この一滑は絶対無二の一滑なり

シーズン終了。それにしても雪不足で大変なシーズンでしたね!

会社のスキー合宿

2009-01-24 18:18:15 | スキーの話題一般
1/17(土)と18(日)に会社スキー部の合宿に参加してきました。場所は毎度の菅平。所属クラブのキャンプと平行しての開催でしたが、今回は講師での参加でしたので会社の方を優先させてもらいました。k2hikoさんとk谷さんもレース大会参戦で、多くのスキー仲間が菅平に集まりました。
 
昨年はカナダ出張中(not 自主トレ合宿)だったので参加できませんでしたが、今回で2回目の参加、講師としては初めての参加となりました。
 
参加者を 班分けして4班に分けて、私は上級者の1班を担当することになりました。メンバーは合宿幹事のAさん、頭文字Eさん(k2hikoさん奥様)、SaintHeiyaさん、Kさん、そして今回初対面のSさんでした。


班分けでの前走 by 私(汗)
 
講習でやったことはずばり
 
「外スキーに乗れている基本ポジションの確認」
 
2班と3班が「内足を使う(内足主導?)」の練習をしていたらしいのですが(汗)、上級班は基本を再確認して頂くことにしました。私がグランジャー・トレーニングから一貫して取り組んでいる「基本ポジション」の確認であります。
 
まず最初はプルークスタンスで、肩・股関節・膝・踵を通る一本の軸でしっかり外スキーを押さえることができる「基本ポジション」を確認しました。
 
ありがちな「外れたポジション」として、軸が傾く(いわゆる内倒・後傾)、腰が後ろ(いわゆる出っ尻)や内側に折れてしまう(強い角付け)などの問題を意識しました。このような外れたポジションでは筋力で耐えることになり、乳酸がたまる疲れる滑り・暴走などコントロール性の低い滑り・リスクの高い滑りになることを理解してもらいました。
 
基本ポジションができたら、次は乗れている外スキーを前に動かすという操作を練習しました。その際、外スキーはただ前に出すのではなく外軸を外スキーについて行かせる、軸ごと前に動かすのが重要ポイントです。すると自然にスキーは回旋を始めるので、板のサイドカーブに頼った強い角付けや、ひねり動作を加えることなくスキーを楽に回すことができます。

これが、最近k2hikoさんから教わった「面で滑る」スキーへ繋がって行くわけです。
 
最後に、内スキーはしっかり後ろに引く、内足側のお尻を引いたポジションが内足の基本ポジションということを確認して完成ということになりました。
 
基本ポジションにしっかり乗った滑り、そして角付けで滑るのではなく「面」で滑るという、「上級者のパラレル」を目指して構成したつもりです。
 
私自身が完璧にできているわけではありませんが、こうして人に教えることにより理解が一層深まりました。拙いレッスンではありましたが、参加者の皆様にお礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。_(-O-)_

検定員クリニック@新潟県五日町

2009-01-08 22:58:08 | 指導員検定・研修
1/4(日)の午前に行われた指導者研修会の後、午後には検定員のクリニックがありましたので参加してきました。

私は準指導員資格を取ったときに併せてC級検定員という資格を取りました。正指導員になるとB級検定員資格が取れます。

検定員資格はスキー検定などのジャッジを行うのに必要な資格です。C級はスキーバッジテストの級別テスト(1級~5級)とジュニアテスト、B級はこれに加えて準指導員検定、全日本スキー技術選手権大会の予選会が検定できます。その上のA級になると全日本スキー技術選手権大会の本選、正指導員検定ができるようになります。

検定員になると、2年に一度はクリニックと呼ばれる行事に参加して検定技術の維持向上を図らなければなりません。

というのがお題目で、実際のクリニックでは実際のスキーヤーの滑りを見て採点し、講師の先生方による模範採点と自分の採点とを比較してそのギャップを反省(?)する、という内容です。外れまくっても資格剥奪ということがないので少し気が楽です。一応模範点と±3点以内が許容範囲なのでなかなか外れることはありませんが、合否を間違えるのは避けたいところです。

