この一滑は絶対無二の一滑なり

シーズン終了。それにしても雪不足で大変なシーズンでしたね!

夏タイヤの交換

2012-05-20 19:53:11 | その他の話題


夏タイヤのミシュランが3シーズン目に入り、まだグリップ性能は十分でしたが、スリップサインまでもうすぐまですり減ったので履き替えました。

履き替えたのは、ネット通販で買ったCORSAというインドネシア製のタイヤ。なんと一本5千円です。外国製タイヤに履き替えたスキー仲間の情報でも、性能や品質は問題ないという話でしたので、意を決して買ってみました(^^;)

ネットで注文し、提携している取付店に送付してもらい、打ち合わせた指定日にタイヤ交換してもらう、という手順です。

タイヤ交換費用は、廃タイヤ処分費も含めて1万円程度ですので、5千円×4本+1万円=3万円也でした。仮にタイヤショップで同じミシュランに履き替えたら、一本1.5万円なので6万円。半額(以下)だったことになります。

走ってみた感触だと、これまで履いていたミシュランがスポーツタイプだったので、それに比べたらソフトになりましたが、グリップ性能はまったく問題なく、ロードノイズも小さくて価格以上の満足度です。口コミ情報では耐久性も悪くなさそうです。

ネット通販によるタイヤ交換は、思い立った日にタイヤショップに行って交換するという手軽さはありませんが、インチサイズが大きいタイヤはとにかく値段が高いので、夏タイヤのような性能をそれほど求めない向きには、格安の外国製タイヤはとても魅力的ではないでしょうか。

また、ネットショップではブランドタイヤも販売していますので、安く購入する選択肢の一つになりますね。


今シーズンのコブ滑りの振り返り

2012-05-12 18:53:12 | スキーの話題一般
今シーズンはコブ滑りで大きな技術的進展がありました。その進展は、二段階ありました。

まず第一段階はコブを乗り越えるときのポジショニング。これまではコブに当たって衝撃を受けた段階で脱力してしまい、コブを乗り越える際に圧が全く抜けてしまっていました。そうすると動きが一瞬止まってしまい、スピードの抑えが効かずに発射してしまうか、板を強引に回す動きに繋がっていました。

それをコブを乗り越えるまでずっと圧を掛け続けるようにしました。そうするとコブを乗り越えた後にトップが自動的に落ちて斜面とのコンタクト性が向上することが分かりました。よくコブではトップを落とせと言われますが、トップは落とすのではなく、圧を掛け続けることによって自動的に落ちるということを発見しましました。

この発見により、これまで跳ね返されてきた菅平の左太郎や八方の兎平などの急斜面コブをあっけなく征服できました。(ただし八方黒菱には相変わらず拒絶されましたw)

第二段階の進展は、マニア仲間のFJちゃんに教えられました。僕はコブの衝撃をもろにかかとで受けてしまうクセがあり、そのため上体がかぶったり、後傾になるクセがありました。

そんな傾向がよく見えるビデオがありますのでご覧下さい。一見スピーディーに滑っているように見えますが、ポジショニングが悪いためにスピード過多になってどんどん余裕がなくなってゆく様子が分かります。



FJちゃんに指摘されて、上体がかぶらないようにしてみました。そうすると突然滑りが向上しました。ポジショニングが良くなり後傾もなくなって、板の動きがとてもよくなりました。ビデオでご覧下さい。



実は後者のビデオは前者の翌々日に撮られたビデオです。技術的発見によってこれだけ大きな違いとして現れるのは自分でもすごく驚きました。

最後になりますが、重要なポイントを教えてくれたFJちゃん、ビデオ撮りしてくれたやまこーさんに心より感謝いたしますm(_ _)m

来シーズンは憧れの八方黒菱コブの全力一気滑りにチャレンジするぞ~!

今シーズンのまとめ

2012-05-05 23:36:15 | スキーの話題一般

4/30のかぐらでのフリー滑りをもって2011-12スノーシーズンを無事終了しました。まとめを行います。

滑走日数: 44日 (10-11シーズン 36日、09-10シーズン36日、08-09シーズン41日)

今シーズンは正指導員受験があったので菅平ばかりで滑ったと思っていましたが17日と意外に少なく、12カ所のゲレンデをまんべんなく滑りました。初訪問はルスツ、木曽福島の2カ所でした。

次に今シーズンの成果の振り返りです。

まず今シーズンの目標としていた正指導員検定に無事合格しました。B級検定員検定にも合格して、これで指導員系資格に関しては取得目標を達成しました。(A級検定員資格は必要なく興味もないので取得しません)

