この一滑は絶対無二の一滑なり

シーズン終了。それにしても雪不足で大変なシーズンでしたね!

東京都オープンマスターズサーキット参戦記

2015-03-29 23:02:06 | スキー技術選

本日は東京都オープンマスターズサーキット参戦してきましたので報告します。昨シーズンは第3位で表彰台に上がった験の良い大会です。今回も大変楽しみにしてやってきました。

直前に大会バーンが急斜面の裏太郎ゲレンデから緩中斜面のファミリーゲレンデの林側に変更。そうなると板の選択やコース取りもポイントになりそうです。

配られたスタートリストを見ると7組(45〜54歳)のエントリーが50名(@_@ ) 他のクラスはせいぜい20名くらいなので異常な多さです。男子参加者が153名でしたのでそのうち三分の一が7組ということになります(汗 しかも僕のスタートは7組50名中の3番目。早いスタートは得点的に不利なので不安がよぎります。

さて大会当日は朝は気持ちのよい快晴。暑いです。しかし午後から雨になるという予報らしく、種目順をフリー滑走、小回り、大回りに変更との連絡。雨になるような気配すらないので全種目できるだろうと楽観視しておりました。

一種目目:フリー滑走
インスペなしだったのでバーン状況が分かりません。硫安を撒いているのですが前半の選手が滑った跡を見るとかなり柔らかそうな印象です。しかしジャッジの点の付け方を見るとスピードが出ている選手に高得点が出ている模様。ロング板を選択してスピード勝負に出ました。

得点は258ポイント。クラス5位。 途中板が詰まったり、後傾になったりしたのが印象悪かったか。あと構成もリズム変化は1カ所のみとシンプル過ぎたか。得意のフリーでしたが微妙な順位。

二種目目:小回り
スタート前の練習でいい感じの仕上がりに。これは俺いけるんじゃね?という自信を感じながらスタートしました。一漕ぎだけしてターン開始しましたが、あれ?スピードが乗らん。しまった。。マズい。。あれ、あれ、あっ〜orzという感じであえなくゴール

得点は255点、クラス11位と沈没。。。 またやらかしてしまいました。コースの真ん中を選択してもスピード乗るだろうと思ったのですが初っぱなからかなりのブレーキをもらい大減速。後に滑った選手はそれを見てコース左右の端を選択して高得点を叩き出しておりました。文字通り「みんな。俺の屍を越えてゆけ。」状態となりました(涙

敗因はスピード不足。真ん中だったらもっとガッツリ漕いでスタートするか、条件の良い端っこのコースで滑るべきでした。経験値の低さが災いした滑りとなりました。

三種目目:大回り
午後になり予報どおり急速に雲が広がってきましたが、何とか保って三種目目の大回りが実施されました。日差しがなくなって気温が下がってきたため、バーンも少し締まってきた印象です。小回り板を選択して動きを出す戦略にしました。テール荷重にして板の走りを引き出す滑りをしました。

得点は259点とクラス5位。滑りに自信はあったのですが、後続の選手の方が高得点。何かが足りなかったようです。

総合成績: 7組中6位(全体12位)
クラス1位はクラブリーダーのもっちゃん、2位はきんちゃんというサンフィッシュのワンツー。この二人を含めかつて僕が「7組6人衆」と呼んで崇めていたうちの一人、はらぽんが4位。故障からの復帰おめでとうございます!

これで今シーズンの技術選参戦が終わりました。参加した技術選4戦で一度も表彰台に上がることができなかったのは無念ですが、マスターズサーキット3戦通算で決まる総合成績でもっちゃんときんちゃんに続く第3位に入ることができました! これが唯一結果として残る記録3位以内の結果となりました。

それにしても今季は技術選3戦連続で1点差4位という珍記録を打ち立てましたので、来シーズンはこれよりも良くなるはずだと信じて、またいちから出直して頑張ります(笑)


全日本スキー物欲選手権(らぱん編)

