パウエル先生との共同研究も順調に開始することができ、1ヶ月の間に綿密に共同作業をすることができたので、離れて行うのに比べて何倍も早い進捗が得られたと思います。今後の発展も楽しみです。
週末のウィンター・アクティビティも満喫しました。土日に行ったスキーではオタワ近郊のスキー場はほぼ制覇し、勢い余ってカナダでないところまで遠征してしまったことも思い出になりました。
本日昼の便でオタワを離れて日本に帰ります。さよならカナダ君、楽しかったよ。。そして日本の皆さん、すぐにまたあ会いしましょう。
本日ひな祭り3/3(月)のカナダは雨。朝8時の出勤時間には雨は上がっていましたが、その代わり道路は雨が凍ってつるんつるん(汗)。 普段靴でスケートできます(笑)。
ところで、先週金曜日のランチの後、パウエル先生と私のセミナーの日について会話を交わしました。たいてい、外部機関を訪問した人はそこで自分の仕事についてセミナーを開いて紹介するのが慣わしです。私もその準備をしなければなりません。準備のために、パウエル先生に質問しました。
私: 「ところで、私はセミナーをやらなければなりませんよね?」
パウエル先生: 「そうそう、言うのを忘れてた。セミナーをやる段取りは既に整えたから。」
私: 「え? で、私のセミナーはいつになりましたか?」
パウエル先生: 「月曜の10時半からということで、もうアナウンスしたから、よろしく!」
私: 「オーマイガッ...」
(以上の会話は多少脚色しております ^^;)
というわけで脚色なしに、一生懸命準備して月曜のセミナーに備えました。
本日無事にセミナーを終えました。ほっとしています。
ところで、スケートによる全制覇を目指していたリドー運河ですが、初めて滑ってからは通勤途中に見るだけで滑っていませんが、オフィシャルHPによると、ここ数日の気温上昇のために立ち入り禁止になってしまいました(ToT)。このまま閉鎖か???? 全制覇の夢危うし! 次回へ続く(何のこっちゃ...)
2/28(木)にオタワ大学でのセミナーを聴きに行った話を先日しました。午後のセミナー自体は4時頃には終わり、一緒に聴きに来たパウエル先生はオタワ大学での打ち合わせのために残り、ポスドク(=博士号を取得した後、2~3年の期間契約で武者修行している若い研究者)のフェルナンド君とギシェルモ君は研究所には戻らず、帰宅するということでした。
オタワ大学と私のホテルとはリドー運河を渡ってすぐ近くにあります。なので私もこの日はもう帰宅することにしました。
リドー運河は、アメリカの侵略を防ぐことと物資の輸送を目的として1832年に開通しましたが、現在では娯楽と観光のために使われているそうです。
ん? 娯楽とは? そうこれ!!
スケートです! 冬のリドー運河はこんな感じで、完全に凍結しています。パウエル先生が運河で是非スケートをしなさいと言ってスケート靴を貸してくれたので、夕暮れまでの1時間ほどでしたが滑ってみることにしました。
(パウエル先生貸してくれた、ちょっと古いスケート靴 ^^;)
スケートをするのは何年ぶりでしょうか。最初はおっかなびっくりでしたが、今シーズン始めたインラインの成果もあり、乗れるポジションが分かると何とかそこそこ滑れるようになりました。地元の人たちはエクササイズや通勤通学に使っており、すいすいとスピーディーに滑っています。さすがです。
週末になるとこのリドー運河がスケートをする人で埋め尽くされるそうです。リドー運河は世界遺産としても登録が決まり、また世界で最も長いスケートリンクとしてギネス登録されているそうです。
短い時間でしたし、まだスピードを出せませんでしたので運河の一部しか滑れなかったのが残念です。オタワにいる間に是非とも全長7.8kmの天然リンクを全制覇したいと思っています。
本日のオタワは快晴、午前8時の気温はマイナス20度。予報通りキター! これは放射冷却って奴ですね。ニット帽子を被って手袋して服も完全防寒で出かけたつもりでしたが...
出 て い る 顔 が 刺 す よ う に 痛 い ...