さてクリニックは開会式で始まりました。水落亮太デモ、佐藤秀明デモ、新潟県連の先生方の挨拶で始まり始まり。出席者は約40名くらい。正指と準指が半々で、準指の方がちょっと多いくらいの割合。


検定員クリニックの開会式。

昨シーズンに都連で受けたクリニックでは、ビデオをみて採点するという形式でした。実際にスキー場で行われるバッジテストや検定会を見て採点し模範点と比較するという本番さながらの臨場感溢れるクリニックもあるようです。今回は二班に分かれて、片方が演技して滑り、もう片方がそれを採点するという形式でした。レベルはバッジテスト一級(合格点70点以上)を想定。種目は大回りと小回り。

今回行われた演技では、スタート地点で滑り方をいろいろ指示されます。「普通に滑って下さい」という指示の他に、例えば「横ずれの多い滑り」とか「上下動を多く」とか「ローテーションを強く」とか。

逆に見ると、こういう風に検定員は滑りを見るんだなーということが改めて分かって大変勉強になりました。

それにしても演技される方々が実にユニークに演技しながら滑って来るので、思わず笑ってしまうことも多かったです。


演技滑走と採点風景。(右の後ろ姿はk2hiko先生)

私の採点結果はちょっと外れ気味。4点以上外したのはなかったのですが、3点離れてしまったものがあり、もっと見る目を鍛えなければ・・・。

k2hikoさんの演技に73点(模範点は72点)付けたら「付けすぎです」と言われてしまいました。始め80点付けて消したことは口が裂けても言えない(大汗)。

私自身の演技では「横ずれの多い小回り」という指示がありましたので、思いっきりずれずれにずらしながら滑ってみました。模範採点は67点。ちょっと極端に演技しすぎたかなー。1級っぽいが横ずれがちょっと強い、69点くらいになるように滑った方がよかったかなあと反省しました。

普段どおりに滑ったら何点付くだろう・・・と試したい誘惑に一瞬駆られましたが、70点に届かなかったら再起できなくなる怖れがあるので止めておきました(爆)。

以上で研修会とクリニックの報告を終わります。これまで雲の上の存在だったスキースクールの先生方に混じって研修を受けられたことは本当にうれしくて誇らしく、かつ大変勉強になりました。自分自身のレベルに対する自信も少し深めることができました。研修会に参加された講師・先生の皆様、そしてお誘い下さったk2hikoさん、本当にありがとうございました。_(^o^)_

スキー指導者研修会@新潟県五日町 Part-2

2009-01-06 23:49:44 | 指導員検定・研修
研修会について詳細を報告します。

私の班の講師は大森宏樹さん。全日本スキー技術選にも出場している現役の選手です。k2hikoさんの班は水落亮太デモ。あと佐藤秀明デモもいました。


開会式、じゃなくて閉会式の様子(汗)。

研修会のメニューは、一日目はSAJの教程に沿ったもので、基本ポジション(肩・股関節・膝・踵が一軸上にあるポジション)の確認、プルークボーゲン、プルークターン、そして内足と外足を同調させるパラレルターンへの発展を練習しました。

二日目は内足の膝を谷方向へ返すことから始動する内足主導のターン、外スキーを前に動かして雪面をしっかり「押さえる」練習、最後はこの二つを組み合わせて、外スキーは前に動かして「押さえ」、内スキーは内膝を返すことで実践的なカービングターンの練習を行いました。

内容的には一見、都連の研修会と同じなのですが、いくつか非常に役に立つことを教えてもらいましたのでまとめます。
  1. 「基本ポジションが基本であること」
    肩・股関節・膝・踵が一軸上にあるのが基本ポジション。正確には横から見ると膝の位置はブーツの前傾角があるために少し前方に出ていますが、すねがブーツに当たって固定されるので、一本の軸として意識されます。