マスターズ技術選に関しては、第1戦(ガーラ湯沢)がクラス7位、第2戦(軽井沢)が9位、総合成績はクラス6位でした。昨シーズンから上げた順位は一つだけですが、ポイント的には大きく飛躍しました。昨シーズンは総合成績3位の選手と51ポイント差、トップとは58ポイントの差がありましたが、今シーズンは3位とは22ポイント、トップとは33ポイントまで縮めました。

来シーズンに表彰台に上がるためには各種目で261ポイント以上が必要です。第1戦では261ポイントを既に出しているので、あとはこれを全種目でコンスタントに出すことが来シーズンの目標となります。

そしてシーズン最後に挑んだクラウン検定は、残念ながら不合格でした。しかしシーズン終盤になって改良した大回りで合格点をもらうことができたのは大きな収穫でした。合格まであと3点というところまで迫り、来シーズンへの確かな手応えを感じました。

今シーズンは飯島庸一トレーナーの指導を受け、フィジカル能力が向上したことが一番効いたと思います。身体も道具の一つ、正しいトレーニング法で鍛え、正しくメンテすることで性能と耐久性がアップすることを学びました。

そしてスキー技術的にもいくつか重要な発見があり、滑りが大きく進歩しました。これもスキー仲間達との楽しい議論と切磋琢磨のおかげです。この場を借りまして、御礼申し上げます。

来シーズンも一緒に楽しく滑りましょう!


クラウンプライズ受験記(本番編)

2012-05-02 19:19:20 | テククラ検定

事前講習編に続き、翌日行われた検定本番について報告します。

この日も春らしい晴れの暑い日で朝から既に雪質は柔らかくなっていましたが、検定バーンは硫安が撒かれてかなり硬くなっていました。主任検定員は苗場スキースクール校長の園部さんという前日のアナウンスだったのですが、実際の採点は豊野・片山・飯酒盃の三氏で行われるというジャッジ構成でした。前日の事前講習での園部さんのコメントがイマイチだったので、見る目確かな元ナショデモトリオがジャッジだったのはちょっと嬉しかったかも…(^^;)

検定バーンは斜面の1/3を規制して行われました。幅が狭く距離も短い感じがしましたので、小回り板(オガサカTC-QR)一本で全種目を滑ることにしました。



(検定本番バーンは田代ゲレンデのダイナミックコース)


一種目目: 大回り(ナチュラルバーン)
今シーズン前半に取り組んだ低いポジションでの切り替えからの外脚荷重に、今シーズン後半に入って取り入れた前後差スタンスを加えて、今シーズン集大成の滑りを表現しました。

ところがいざ滑り出してみるとインスペクションの時よりもさらにバーンが硬くなっている! 板のエッジグリップがままならず動きがあまり出せなかったかなと思いましたが、なんとか80点の合格点が出ました。

二種目目: フリー滑降
バーンが硬かったのでターン構成を変更するかどうするか悩みましたが、前日の事前講習で片山秀斗さんにいいね!と言われた大回り-小回り-大回りの構成をそのまま使うことにしました。

リズム変化の後の大回りの質をアピールすることを考えて滑りました。80点の合格点が出ました。

三種目目: 小回り(ナチュラルバーン)
こちらも今シーズン修得してきた、横幅も落差も取れる攻撃的なカービング系小回り、および丸い弧を演出するずらし回し系小回りのどちらを使おうか悩みました。硬いバーンかつ板のエッジグリップが効かない中で、やはりクラウンたるもの攻撃的にカービング系でいこうと思いスタートしましたが、やはり板のエッジが噛みません(^^;;)。後半はただ落ちるだけの残念な滑りに…

結果は79点。このしょぼい滑りでマイナス1点で済んだことをむしろ喜ぶべきレベルだと思いました。

四種目目: 大回り(不整地)
この時間帯になるとバーンもかなり緩んできました。フェイスを使って真上から外スキーを踏めばグリップは確保できるようになったので、外スキーを早めにを真上から踏んで、スピードがありながらも安定感ある滑りを表現しました。

滑り自体には結構自信があったのですが、得点は79点でちょっと不満。不整地大回りはどうやって滑ったら評価されるのかよく分からない状態が昨シーズンから続いています。

五種目目: 小回り(不整地)
上の画像に見えるように、検定バーンの反対側の一般バーンには立派なコブレーンができているのですが、他のお客様も多く接触回避ということで、検定専用バーンに受験生がコブを掘って作ることになりました。しかし朝から硫安をたっぷり撒いてあるのでなかなか深くは掘れません。コブというよりただの浅溝レーンでの演技となりました。

