この一滑は絶対無二の一滑なり

シーズン終了。それにしても雪不足で大変なシーズンでしたね!

志賀春キャンプ

2011-04-26 23:53:31 | スキーの話題一般

 


先週末に志賀高原にて春キャンプをしてきました。 いつものサル仲間たちに加えて、久しぶりに会った仲間と一緒に滑りました。

一日目はあいにくの小雨。予報よりはずっと少なく、一日滑ることが出来ました。一の瀬ゲレンデでビデオ撮りもしながら滑りました。「山足主導」についてのレッスンを交えながら、コブレーンにて結構な本数コブ滑りもしました。

その日の夜には反省会(という名の楽しい宴会)。「スキーのポジションは一日にして成らず」という名言も飛び出しました(?)

二日目は晴れ。夜に気温が下がったので固いバーンで良いコンディションです。一の瀬、高天が原、寺子屋の各ゲレンデを滑って回りました。仲間のお子さんのゲレンデデビューに立ち会うこともできました。 

「言い訳は許しません!」という厳しい言葉が飛ぶスパルタ指導でしたが、皆様よく付いてきてくれました。拙い指導でしたが皆様ありがとうございました

そんなこんなで楽しいキャンプでした。僕は今シーズンはこれで滑り納めです。まだまだ雪はたくさん残っているので未練はありますが、このまま単に滑る時間を増やしただけでは上達余地は小さいのでこれでお終いにします。

ここからさらに上の滑りを目指すとなると、今の筋力では限界を感じます。次のシーズンに向けて体作りから動き出すことにしました。

今シーズン一緒に滑ってくれた仲間達に感謝します。そして来シーズンもまた一緒に楽しく滑りましょう!


ニューブーツ購入

2011-04-20 21:57:20 | スキーの話題一般

シーズン途中にブーツを買い換えるといろいろ良いことがあるという話をサル仲間のS氏から聞いたので、早速サル真似することにしました(笑)。

これまで履いていたのアトミックのRT FR 130 (07-08モデル)でした。98mmというワイドなラスト(足幅)による余裕のある足先と、踵から足首・脛にかけてしっかり固定されるフィット感により、踵荷重・拇指球荷重・小指球荷重と重心移動を感じやすいブーツで、大変気に入っていました。

しかし4シーズン履き通しまして、いよいよインナーがヘタってきました。踵やくるぶしが当たり始めて、そろそろ買い換えかなと感じていました。あと、130というフレックスは特にコブ滑りではちょっと硬すぎるかなと感じていました。

そこで買い換えを決意しました。当然、同じアトミックのRT FRを購入することにしました。フレックスは一段柔らかい110にして、値段が安い09-10モデルを選びました。



旧モデルなのでなんと4割引です 僕のレベルならブーツは旧モデルで十分です。ネットショップを探すと、幸運にも25.5センチという人気サイズが残っていましたので注文。性格に似て足形が素直なので、前回と同様に買ったままのチューンなしで履けそうです。

これを履いて、今週末の志賀キャンプに出動します!


クラブキャンプ@八方尾根

2011-04-19 22:29:33 | スキーの話題一般
先週末は八方尾根にてクラブキャンプに参加してきました。

今回は、岡村聡子ナショナルデモンストレーターと高瀬慎一デモンストレーターを講師に招いての豪華キャンプでした。

土曜日はあいにくの雨。しかも兎平駅まで上がると雷が鳴っています。かつてリーゼングラートで雷に打たれた経験を持つ私は、レッスン開始を見合わせるように必死に主張しました(大汗)。

しばらく兎平レストハウスで様子見していると雷は止みましたので、雨は降り続いていますがレッスンが開始となりました。

午前中は岡村班に入りました。なんと班の8人は全員がテクニカルないしクラウン持ち。こんなすごい人たちと一緒にレッスン受けられるなんて・・・ それだけでも有意義な体験です。

午前レッスンは、踵ポジションの確認、外足荷重、内足荷重で角付けを外す、それを連続でプルークターン。そのイメージでコブを滑るという流れでした。

岡村デモからポジションは良いとお褒めを頂きました。その他コメントは、山回りで外向しないようにして腰の角度を進行方向に合わせる、肩甲骨を真っ直ぐ下ろしで軸を作る、などがありました。


(レインウエアの岡村聡子デモ)

午後になると晴れてきましたが、今度はものすごい強風! リフトが止まってしまいました。パノラマリフトがようやく動き出したところでレッスン再開。

今度は高瀬班に入りました。ポイントを復習します。谷回りで内股関節を曲げる→山回りで伸ばすという運動。谷回りでは重心の移動方向と、外足を走らせる動き。それに軽い外向傾を加えることで滑りを組み立ててゆきました。