皮膚の出ているところは冷気で痛いです。袖口から腕の一部が出ているとそこが痛くて気付くってな位、強烈な寒さです。こんな日にスキーしに山へ行ったら、たぶん滑れないんじゃないでしょうか。
パウエル先生もマイナス45度のトランブラン山でスキーしたことがあったみたいです。それくらい気温が低いと、雪は「砂」になるんだそうです。スキーが雪面で滑るのは雪とスキーとの間に薄い水の層が出来るからで、マイナス45度とかいう低温になるとその水の層が出来ないので、摩擦抵抗が高くなってしまってスキーが滑らないんだそうです。
本日はパウエル先生が兼任されているオタワ大学でセミナーがあったので、研究室のみんなで聴きに行きました。生物がどうやって時間を計っているか、どうやって位置を把握しているか、ということを化学的・物理学的に説明するという話でした。分野外の話でしたがとても面白い内容でした。
あと、今日はリドー運河でスケートをする時間があったのですが、この話は明日以降のネタに取っておきたいと思います。
本日のオタワは晴れ。朝8時の気温はマイナス14度。外に出ると顔と耳が痛い朝でした。こういう寒い日は帽子が必要ですね。
朝の通勤経路が分かりましたので、本日から独力での通勤で、8時半にホテルを出ました。でも結局朝のバスはフェルナンド君と一緒になり、途中からもう一人の同僚のギレルモ君も加わって、研究所に出勤しました。
今日は午前中は仕事をした後、手早くランチを取って、パウエル研究室の有志6名でクロスカントリースキーに出かけました。研究室として行くのはこれがこの冬3回目だそうです。研究所から車で10分くらいのグリーン・クリークという川の付近まで移動し、その周りで滑ることになりました。こういう風に、午後の散歩がてらに手軽にスキーに行けるっていうのは羨ましい環境です。
スキー板と靴はパウエル先生が貸してくれました。靴はつま先が出っ張っており、その出っ張りを板の留め金に挟む仕組みです。
(写真: スキー板を履いた状態)
まずは駐車場から林の中に入ってゆきます。
(写真: 出発する一行。先頭はパウエル先生)
カービングスキー板とは違って、クロスカントリー用のスキー板は幅は細く、かかとが固定されていないということもあって、始めは非常にバランスが取りにくかったです。体の使い方も、テレビで見ていたようなクロカン選手の真似をしてみたのですが、これまた効率悪くて全然スキーが滑らないし進まないし(笑)。
途中からグリーン・クリークに出ました。完全に凍っています。安全のため間隔を開けながら凍結した川の上を滑ってゆきました。それにしてもみんな滑るの速い! 私はついて行くのがやっと。有酸素運動が苦手だということを改めて思い出しました。
(写真: 凍結したグリーン・クリークの上を滑る一行)
ところどころ坂がありましたので、みんなで奇声を上げながら滑りました。ダウンヒル・スキーなら得意だぜ!のはずですが、当然のことながら板が曲がらない...
カービングスキーとは違い、角付けしても全然曲がらないことはよく分かっていたので、プルークボーゲンで滑ったら安定して坂を下りられますし、そこそこ曲がれます。さすがプルーク、万能技術です(笑)。
(写真: 斜面を滑り降りる私 なんかシルエットがSAJチックだな~ ^^;)
滑っているうちに、だんだんクロカンのコツが分かってきました。足を前に振り出す時にスケートのようにただ滑らすよりは、振り出した方の足に体重をかけて乗り込むようにすると、かけた荷重の勢いでスキーが効率よく前へ滑ってゆく感覚が得られました。
って、こういうときにもいろいろ試して考えちゃうのは悲しい性だな...
最後にオタワ川に出て、だいたい1時間くらい滑ったでしょうか。クロカン初体験ツアーはおしまい。あまり景色をみる余裕がありませんでしたが、それでも楽しいひとときでした。
そして車でまたオフィスに戻って午後の仕事。「昼飯あと、ちょっと散歩」ってな感覚と同じように、彼らにとっては「腹ごなしにちょっとスキー」っていうところが、本当に贅沢で羨ましかったです。
(写真: 凍結していないオタワ川)
本日2/26(火)の天気は小雪、明日からは寒波がやってくるのでその前触れでしょか。ただ、朝の気温は-1度とあまり寒くありません。
今朝は同僚のフェルナンド君と待ち合わせて、バスで研究所まで出勤しました。片道20分くらい。車内ではおつりが出ないので、昨日買っておいたバスの回数券を使いました。大人片道1.9ドル=200円で日本と同じくらいかな。
今日は私がNRCで行う仕事の内容についてパウエル先生と助手のマレック君と話し合いました。彼らが持っている手法が、私たちが行っている研究に利用できそうだということが分かり、この1ヶ月間でその手法を私が会得する。そのあとはお互いに話し合いを長期的に継続しながら、長期的に成果を出していくということになりました。今後の共同研究がうまくいく見通しが立って、本当にほっとしました。