前日練習でもFJちゃんから指摘を受けてきたことでしたが、僕はコブを踵で受けてしまうクセがあり、次のターンに向けて角付けを外せない問題がありました。本番でも浅溝レーンではボロが出なくても、やはりそのような欠点は元ナショデモジャッジの目には容易に見えてしまうもの。案の定、得点は79点でした。

総合成績: 397点(マイナス3点で不合格)

元ナショナルデモンストレータの3検定員達の厳しいジャッジにより二桁マイナス(マイナス10点以上)を受ける覚悟でしたが、結果はマイナス3点。それどころか大回り系2種目で合格点が出ました。おおむね満足です。それに対して小回り系2種目は合格点がでなかったものの評価される滑りは分かっているので、それを自動化してどんな斜面でも安定して表現できることが来シーズンのテーマとして明確になったと思います。

今シーズンの集大成として臨んだ今回のクラウン検定。結果は不合格ではありましたが、次に繋がる確かな手応えを感じました。自分の進んできた道をこのまま着実に進んでいけば、必ず目標に達成できるという自信を深めることができました。

最後になりますが、今回のクラウン検定のデータを示します。

合格者6名(うち女子0名)/受験者 45名(うち女子3名)

種目別合格点者数(80点以上)
大回りナチュラル 18名(うち81点 2名)
小回りナチュラル 14名(うち81点 1名)
フリー滑走     17名(うち81点 2名)
大回り不整地   15名(81点以上 0名)
小回り不整地   16名(うち81点0名、82点1名)

点数分布(400点以上が合格)
401点1名、400点5名、399点5名、398点3名、397点8名、396点5名、395点8名、394点5名、393点1名、392点2名、391点1名、390点1名


クラウンプライズ受験記(事前講習編)

2012-05-01 19:01:31 | テククラ検定

今シーズン最後のビッグイベント、クラウンプライズ検定を受験してきましたので報告します。会場はかぐらスキー場。新潟県連主催の検定会です。

まず本日は事前講習編です。GW初日でしたので早めに出発しました。一緒に受験するFJちゃんを4時にピックアップしてスタートするも、早くも環八が大渋滞。これはヤバイということで急遽、中央道→圏央道→関越道のルートに変更。8時少し前にみつまたステーションの駐車場に着いたときは既に7割くらい埋まっていました。あぶないあぶない。

朝イチで一本滑ってスクールの受付へGo。入り口に立っていたのは豊野智広さんと片山秀斗さんという元ナショナルデモンストレータ! FJちゃんとよろこんだりびっくりしたりビビったり(笑)。

好印象を持ってもらうために、「よろしくお願いします!」と元気に挨拶してから(笑)、スクールで受付。今回の検定では、このお二人に加えて前ナショデモの飯酒盃大祐さんが加わりました。さすが新潟県連主催という豪華ジャッジ陣です。



(豪華ジャッジ陣。手前から飯酒盃大祐さん、片山秀斗さん、豊野智宏さん)


10時から事前講習が開始されました。GWだけあってかぐらゲレンデはかなり混んでいました。かぐらメインバーンで検定を行うのは難しいという判断から、検定は急きよ田代ゲレンデのダイナミックコースに変更。翌日の検定種目5種目全てここで行われることになりました。



田代ゲレンデからみる田代湖


豊野・片山・飯酒盃のジャッジトリオに加えて、苗場スキースクール校長の園部健さんが加わって事前講習が行われました。下にいる4人の講師が上から滑ってくる受験生の滑りをコメントする形式。

豊野さんと片山さんは前後ポジションや股関節の使い方など基本ポジションに関するコメントが多かったです。飯酒盃さんはターン前半の作り方など見栄えを良くするための有益なアドバイスをくれました。それに対して園部さんは何をどう直したらいいのかが分かりにくい抽象的なコメントが多かったかな…

今回の事前講習で分かったことは、新潟県連のジャッジは外脚荷重(常に外スキーにしっかり乗れているか)というベーシックな部分をしっかりみているということでした。「自然で楽」などと称する最近の傾向に従うあまり、とかく谷回りで谷側に体軸が傾きすぎて外スキーに圧が乗らなくなってしまうスキーヤーが多い中、本質を見失わない新潟県連の姿勢には深く共感を憶えました。

この日は晴天で気温もぐっと上がったので、雪質が重く足がかなり疲れました。翌日の本番に響かないように、あまり練習しすぎないようにして一日を終了しました。

(本番編に続く)