2015-03-26 22:24:09 | スキーの話題一般

アナウンサー「えー、皆様こんにちは。シーズン終盤で突然ですが、スキーヤーの物欲を刺激する街神田に来て、物欲にまみれたスキーヤーが買い物をせずに我慢できるか選手権をお送りします。急遽、解説の板尾買蔵さんにお越しいただきました」

解説「まーたSkier_S選手のネタですか。物欲に負ける時期がどんどん早くなってますな…」

アナウンサー「ところが今回はSkier_S選手の友人であるらぱん選手です」

解説「あー、この一滑は絶対無二のなんちゃらとかいうブログを書いてるあのサル仲間ですか…」

アナウンサー「その通りです。都内出張の帰りに神田に立ち寄るという情報を聞きつけて、急遽中継となりました。さーてらぱん選手、ここ物欲のまち神田でなにも買わずに帰ることができるでしょうか?! おーっと、いきなり神保町駅の地上出口を間違えたようです」

解説「たまにしか来ないので慣れてないですね。しかも物欲選手とは思えない挙動不審ぶりが丸出しです。これでは簡単に物欲の波に飲まれそうですね…」

アナウンサー「おどおどしながらもらぱん選手、なんとかICIコンペ館にたどり着きました。まずは板を眺めているようです。おーっと! Atomicのロング板を手に取ってあおり始めました!これはやはりロング板の買い換えかぁ〜?!」

解説「小回り板をアトミックに乗り換えたので、ブーツとの相性を考えてロング板もと考えているのかもしれませんね…」

アナウンサー「おおっと、店員に値段を聞いています。あれ?らぱん選手、表情が険しいぞ…」

解説「値引きが思ったより渋いようですね…」

アナウンサー「…あー、諦めたようです。『ネットで買った方が安い』などとつぶやいております」

解説「ショップ泣かせですね。物欲スキーヤー選手の風上にも置けないけしからん奴です…」

アナウンサー「おーっと、小物コーナーでグローブワックスとスキーワックスを手にとってレジに向かったー!」

解説「物欲選手としてこんな小物しか買わないとは器が小さいですね。つまらないので私はこの辺で帰ります…」

アナウンサー「板尾さん、ちょっと待って下さい。らぱん選手、コンペ館をあとにしてアルペン神田店に入りました。6階に直行する模様です」

解説「Hartチームですからね。店員の山本さんに挨拶するのでしょう…」

アナウンサー「仰るとおり、山本さんとにこやかに会話しているようです。おーっと、帰ろうとしたらぱん選手、なにやらブーツコーナーで見つけたようです。あれ? らぱん選手、山本さんから何か言われて驚いています。なんだかすごく驚いています」

解説「あー、店頭価格からさらに値引きが出たのかもしれませんね…」

アナウンサー「おーっと! らぱん選手、ブーツを試着しております。すごく満足そうな表情! あれ?あれ?あ〜〜〜っ!! 何と言うことだっ! 店員がブーツをオーブンにいれて加熱し始めました〜!」

解説「 これはアトミックブーツのメモリーフィットという工程ですね…」

アナウンサー「ということはらぱん選手、購入を即決した模様です!」

解説「シロートのらぱん選手もやはり物欲のまち神田の魔力にあっけなく落ちてしまったということですか…」

アナウンサー「ということで、スキーヤーの物欲を刺激する街神田に来て、物欲にまみれたスキーヤーが買い物をせずに我慢できるか選手権今回はらぱん選手もあえなく敗北という予想通りの結果となったところで皆さんとお別れです。

それでは、次回のSkier_S選手の登場を期待しつつ、またお会いしましょう!」

解説「まだ続くんですか?…」

(本中継はSkier_Sちゃんのネタをぱくったフィクションであり登場人物は架空のものです。たぶん…)
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ということで、ブーツは本当に買いました。今週末の大会で早くも履いちゃおうかな?