これは僕が今シーズン取り組んできた山足主導に非常に似た運動です。そして、谷回りでの内足への荷重に関して大きなヒントをもらいました。来シーズンの技術選の重点テーマをいただいたと思います。

翌日の日曜日はいい天気! 午前中が我らクラブのSキャプテン、午後に高瀬デモのレッスンになりました。


(兎平のコブレーン)

午前のまとめ。前日の岡村&高瀬デモレッスンの復習。ひとつコツを掴んだのは、ストックを両手に水平に持ち、スタンス広め・軽い外向傾にして滑る練習。この体の使い方で、板の走りを引き出せて谷足荷重が軽くならないようにするポジション。この上体のポジションを自動化したいです。

午後の高瀬デモのコブレッスンまとめ。(1) 上体は潰れないように肩甲骨を締めながらも後傾にならないポジション。(2) 膝が胸に付くくらいに大きく吸収。(3) 整地のような両足荷重よりは外足でコブをキャッチすること。3番目のポイントは結局未達成だったので、自主トレに持ち越し。

以上のポイントを踏まえて今のレベル以上にコブ滑りを向上しようと思ったら、やはり筋力アップが不可欠であることを再認識しました。


(高瀬デモのレッスン風景)

とても内容の濃いキャンプだったです。デモ二人に教わるという贅沢もさることながら、来シーズンの自分のテーマも明確になりました。参加させてくださりありがとうございました。

竹田征吾さんのビデオ「SWITCH」

2011-04-11 20:47:09 | スキーの話題一般


今回は、竹田征吾さんのSWITCHというDVDビデオを紹介します。今シーズン私が最も影響を受けたビデオです。

ターン技術を切り替えに注目して、外脚リード(外脚のインサイドエッジからアウトサイドエッジへ)の切り替え方法および、内脚リード(内脚のアウトサイドエッジからインサイドエッジへ)の切り替え方法の特徴を分かりやすく解説しています。

これは私が先の記事で取り上げました谷足主導(=竹田選手のいう外脚リード)および山足主導(=内脚リード)の考え方にまさしく対応します。それまで素人理論みたいだしいまいち自信がなかったのですが、竹田選手が言うなら間違いはない!という確信を持たせてくれました。

ビデオオンデマンドで購入することができます。youtubeのプロモーションビデオはこちらです。



山足主導・谷足主導の技術論

2011-04-07 20:16:32 | スキーの話題一般
 




以前の記事で、基礎スキー技術を語る際には、内足・外足(図1)という用語よりは山足・谷足(図3)という用語を使った方が技術要素が明確になるというお話をしました。(図は以前の記事のものを再掲したものです。)

そして巷で言われている内足主導なるものが谷足荷重切り替え(谷足主導)という技術に他ならないことも指摘しました。

谷足主導に対する技術として、山足荷重切り替え(山足主導)という技術があります。切り替えにおいて山足への荷重を強めてゆき、山スキーのアウトサイドエッジからインサイドエッジへ角付けの切り替える滑り方です。

アルペン競技選手の滑りをスローでじっくり観察すると、明確にこの山足荷重切り替えを主体にして滑っていることが分かります。つまりスピード対応性や安定性・コントロール性において優れた滑り方であるということです。

これを脚力を必要とする筋力系の滑りという誤解がありますが、筋力を最も効率よく使う滑りであるというのが正しい理解です。ノーマルスキー板からカービングスキー板へと用具の変遷がありましたが、競技スキー・基礎スキーを問わず、この山足主導は昔から変わらないスキーの基本となるベース技術です

たいていの初中級スキーヤーはターン弧の外側の足(外足)だけに荷重するいわゆる外足主導(図1)で滑っています。それを山足への荷重始動を早めるだけで容易に山足主導(図3)へ導くことが出来ます。一般レベルのスキーヤーに対しては、外足主導から山足主導へと導くのがもっとも自然で上達が早い指導方法だと思います。

他方で谷足荷重切り替えの技術は、外への遠心力に耐えている谷足の股関節を緩める運動(いわゆる脱力系運動)によってスキーの向きを下向きに落下させる(いわゆる自然で楽なスキー)なので、一見楽に落下運動および回旋運動を誘発できますように感じます。

確かに、緩斜面のロングターンや中斜面での小回りなど、バーンコンディションが良い状況・滑りに筋力の要らない状況では有効な滑り方だと思います。また、急にスキーを下に向けたいとき(例えばリカバリー時)にもしばしば使われる技術です。

しかしながら山足主導と比べて動かすべき身体箇所が多く、また谷側に重心を移動する必要があるので恐怖心を生じ、習得が難しいという問題があります。そして最大の欠点はスピード耐性や安定性において劣ることです。

