。

今回の検定会では見事ジュニア1級合格者が1名出ました。今回も合格証をお渡しするときの喜びの顔を間近に見ることができました。本当におめでとうございます! 

さて、ここからはバッジテストの種目に関する意見です。昨シーズンの記事でも述べたことの繰り返しになりますが、バッジ1級の横滑り種目と2級のシュテムターン種目は止めて、フリー滑走を復活させては如何でしょうか。

横滑りで求められる「外向外傾」姿勢、シュテムで求められる「的確な外足荷重」は、スキー技術のベースとなるものであることは認めますが、それは大回り、小回り、そしてフリー滑走といった種目の中で十分検定できると思います。

本来バッジテストというのはスキーヤーの技術の「達成度」を測るもの。現状要求される横滑り・シュテム種目は、求められる「外向外傾」「外足荷重」が出来ているかどうかを見る「演技種目」に成り下がっており、そういう演技種目はバッジテストには不要ではないかということを今年も繰り返し主張させていただきたいと思います。

長々と余談を述べてしまいましたが、これでバッジテスト開催報告を終わります。

東京都スキー技術選参戦記

2015-02-05 23:13:57 | スキー技術選
先週末は苗場スキー場で行われた東京都スキー技術選に参戦してきましたので報告します。

この大会に参加するのは今回で2回目。先シーズンは大会で求められる要素を理解しないまま臨み、実力不足もあってあえなく予選落ち。情けない思いをしました。

昨シーズンの失敗は、攻める気持ちを欠いていたこと、小回り種目のウェーブに全く合わせることが出来ずに飛ばされて失敗したことでした。今シーズンは行ったゲレンデでウェーブを見つけると、そこで高速で突っ込んでいって小回りターンを上手く合わせる練習を繰り返しました。

さて大会一日目は予選種目。朝からかなりの降雪で視界が悪い上に強風です。一種目目でいきなり小回り種目に当たりました。第3ゲレンデのコースでのインスペクションでじっくりとウェーブの高さをチェック。それほど高くないので高速でも十分吸収できそうです。昨シーズンの消極的な滑りだけはしないようにアグレッシブに攻めて滑りました。得点は238点。まずまずの滑り出しです。



(苦手のウェーブ小回りを今年は上手く攻略できました)


二種目目は大回り。強風と降雪による視界不要で競技は度々中断。上で順番待ちしていると寒さで凍りそうです。僕の手前30番のところでとうとう種目キャンセルのアナウンス。大回り得意なだけにこのキャンセルは痛いです。

二日目は第3ゲレンデでのフリー滑走からスタートです。この日も時折吹く吹雪に悩まされました。雪面に雪だまりがありましたので小回り板で滑り、動きをしっかり出す戦略でいきました。得点は243ポイントと得意のフリーでポイントを伸ばしました。

予選最後の不整地小回りです。第4ゲレンデは朝一にインスペクションでコースを決めていました。消極的な滑りにならないようにしたつもりでしたが、あとからビデオを見ると板がばらけている上に板を横にする消極的な滑りに…(汗 当然のことながらポイントは全く伸びず。

3種目合計の予選総合順位116位で予選通過ライン(120位)をぎりぎり通過! 2シーズン目にして目標の決勝進出できました。超うれしかったです!

三日目の決勝は天気はまたしても強風と雪。決勝一種目目は第3ゲレンデにてジャイアントスラローム。今大会で新採用になった種目で、滑走タイムを得点に換算します。これまでナスターレースなどの遊びや準指検定などでGSを滑ったことはありますが、ほぼ経験値ゼロ。なかには空気抵抗を減らすためにミドラー(と呼ばれる薄着のウエア)を着ている選手もいてやる気が違います。僕は転ばないようにポール近くのミゾを避けて安全に滑り、タイムはトップより6秒差と異次元な遅さorz



(経験の無いGSレースは楽しみながらも不甲斐ないタイムに)


決勝二種目目は男子リーゼン斜面での大回り。急斜面の上にところどころ雪だまりがあり危険な香り。初決勝で失うものはなにもありませんが靱帯を失うのは痛いので(笑)、ズレズレの安全滑り。得点も228点と最低レベル。



(視界不良で滑る男リーの急斜面は超怖かったです)


三種目目は男子リーゼン斜面での小回り。スタート地点に立つと雪だまりがいたるところに見えましたが、今シーズンの小回り改善の成果を試すべく、そこそこ攻めてゆきました。得点は236ポイントとまあまま。

四種目目は第4ゲレンデでの不整地小回り。全体の最後の班でしたので深く掘れていることが予想されましたが、幸運にもインスペクションが入り、思いっきり慣らしました(笑)。予選の残念な滑りを挽回するべく、この決勝は密脚やトップ先落としなど見栄えを意識して滑りました。ポイントは240ポイントとそこそこ出ました。

決勝4種目の成績は決勝選手中108位。予選+決勝の総合成績は106位で終了しました。2回目の参加にして初めて決勝に進めたことは大きな自信に繋がりました。それと同時に決勝進出選手達のレベルの高さを目の当たりにして大いに刺激を受けました。彼らの滑りのビデオを自分のビデオを比較すると、自分の足りたいところがたくさん見えてきます。まだまだ向上の伸びしろが残っているぞとやる気が出てきました。頑張ります!

以上、大会参戦報告を終わります。