(NewギアはAtomic REDSTER PRO 120 2014-15モデルです)


サンメドウズマスターズチャレンジカップ参戦記

2015-03-23 23:01:09 | スキー技術選
今週末はサンメドウズ清里スキー場にて行われたマスターズチャレンジカップに参加してきました。草大会に出るのは2シーズンぶり。このところ東京都の大会ばかりに出ていたので久しぶりに他流試合ならぬ他県連試合に出たくなり参加しました。
 
35歳以上が参加できるマスターズ技術選です。男子73名、女子6名の参加者。僕が出る50歳以上の男子Dクラスは26名の出場者でしたがいつもの東京都マスターズ組の強敵がずらりエントリー。それにプラスして他県連の強者達。オヤジ達による熱い戦い(笑)が予想されます。
 
(開会式の様子)
 
2月にここで行われた都マスターズ選では中緩斜面のD-2コースのうえあいにくの悪天候で不完全燃焼。今回は斜度のあるCコース。いつもは混んでいるこのコースを独り占めできるだけでも満足です。しかしコースの途中にウエーブが作られています。以前の大会ではこのウエーブを飛んで転倒し怪我をされた方もおり超ビビります。
 
ゲストジャッジは宮下征樹さんと切久保深雪さん。全日本でも活躍されている(されていた)偉大な方に何点つけてもらえるのか楽しみで気合いが入ります。天気も曇りのち晴れで気温も低め。この時期としては好条件の大会となりました。
 
1種目目は大回り。飯酒盃さん直伝の曲げ荷重で滑ってみました。253ポイントとまずまずの評価。クラス3位、全体5位と好位置。征樹さんは84点、深雪さんは85点出してくれました。さすがに僕は怖くて行けませんでしたが、果敢にもウエーブにチャレンジした方には加点が付いている模様です。
 
2種目目は小回り。板を走らせて落差も振り幅も大きい小回りを目指しましたが、前半こそよかったのですが中盤で板を踏みすぎて後半の緩斜面であえなく失速。深雪さんは86点出してくれましたが征樹さんからは82点と完全にダメ出し orz 252ポイントとクラス5位、全体11位と小回り種目でまたしても沈没。。。
 
最後の3種目目はフリー。ここまでの2種目の合計得点が低い順からのリバーススタート。ここまで僕は4位と、3位のきんちゃんとは1点差でしたのでここは勝負どころと覚悟を決めてウエーブに突っ込んでいきました。得点は258ポイントとクラス2位、全体でも3位と高得点をゲッツ。
 
しかしながら直後に滑ったきんちゃんも負けじとウエーブを攻めて同点の258ポイント。1点差のまま逆転はならず4位に終わりました。
 
今シーズン参加した都マスターズ1戦、2戦に引き続き、三大会連続で1点差の4位で表彰台を逃すというなんとも悔しい結果になりました。
 
小回りは良くはなっているのですが、今回のように斜面状況に対応できないと失敗に繋がります。残りシーズンで滑り込んでもっと精度と確実性を上げてゆきたいと思います。
 
ちなみに男子D組トップの方はすべての種目で全体1位のぶっちぎり優勝。お名前でググルと某スキースクールの主任イントラの方ですね。最終滑走者で滑ったフリーでは最後の緩斜面をステップターンで決めてフィニッシュするなど自信に満ちた滑り。上手いだけでなく魅せ方も絶妙でした。
 
スタート待ちしているときにどこかのブログで見たことのあるシールを板に貼っている方を発見。「もしかしてニセ外人さんですか?」と声を掛けるとまさにご本人でした! ブログの動画では拝見しておりましたが、直にその滑りを見て「マジうまいわ〜」 堂々のクラス2位をゲットされておりました。
 
本当にこの世代の方々はみんな上手すぎます。少しでも彼らの滑りに近づけるよう、僕も頑張ります。
 
次の週末はいよいよ今期最後の大会、オープンマスターズサーキットです。本当に今から楽しみです。

大平成年さんキャンプ@岩原

2015-03-22 13:57:21 | スキーの話題一般
先週末は岩原スキー場にて大平成年さんのキャンプに参加してきました。クラブ行事として大平さんにレッスンをお願いして4シーズン目になります。大平さんのメソッドは4シーズン前と変わりません。
 