    またこの基本ポジションこそ、オフトレのグランジャーで練習してきたことであり、しっかりグランジャー(板)を押さえられるポジションなのです。なお大森選手もグランジャーをオフトレに採用しているそうです。彼の話している内容が一つ一つよく納得できたのはこれが大きな理由かもしれません。

  2. 「スキーは踏むのではなく押さえる」
    これは目から鱗でした。「踏む」という動作をやるとどうしても膝や股関節が曲がりすぎたり、上体を折ったりして、「基本ポジション」が崩れてしまいます。そうではなくむしろ雪面からの強い抵抗や圧力に基本ポジションで耐えられる位置にスキー板を「あらかじめ動かす」。そしてそこで踏むのではなく「押さえる」。外スキーを前に動かす理由は、まさにこの点にあったわけです。

    実にすばらしい。さすが現役選手の言うことはひと味違います。

    外スキーは前に動かしていくことにより基本ポジションに乗って少ない筋力で遠心力に耐え、かつ雪面からの圧を効率よくもらってスキーを走らせることができるわけです。

  3. 「内股関節の位置」
    内足を畳んだ時の内腰の位置について大森選手に質問しました。かなり引いた位置であり、内尻(?)を後ろに突き出す感じになるということでした。

    私がこの質問をした時、大森さんは「ん~、僕の感覚で答えていいですか?」ですって。かっこいい~~! 「そのせりふはレッスンで使える!」とのk2hikoさんの言葉に思わず爆笑してしまいました。
最後に、新潟県の研修会に出てみての感想。やっぱり都連とは違うなぁと思いました。内容的にはSAJの教程に沿っているので似ているのですが、一言で言えば「講師が違う」。公立学校の教師から習うのと予備校講師から習うのとの違いとでも言えるでしょうか。現役のデモや全日本技術選の選手が教える内容はすごく実践的で役に立ちました。

次回は長野県の研修会の方に出ましょうかね(笑)。

以上で研修会のまとめを終わります。次回は二日目の午後に行われた検定員クリニックについて書く予定です。


一日目はあいにくの湿り雪で寒かったのですが、二日目は写真のように天気も良くなって快適に滑れました。

スキー指導者研修会@新潟県五日町

2009-01-05 22:15:42 | 指導員検定・研修
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

さて1/3(土)と4(日)に新潟県五日町スキー場で行われた指導員研修会(実技)に参加してきました。k2hikoさんのお薦めもあり、今シーズンは都連ではなく新潟県連主催の研修会に参加しました。

理由としてはいくつかあります。まずは都連の研修会の人数が多すぎること。各回が250人くらいの参加者で一班が16~17名という多さ。斜面で滑走順を待っているだけで疲れます。今回の研修会は私の班で9名。次に講習内容。新潟県はデモや技術戦選手が講師であることが多く、講習はSAJの教程に沿いながらも、内容は実践的(実戦的)で役に立つことが期待できました。

さて、朝方k2hikoさんと余裕を見て出たつもりが、関越の渋滞と積雪で着いたのは開会式の20分前。慌てて着替えて受け付けを済ませ、集合場所目指してリフトで上がっている最中に開会式が終わって各班がばらばらに分かれているのが見えました。やばい!ということで必死に追いついて自分の班を発見。間に合ってよかったー。なんか最近毎回ぎりぎりに着くことが多いです。

土曜日の五日町はあいにくの雪。しかも湿り雪。3シーズン前まで浦佐に通い詰めていた頃のことを思い出しました。あのときは普通のスキー用手袋では湿り雪が浸みてきて手が冷たくなってしまうので、スキー場の売店で売っている雪下ろし用のビニール手袋をはめて滑っていたっけ。

済みません、本日はここまで。もったいぶるわけではなく、まだ頭の中が整理できていないので書けないんです。本当に済みません。いろいろ書くべきことが多いので続きは明日以降まとまったところからまた少しずつ書きます。

(写真) 重い雪降りしきる五日町スキー場ゲレンデ