今日はいつも助けてくれるフェルナンド君が映画に行くということなので、私は一人で帰宅することになりました。少し不安でしたが、フェルナンド君に教えてもらったとおりのバスを使って、無事ホテル近くのバス停に辿り着くことができました。
外国で生活すると、交通手段を如何に使いこなすかがその土地でのエンジョイ度を左右しますが、バスの利用は最も便利のはずなのに、どの土地でも難易度が最も高く、いつも苦労するところです。
バスの運転手に質問してもたいてい何を言っているかよく分からないし(笑)、以前なんか間違いを教えられてエライ目に遭ったこともありました。料金の払い方や乗り継ぎのやり方もその土地さまざまです。降りるバス停も自分の目でよく確認していないと、バスの運ちゃんがアナウンスしてくれないこともあるので、所望のバスに乗ったからといって決して安心できません。これらのことをあらかじめよ~~~く調べて乗らないと、全然違うところで降りざるを得なくて途方に暮れるという失敗談に事欠かなくなります(汗)。
今回はフェルナンド君にしっかり聞いていたので安心して乗り降りできました。
オタワのバスは、バス専用道路が整備されていたり、需給のバランスをよく考慮しているためか、非常に輸送効率が良いように感じました。時刻通りのバスに乗れば、極めてストレスなく長距離を移動することができます。逆に、みんなと逆の方向に移動するようなケースではバスが全くなくて不便かもしれません。この辺はバスとくるまの使い分けができているのでしょうね。
(写真: オタワでよく見られる連結バス)
明日は、パウエル先生の研究室でクロスカントリースキーに連れて行ってくれるそうです。楽しみです。
本日は2月25日(月)、天気は曇りで気温は-4度です。いつもより暖かい日のようです。
昨日報告した失われたスーツケースですが、今朝無事ホテルまで届けられました。速やかに戻ってきてよかった~。
今朝はパウエル先生がホテルまで迎えに来てくれて、NRCまで車で一緒に行きました。パウエル先生の話では、以前彼の荷物がなくなったときは返ってくるまで4日もかかったそうです。それに比べたら今回はずっとマシですね。
ダウンタウンから車で15分くらいのところにNRCの研究所はあります。ここに来るのは昨年夏以来2度目になります。
(写真: 私のオフィスがあるNRCの建物)
初出勤の本日はパウエル先生の同僚への紹介、入館証の写真撮影、書類申請、PCの設定などの一連の「入所儀式」を行いました。午後はパウエル先生の研究室でグループミーティングがありましたのでそれにも参加しました。研究で進捗があったメンバーがノートPCでプレゼンし、みんなで議論するという形式でした。
なお、天気予報によると水曜日から最低気温マイナス30度(!!)の大寒波が襲来する模様です。この低さはちょっと未体験ゾーン!! どんなことになっちゃうのか今から戦々恐々、ガクブル状態です。 (2008-02-25 21:20)
2/24(日)の午後3時に成田から飛び立って、デトロイトを経由して、カナダ・オタワに到着しました。デトロイトまで12時間くらい、乗り継ぎ待ちで1時間半、そしてオタワまで1時間半で、トータル15時間くらいでした。
飛行機の窓から見下ろしたデトロイトの町で既に雪が積もっており、オタワも空港の回りは一面雪景色でした。30センチ以上は積もっているでしょうか。ぽっかりとそこだけ雪のないオタワ空港の滑走路に降り立ったのは午後4時少し前でした。
空港には今回ホストしてくださるパウエル先生がわざわざ出迎えてくれました。がっちりと再会の握手を交わしたあと、私の宿泊先まで彼の車で送ってくれました。嬉しい歓迎でした。
ホテルに着いた頃はもう夕暮れ時。道路は除雪されていますが、歩道には雪だまりがあり歩くのには注意が必要です。
実はいきなりトラブル発生です。デトロイトの乗り継ぎの時に預け直したスーツケースがオタワに届いていませんでした。同じ便の何人かの荷物も同様に届いていませんでした。みんなで書類を書いて、私のは明日ホテルまで届けてもらうことになりました。これでバゲージ・ロストは2回目です。これは本当に困りますよね~。
今回はちょっと嫌な予感がして、ロストになったらまずいなというものはすべて手荷物として機内に持ち込んだので事なきを得ました。スーツケースの中は着物とか、なくなってもいいものばかり。とはいえ、本日の着替えがないのはさすがに困りました~。次回からは1着分だけでも手荷物で持ち込むことにします。
明日は私の訪問先であるNational Research Council Canada(NRC)への初出勤です。楽しみです。
2008-02-24 22:30 オタワにて