この一滑は絶対無二の一滑なり

シーズン終了。それにしても雪不足で大変なシーズンでしたね!

初滑り@イエティ

2012-11-17 23:40:20 | スキーの話題一般

暖冬の事前予想を覆して早々と寒波が襲来し、積雪の便りが次々と舞い込んできました。そうなるとなかなか心の準備ができていなかった僕でも、いよいよ初滑りに行きたくなってきました。

というわけで、イエティへ今シーズンの初滑りに行ってきました! しかも会社帰りのナイターです(^^;)。会社から1時間半なので近くていいですね~と言われるのですが、高速道路3千円(含む有料道路)+ガソリン代2千円+リフト代2千円(ナイター)=7千円(土日は駐車料金でプラス1千円)もかかるので、一人ではなかなか手軽に行く機会がありません。今回はスキーマニアのFJちゃんとお誘い合わせの上、駐車料金の掛からない平日に行ってきました(^^;;)。



前シーズンより1ヶ月も早いシーズンインとなりました。4シーズン前の狭山スキー以来、スキー人生で最速タイとなりました(笑)。

金曜日のためかナイターでも結構な数のお客さんが来ていました。ボーダーとスキーヤーの比率は3対1といった感じで、やはりイエティはボーダー天国です。リフト待ちは1~2分程度でしたが、ゲレンデ上はスピードが遅いボーダーが多く、大回りが難しい時間帯もありました。

さて初滑りということですので、基本ポジションの確認から始めます。久しぶりの雪上だと後ろ目のポジションになるので、板を真上から踏めるポジションに直します。2,3本滑ると良いポジションにすぐに乗れるようになりました。グランジャー・トレーニングの成果もありますが、身体が正しいポジションをすぐに思い出せるようになったのだと思います。

基本ポジション確認の方法の一つとして、昨シーズンに大平成年さんのキャンプで教わったスイズルを練習しました。「正しいポジション」で板に乗ることで、「板のたわみ」を引き出すことを体感できる、シンプルですが有効な練習方法です。緩斜面にて両脚をトップから開きだしてゆき、開いたところでしっかり板を踏み込むと、板のたわみ性能で自動的に両脚が閉じてゆく感覚を体感します。これ簡単そうにみえて、ちゃんとやるのは意外に難しいですよ。



さて、基本ポジションと板の性能を再確認したところで、さっそく大回りしてみました。やはりポジションが昨シーズンより良くなったためか、滑走感覚が違います。特に谷回りでの斜面へのグリップ感が増し、板の性能に合わせたオートマチックなターンが可能になっている感じです。グランジャーで確認した胴体主導(仮称w)もかなりいい感じで板の走りが引き出せています。

スキーはスピードが速いだけに、重心が後ろに残りがち。積極的に重心を自分から前に動かして、乗れてるポジション(=板の性能が活かせるポジション)から板に仕事をさせることが重要だということを再認識しました。

最近のスポーツ理論では体幹主導とか副交感神経(笑)とかがブームらしいですが、身体の運動だけに注目するのではなく、道具(例えばスキー板)の性能を効率よく引き出すという観点から運動を見つめ直す必要を強く認識しました。そもそもポジションが悪かったら、道具の性能を活かすことができず、どんなに練習を重ねてもどんなにレッスンを受けても、なかなか上手くならないのではないでしょうか。かつての自分の滑りをビデオを観て、なおさらそうと思います(^^;)。

FJちゃんとそういう「そもそも論」について議論しながら滑るという、今シーズンもマニアックな滑り出しとなりました。


グランジャー2回目@栃尾

2012-11-06 21:25:03 | スキーの話題一般

栃尾(道院高原)のグランジャーゲレンデがシーズン最終営業日だとHPに書いてあったのを見て、急遽駆けつけました。栃尾は遠いのでこういうことでもない限りなかなか行こうという気が起きません(汗)。最終日にしか行かなくて本当に済みません~ m(_ _)m

先日の原村ゲレンデでよい感覚を掴んだので、シーズンインの前にもう一度確認するためにはるばるやってきました。栃尾はゲレンデが長く斜度もあるので、スピードが出た状況での確認にはうってつけです。



原村で確認したポジションおよびモーションをハイスピードにて確認しました。ポイントを繰り返したいと思います。

・ 「スキー技術で大切なのはフォームではなくポジションとモーション」
・ 身体の軸が常に両脚の中間を通る両脚荷重のポジションにあると、板のたわみを効率よく引き出すことができる
・ 静的なフォーム(型)ではなく、動的なモーションを行う(=常に動く)ことによって、板の走りを効率よく引き出すことができる
・ 山脚で切り替え、山脚に荷重し続けて圧を抜かないこと。特に切替後は谷側に軸を傾けないこと

山脚荷重切替はスキー上達にとって必須技術とも言うべきで確かに非常に大切なのですが、山脚荷重のポジションが過度すぎると逆に谷脚への荷重が抜けて山脚(外脚)一本だけに頼った非効率な滑りになりがちです。遠心力が強く働く状況など外脚荷重の比率が高まる場面はしばしばあるのですが、できれば常に両脚荷重ポジションである方が両脚で支えるために効率がよく、リスクも少なく、競技と基礎とを問わずベースとなるポジションであると言えます。3年前から同じことを言い続けていて、頭では分かっているのですがなかなか身に付かなくて試行錯誤を重ねてきました。

両脚荷重を保ったまま切り替えるやり方について、今回新たに発見がありました。まだ上手く文章で説明できないのですが、切替で体幹周りの筋肉に力を入れて上体と股関節のひねり戻しを利用し、両スキーに重みを乗せながらスキーの前後差の入れ替える感じで切り替える、という感じでしょうか。胴体というか体幹部というか、おへその下あたりの身体の体幹筋を使ってひねり戻しのパワーでスキーを動かすと、脚部の細かい動きを意識することなく、非常にシンプルに両脚荷重のまま切り替えられる感覚がありました。取りあえず胴体主導とでも名付けておきます(笑)。もう少ししっかり練習して、感覚を言葉で説明できるようにしたいと思います。

さてこれでグランジャーのオフトレは終了。2回だけでしたが実に内容の濃い練習になりました。新しく掴んだ感覚を雪上で試すのが今からとても楽しみです。美しい紅葉の先にある雪山を眺めながら、この日の練習を終えました。