この一滑は絶対無二の一滑なり

シーズン終了。それにしても雪不足で大変なシーズンでしたね!

サルになれなかった者@志賀

2010-12-20 23:58:05 | スキーの話題一般

週末に志賀高原に滑りに行きました。今シーズンは積雪の多さが期待されましたが寒くはなるものの肝心の雪が降らず、志賀高原も全面滑走にはなりませんでした。


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焼額山の山頂付近もまだブッシュが多く顔を出しており、本能に任せたサル滑降は残念ながら望めませんでした。

そこで人間理性に立ち返って、この日も基本となるポジションの確認と切り替え練習。シーズン前半は焦らずしっかりと基本を体得するに集中して滑っています。

先週の研修会および練習において従来の切り替えのやり方に問題があることを認識しましたので、それを改善するためにデモの滑りを参考にして骨盤の動かし方を少し変えてみました。ビデオを見る限り結構良い感じなので今シーズンはこの運動意識で取り組むことにします。


スキー指導者研修会@菅平

2010-12-16 23:34:43 | スキーの話題一般


12/11と12にスキー指導者研修会に参加してきました。菅平会場は直前にまとまった降雪があり、ぎりぎりスキー場オープンに間に合いました。よかったですね~。

この日の菅平は、ファミリー、白金迂回コース、裏ダボス、日の出のゲレンデがオープンしていました。積雪が少ないために至るところ石地雷が埋め込まれていました。新しい板で滑るのは大変危険な状態でした。

2シーズン前は新潟県連の研修会に出たので、東京都連の研修会に参加するのは3年ぶり。準指取ってからもう4シーズン目に入ったんですねぇ・・・(遠い目) いまいち成長が伸び悩んでいるようなのは気のせいですかねぇ・・・(伏し目)

さてさて研修内容ですが、SAJの今シーズンの教程に沿って「自然で楽なスキー」「フェイス・コントロール」といった技術テーマについて研修を行いました。これらの内容については僕は既にクラブキャンプで学習済みだったので、その内容を再確認する機会となりました。

都連の研修会に出て改めて思ったのですが、研修会が単にSAJ教程で決められたスキー技術を伝授するだけの場になっているような気がします。これは検定会にもいえると思います。指導者研修(検定)と銘打っている以上、指導に関する内容も少しはあるべきではないかと思います。

例えば他県連の研修会でやっているように、5名くらいの小グループに分けて各自が自分のテーマを決めて順番に他の人に指導し、その指導法についてみんなで意見を出し合うというような模擬指導はとても有効だと思います。都連の研修会は班の数が多くてスペースの確保が難しいですが、2日間もあるのですから、模擬指導班を半日ずつでローテーションすれば十分可能だと思います。

余談になりますが、閉会式挨拶では、「東京都マスターズ技術戦の第3戦は、ここ地元菅平で開催されます」との案内があり、この聖なる地が「東京都菅平町」であることが内外に高らかに宣言されたのでした。


クラブキャンプ参加@小海

2010-12-15 22:19:23 | スキーの話題一般

12/5はクラブキャンプに参加してきました。前日の八千穂から移動して、場所は初訪問の小海リエックス。メインのクアッドリフトを上ると、いい感じの急斜面の壁があります。



この日のキャンプ・テーマは「ブロック研修会フィードバック」ということで、講師のS氏(SAJブロック技術員)がブロック技術員研修会で得てきた内容をフィードバックするというものでした。

この講習で僕が理解した内容を以下にまとめたいと思います。

まず基本となるプルークスタンスから始めて、谷回りで重心を谷スキー側に移動させて谷側股関節を緩めると谷スキーの角付けが外れて自然にスキーの回旋を誘発し、フォールライン方向にスキーが落ちてゆくことで楽にターンできるというメカニズムを理解します。SAJが提唱するところの「体幹主導」、「自然で楽なスキー」というものです。

一昔前に流行った(?)プルークターンと呼ばれるポジションに似ていますが、違うのは(1) 切り替えでスキーに正対すること(=外向外傾しないこと)、(2) 谷回りでは谷スキーの角付けが外れるフラットなポジションへの重心移動が特に強調されていることです。これらのポジションは、指導者検定においては前者を「横滑り種目」、後者を「谷回り種目」で見るということになっています。