 
「腰高のポジションから板のたわみ性能を引き出す」
 
「板のトップを押さえて板の回旋性能を引き出す」
 
「筋力に頼りすぎないように骨格を使って失敗リスクのない滑りに繋げる」
 
とてもシンプルです。シンプルですが余計な動きが身に付いてしまっているとなかなかこれができません。何回か参加しているとこの大平哲学は身に付いてくるのですが、慣れないうちはかなり難儀している方も。そのたび毎に大平さんの容赦ない笑い声がゲレンデに響きます(^^ ;)
 
 
 
上記のような動きはマスターズ選におけるジャッジの視点でもあります。それに対して都予選や草技術選は斜度やスピードの次元が高いなかで上手さを見せるものですから、当然筋力を必要としますしポジションも低めになってきます。両者の違いを正しく理解してマスターズ選にはマスターズ選のジャッジの視点に合わせた滑りをしなければ点は出ません。
 
今回の大平レッスンで「エレガントな滑りとは何か」という理解がまた深まりました。来週のオープンマスターズが楽しみです。
 
 

クラウン・テクニカル プライズ検定会のお知らせ

2015-03-07 14:25:38 | テククラ検定

サンフィッシュスキークラブ主管のクラウン・テクニカルプライズ検定会のお知らせです。
今シーズンの締めくくりとして受検してみては如何でしょうか。

2015 クラウン・テクニカル プライズ検定
主催: 東京都スキー連盟
主管: サンフィッシュスキークラブ
共催: トムテスキークラブ、世田谷区スキー協会
会場: 長野県 志賀高原 熊の湯スキー場
日程: 2015年4月11日(土)事前講習、12日(日)検定会
4月11日 受付 8:45~9:15、開講式 9:15、講習 9:30~11:30および13:00~15:00
4月12日 受付 8:45~9:15、開会式 9:15、検定開始 9:30
検定員: SAJブロック技術員、SAT 教育本部専門員、A級検定員
参加費 :(1)事前講習 5,000 円、(2)検定料 5,000 円、
(3)合格した場合は公認料 クラウン 5,000 円 テクニカル3,500 円
募集人員: 50 名
申込期間: 3月1日(金)~4月6日(月)(定員になり次第締切)
 
申込方法などの詳細はプライズ要綱(PDF書類)をご覧下さい。
 
(2015/03/20追記) 申込用フォームからも申込できるようになりました。
 

クラウン検定@八海山(検定本番編)

2015-03-06 21:05:22 | テククラ検定

そして検定本番の日がやってきました。予報では曇りで午後から雨になるとのこと。何とか最後まで天気が保ってくれと祈りつつ会場に向かいました。

クラウン受検者は50名。開会式で本番の検定員が紹介されました。事前講習どおり、飯酒盃大祐さんと武田力さん。ところが星直樹さんは所用によりご欠席で、もう一人いた田村正典主任検定員にジャッジが変わるというアナウンス。他の受検生から「え〜っ!?」という声が聞こえました。僕も「えっ??」と言いそうになりましたが、次の瞬間「はっ!」と気付きました。

まず石打丸山でレッスンして下さった飯酒盃大祐さんが実質的な第1ジャッジであること。そして事前講習にてたくさん当たり、しっかり滑りを見て下さった武田力さんが第2ジャッジ。そして事前講習で何故か一度も当たらなかった星さんのご欠席。運命は信じない方ですが「今回の俺は持ってる。」と思い込めるだけの材料は整いました(笑)。


(開会式でのまさかの展開に、なにかツキのようなものを感じました)



1種目目:フリー滑走
検定は前倉ゲレンデの下斜面を半分セパレートして行われました。緊張する一種目目が得意のフリー滑走であることにもある種の運の良さを感じました。雪質は柔らかく、かつかなりの逆風が吹いておりました。スピードが出にくいシチュエーションです。事前の想定どおりすべての種目を小回り板で滑ることにしました。

スタート地点からしばらくはコース幅も狭いので、そこは鬼漕ぎ&クローチング&直カリで加速。十分に引っ張ってやる気マンマンをアピール(笑)。幅が広くなった辺りからターン開始。リズム変化はギルランデを1カ所、小回りを1カ所入れる演技構成。スピードとアクティブさを両立させる演出。加点をもらうつもりで攻めましたが結果は80点。

2種目目:大回りナチュラル
飯酒盃さん伝授の曲げ荷重をしっかりアピール。あとは普段どおり自動化されている運動要素を表現。得意の大回りでも加点を期待しましたがこちらも80点。

3種目目:小回りナチュラル
課題の小回りです。柔らかい雪質のため1種目目のフリー滑走の段階で転倒者が出るほどで、2種目が終わった後のゲレンデはかなり荒れてきました。しかしコース整備は無し。自分の中でいつもの消極的な守りの気持ちが顔を出します。

しかしここからが僕にとっての本当のクラウン検定。ここで守りの滑りをしたらクラウンでは絶対にマルは出ません。こういうときこそ落差があって板がよく動く小回りをすることが求められます。

「無難な守りの滑りをしてバツをもらうくらいだったら、攻めの滑りで失敗してバツをもらった方がマシだ!」

自分にそう言い聞かせて強気で攻めてゆきました。結果は80点。小回り種目でようやく待望のマルをもらいました。

4種目目:不整地小回り
リフト沿いに前日の事前講習で作ったコブレーンです。適度な間隔でやや深めのレーンと間延びした浅めのレーンの2本です。

実は朝一練習で滑ってみたのですが、超硬くて前日の感覚で滑ったらオーバースピードで2回も発射してしまいました。本番当日だというのにイメージが悪くなってしまい、滑らなきゃよかったと思いました(汗)。

検定が始まるとコブを滑っている時間はないですし、今回の流れからいってインスペクション無しかもしれないと思い、リフトの上からコブレーンをじっくり目視。時間が経つにつれてレーンの硬さが取れて柔らかくなっていくのが見て取れました。午後になると滑っている一般スキーヤーもそれほど滑りにくくなさそうです。確かにコブの深さは増していますが前日のスピード感覚で滑って問題なさそうです。

そして案の定、4種目目のコブ滑りはコース整備無し・インスペクション無しの一発勝負となりました。リフトから観察したとおり、難しい深い方のレーンを迷うことなく選択。クラウンのコブは守って滑ったら負け。自分のこれまでの練習を信じて全力でアグレッシブに攻めました。結果は80点。


(コブレーンを滑る受検生と検定員。見ている方も手に汗握ります)



閉会式:
最終種目のコブを滑り終えて、「これは行ったかもしれない」という手応えを感じました。しかし細かい出来映えが気になってまた自信を失う。そんな揺れるオヤジ心(笑)のまま、閉会式を待ちました。

閉会式では飯酒盃大祐さんから検定の講評がありました。大回りではやはり曲げ荷重のポイントが指摘されました。フリーではスピード、小回りでは雪質への対応性、コブでの積極性など、事前に思い描いていた着眼点どおりのコメントがなされました。

そして運命の合格発表。僕のゼッケンは6番。普通は合格者はゼッケン番号順に呼ばれるので、高まる期待に久しぶりに心臓がバクバクしているのを感じます。しかし最初に呼ばれた番号は36番。「えっ?」と声が出そうになりました。うわの空で祝福の拍手。

次に呼ばれたのは33番。再び「えっ??」 成績順に呼ぶ形式か? そう言えば上手い人があの辺にいたっけ? 再び拍手するも完全にうわの空。

その次に呼ばれたのは32番の方。ここにきていや〜な汗が背筋を流れます。

そして最後に呼ばれました。「ゼッケン6番 田村浩之さん」

前に出て合格証を受け取りました。この瞬間を夢に見て4年間努力してきました。ここ八海山会場にてクラウンプライズ獲得できたことは最高に嬉しく誇らしかったです。そしてデモジャッジのお二人と記念撮影。


(武田力さん(左)と飯酒盃大祐さん(右)。的確なご指導ありがとうございました!)