このとき注意するべきことは、重心+遠心力のベクトルを二本のスキーの間に常に位置しておくこと(内倒しないこと)によって両スキーを踏めるポジションを外さないことと、膝や股関節の外屈によるスキーへの過度な角付けをすることなく板を面で踏めるポジションに「常に」あるということです。

このようなポジションで滑る場合、関節を外屈させてできる角付けによってターンするのではなくスキー面で雪面を押さえながらフォールラインに向かって落下するような滑りになります。「重力落下による自然なスキー」って奴ですね。板をしっかり踏めるポジションにあるので雪面から受ける抵抗を少ない力で受け止めることができる。「筋力の要らない楽なスキー」って奴ですね。

以上のように角付けではなくスキー面を踏むやり方を、SAJは「フェイス・コントロール」と呼んでいるものと私は理解しています。スピードが上がると谷足のプルーク形状は自然と解消して、フェイス・コントロールによるパラレルが自然に完成するというわけです。

SAJ教程的には以上のような模範解釈になると思います。横滑りや谷回りような要素を低速種目として検定することの是非やネーミング・センスの無さはともかくとして、僕的には以前の教程よりはずっとシンプルかつ実践的な指導要領になったのは事実だと思います。

しかし、いざ実際の技術選や検定会で点数が出る滑りとなると依然として大きなギャップが開いていると思います。何か別の「技術」や「理解」が必要となると思います。

今後それをさらに具体的に問い詰めてゆこうと思います。

p.s. フェイス・コントロールという用語は、ゴルフの技術用語から借用してきたんでしょうねぇ・・・


初滑り@八千穂高原

2010-12-14 20:54:25 | スキーの話題一般
いよいよスキーシーズンが始まりました。皆様、今シーズンもよろしくお願いします。 

さて、報告が遅れましたが12/4に八千穂高原へ初滑りに行ってきましたので報告します。  このゲレンデは昨シーズンにサンフィッシュのクラブキャンプで訪れましたが、適度な斜度の幅広い一枚バーンであり、比較的空いているので低速基礎練習には適していると思います。それで今年の初滑り場所として選びました。 



この日は、ひたすら黙々とプルークスタンスでの低速ポジション練習を行いました。これまでのグランジャーやオフトレでの練習イメージを元に、ポジションの確認を行いました。  今シーズンは骨盤や股関節をより積極的に動かすことに取り組んでいます。それに切り替えでの重心移動を加えて、切り替え部分の体の使い方を練習しました。 

今シーズンのテーマは「いかに求められている運動要素を見せるか」です。求められている要素をしっかりジャッジや検定員に見せないと技術選や検定会で点数が出ません。これはフィギュアスケートなどの演技種目と同じで、基礎スキーにとって必須のことです。 

なかでも特に重点的に見られていると思われるのは切り替えの運動だと思います。山回りの仕上げ・ニュートラルポジションのバランス・谷回りの作り方の3要素が高レベルでスムースにつながっていることが高い点に繋がります。谷回りの部分だけが注目されがちですが、良い谷回りを作るためには山回りの仕上げ部分から重要になってくると思います。 

良い谷回りとは何か?という問題に帰着するわけですが、少し前だと内足主導といったり、クロス軸とスライド軸といったり、はたまた今年はフェイスコントロールといったりハイブリッドスキーといったりで、ネーミングにこだわりすぎると肝心の目指すべき運動に結びつきにくい傾向があります。 

それに対して、技術選などの場面で「点数が出る良い谷回り」という観点でデモやうまい人の滑りを観察すると、ある共通した運動要素が見えてきます。それをすぐにまねができないのは、外から見た運動イメージと本人の内的な運動イメージとに違いがあるからです。従ってどのように内的運動すればあのような外的運動イメージになるかを研究するというアプローチを僕は大切にしたいと思っています。 

まぁ、そんなこんなで楽しく考えながら今シーズンも滑りたいと思います。