張り出された成績表を見るとなんてことはない、合格者全員が同点の320点。合格者をゼッケンの逆順に呼んでいただけのようです。いや〜、ホントに冷や汗出ました(^^ ;) 参考のため成績表を載せておきます(プライバシー保護のため僕以外はお名前は伏せてあります)。

(成績表その1)
(成績表その2)

最後になりますが、ここまで来られましたのも共に楽しく滑り、共に練習してくれたたくさんのスキー仲間の皆様のお陰です。この場を借りまして深く御礼申し上げますm(_ _)m

以上でクラウン検定の報告を終わります。長々とお付き合い下さりありがとうございました。


クラウン検定@八海山(事前講習編)

2015-03-05 21:39:38 | テククラ検定
さて検定日前日の事前講習になりました。講師は飯酒盃大祐さん、星直樹さん、武田力さんという現役選手トリオで大満足。受講者は50名ほどでした。


事前講習開会式。左から星直樹さん、武田力さん、飯酒盃大祐さんの講師陣と田村主任検定員


講習場所は前倉ゲレンデの下斜面。翌日の本番斜面でもあります。フリー滑走、大回り、小回り、不整地小回りの順で講習が行われました。


事前講習および検定バーンの前倉ゲレンデ下斜面


検定本番ではゲレンデの半分をセパレートして行うということでした。コース幅はそれほど広くない感じです。予報では気温も高く雪質が柔らかいことが予想されましたので、講習も本番もすべての種目を小回り板一本で滑ることにしました。

講習は講師三人がゴール付近に立ち、受講生が上から滑ってきてアドバイスをもらう形式。事前講習の段階から目立って存在をアピールしておこうと、本番並みの気合いを入れて滑りました。昨シーズンまでだったら「ここが悪いので直した方がいい」というネガティブなコメントをもらうことが多かったのですが、今回は「こうすればさらに良くなる」といったポジティブなものが多く、コメントの口調からかなり好印象をもたれている感じ。自分の滑りに手応え。

ところでこの講習会で大変奇妙なことが起こりました。本来ならどの講師に当たるかはランダムなはずですが、全部で9本滑ったうち2本が飯酒盃さんで、残りの7本がすべて武田力さんに当たりました。星直樹さんには一度も当たらず。これはかなり低い確率です。真面目に確率計算してみると0.2%くらいです(笑)。

しかしそのお陰ですべての種目で武田さんのアドバイスをもらい、その着眼点を知ることができたのは大変幸運なことでした。飯酒盃さんの視点は石打丸山レッスンである程度把握していたので、これでジャッジ2名の着眼点を理解したことになりました。

もう一人のジャッジである星直樹さんにも少しくらいアピールしておきたかったな〜とその時は思いました。しかし星さんに一度も当たらなかったことにもある種の運が付いていたことを翌日知るのでした。

(つづく)

クラウン検定@八海山(石打丸山レッスン編)

2015-03-04 23:48:45 | テククラ検定
石打丸山スキー場にて行われたエキスパートレッスンについて報告します。受講資格が指導員・テク以上と文字通りエキスパート対象のこのレッスン、予約制ではなく10名定員ということで受付開始時間ピッタリにスクールに並んで無事受付完了。

片山秀斗さんにご挨拶しようと集合時間に待ち構えていましたが姿が見えません。集合場所に現れたのは飯酒盃大祐さんでした。なんでも、秀斗さんは体調不良ということで急遽変更となったとのことでした。正直言うとこの時点では「あ〜あ、秀斗さんに教えてもらいにきたのに〜」という残念な気持ちでした。←失礼m(_ _)m

ところがしかしです! このレッスンがクラウン受検において決定的に重要な意味を持つことになりました。

まず、飯酒盃大祐さんは八海山クラウン検定会のジャッジだったのです! レッスンでは大回りにおける「曲げ荷重」、小回りにおける「谷足荷重切り替え」という文字通りエキスパートな内容。

そしてこれらの技術こそが、大祐さんの「ジャッジの視点」に通じることを知る幸運に恵まれました。

クラウン検定のジャッジは3名なので、大祐さん一人の視点を知るだけでは足りないと言えるかもしれません。しかし八海山会場ではさらに幾つもの幸運が待ち受けていたのでした。

(つづく)

クラウン検定@八海山(受検決意編)

2015-03-03 22:17:19 | テククラ検定
今シーズンのクラウン検定をどこで受けるか、結構悩みました。新潟県で受けるとなると馴染みのある会場は八海山と岩原しかありません。八海山は難しいという噂だし、長野県連のジャッジとはどうも相性が悪いです。やはり昨シーズンと同じ岩原か?と当初は考えていました。

今シーズン滑り込んでいるうちに、課題の小回りがいい感じに仕上がってきました。小回りするときの体の使い方を改良したことも要因ですが、実は小回り用ショート板をマテリアルチェンジしたのです。これまで履いていたHart Circuit 9.2STからAtomic Bluester DOUBLEDECK 3.0 SXに乗り換えました。きっかけはSkier_Sちゃんとサル志賀で滑っていたときに彼のDEMO SX(旧モデル)を借りたときです。

「は,はうあっ! これだっ!! このオートマチック板は僕を助けてくれるかもしれないっっ!!!」
#Sちゃん風に

HartのSTはトップを抑えないと戻ってこないので、検定のような緊張する場面で体が動かないと単なるテール振りの残念な小回りになってしまう傾向があります。それに対してSXは体から大きく板を離してもオートマチックに板が戻ってくるのでシャープな小回りを実現するのに最適な武器となります。僕が今履いているAtomicブーツとの相性もバツグンで、テール荷重で滑ると大回りなど高速ターンでも安定した滑りを実現できます。

板を変えてから出場した東京都スキー技術選やマスターズ選で、小回り種目で良い点数が出るようになってきました。コブ滑りもスピードと安定性が増し、トップの先落としも意識できるようになりました。課題の小回り系種目が向上するにつれ、「これなら八海山会場にチャレンジできるかもしれない」という気持ちが湧いてきました。

そんなときに、昨シーズン「コアテクニック」キャンプでお世話になった片山秀斗さんが石打丸山でエキスパートレッスンを行うことを知りました。それが八海山クラウン検定日のちょうど前にあり、今シーズンの滑りの出来映えを秀斗さんにチェックしてもらい、その勢いでクラウン検定会に臨むというプランを思い付きました。

こうして八海山会場にてクラウン検定を受ける決意を固めたのでした。

(つづく)

クラウン検定@八海山(成績編)

2015-03-02 22:01:20 | テククラ検定
2011年にテクニカルプライズに合格してから4シーズン目にして、念願のクラウンプライズに合格することができました。難易度が高いと言われている八海山会場にて取得できたことが何より嬉しいです。

さて受検報告を何回かに分けて記事にしたいと思います。1回目は成績編です。まずは自分の成績から。各種目の80点以上がいわゆるマルで、4種目の合計点が320点以上で合格です。

フリー滑走 80点
大回りナチュラル 80点
小回りナチュラル 80点
不整地小回り 80点
合計点 320点

バッジテスト2級から検定を受け始めましたが、1級、テクニカル、クラウンとすべて合格点ジャスト。僕らしいといえば僕らしいです。そして課題の小回り系2種目でようやくマルが出ました。得意の大回り系種目では加点を狙いにいきましたが、八海山はそんなに甘くなかったですね(笑)。

今回のクラウン検定会の受検者は50名(うち女子2名)。合格者は4名で全員が320点ジャストでした。得点分布は下記のとおりです。昨シーズン受検した岩原会場に比べると確かに厳しい感じです。

受検者数 50名
320点 4名(合格)
319点 2名
318点 4名
317点 2名
316点 8名
315点 3名
314点 10名
313点 5名
312点 5名
310点 3名
309点 1名
308点 2名
305点 1名

次に種目別合格者数です。80点以上の合格点を取った人の数です。

フリー滑走 10名(20%)(81点以上なし)
大回りナチュラル 9名(18%)(81点以上なし)
小回りナチュラル 8名(16%)(81点1名)
不整地小回り 12名(24%)(81点1名)

マルの数は20%前後。小回りナチュラルに至っては8名しかマルが出ていません。加点も全種目通して81点がわずかに2個だけ。さすが厳しいと言われるだけあります。

以上で成績編を終わります。