ハイスピード滑走時に谷足主導を使うと、山回りで強い負荷が掛かってロックしている谷足のエッジを切り替えるという非常に難しい技術を必要とし、切り替え後に谷スキーがグリップを失うミスが発生しやすくなります。それが原因で谷側への転倒を誘発し、膝などを負傷するリスクが高まります。それを防ぐためには、切り替え時に強い負荷が掛かっている谷スキーにしっかり荷重したままエッジを切り替えられるだけの強い脚力と、支えのない谷側に谷回りで重心を落とせる勇気が必要となります。

このように、谷足荷重切り替えの技術は習得が難しいだけでなく、高速滑走のようなシチュエーションには適さないという点で、一般スキーヤーの習得目標とすることには難点があると思います。

他方で、山足主導を習得しさえすればどんなバーンに行っても安定して滑ることができます。一級レベルまでの一般スキーヤーはまずは山足主導をしっかり身に付けること。その上で余裕があれば谷足主導も使えるようになると滑りの幅が広がると思います。

スキー教師やテク以上の上級スキーヤーにとっては、以上のような技術特性を理解した上で、シチュエーションに応じてそれぞれの技術を使い分けできなくてはなりません。

谷足主導・山足主導、内足主導・外足主導のどちらか一つが技術習得の目標ということではなく、「求められる状況」に応じて自在に使い分けられ表現できることが、上級スキーヤーには必要になると思います。

テクニカルプライズ合格記

2011-04-05 21:01:02 | スキーの話題一般

それではテク受験のことを書いてゆきたいと思います。前日の土曜日にサンメドウズ入りしました。事前講習は指導員資格があると免除になるのでパスして、クラブ仲間とビデオ撮りに徹することにしました。

今回はクラブメンバーや知り合いが何人か一緒に受験することになりました。心強かったです。マスターズ技術選に出場している仲間も何人か来ており、練習中に情け容赦ない指摘が飛んできます。実力不足はこの期に及んで直しようもなくかなーり凹みます。

この日は検定予定バーンの滑り込みとビデオ撮りを徹底的に行いました。宿へ帰ってからはクラブ仲間との楽しい夜でしたが、あまり飲み過ぎないようにして(笑)、20時前には早々と寝てしまいました。

さて本番当日になりました。天気は曇りで気温はかなり低いです。ゲレンデ出てみると4月とは思えないバーンの硬さです。コブ斜面は凍っておりボブスレーコース状態です(大汗)。それでは種目順に振り返ります。

(1) 整地小回り(Dコース)
サンメドウズ一番の急斜面でしかもこの日は非常に硬いバーン状況です。 山回りで止めるエッジングになって減点されるという典型的なシチュエーションです。出来るだけ板を回し込んで丸い弧を描きながらも板を走らせながら積極的に落下してゆくという高い技術が要求されます。

一種目目はいつも緊張でうまくいかないのですが、この日は体も動いてまずまずの出来でした。下で見ていた仲間も良い滑りだと言ってくれました。のちの講評で教えてもらった得点は3検定員とも75点の75点(=合格点)でした。

(2) 整地大回り(Dコース)
Dコースの最上部にスタート地点が上げられました。それでもまだ距離が短いので大回り板で滑ると高速3ターンくらいで何もできないままゴールしてしまいそうです。大回り系種目も小回り板で滑って技術要素をしっかり見せる作戦でいきました。

とはいえ技術選で培ったアグレッシブ・スピリットだけは失ってはいけないと思い、全力漕ぎ+クローチングで急斜面に突っ込んでいきました。途中一カ所スキーを取られるミスがありましたが、その後は技術要素を見せながらも攻める滑りができ、得点は75×3で75点でした。

(3)整地フリー(Dコース+D-2コース)
得意のフリーです。検定員はコース途中で見るというやり方でしたので、検定員の方に向かって滑って急斜面でリズム変化、までは考えていたのですが、そこを過ぎたあとにフツーに気持ちよく大回りして終わってしまいました。

得点は76-75-75で75点。得意のフリーで加点がもらえずちょっと残念。ちょっと演技構成がシンプル過ぎたのかもしれません。

(4) 不整地大回り(D-1コース)
コブ斜面の大回りです(汗)。しかも前日に深く立派に育っていたコブがそのまま凍った状態です(滝汗)。受験生による懸命の(笑)デラ掛けにも関わらずまだかなりの深さがあり、難易度高しです。コブの頭を飛ぶように滑ると点が出ないという情報があったので、雪面コンタクトしながら足腰のサスペンションを目一杯使って必死に滑りました。

滑りにちょっとビビリが入っていたので、これは落としたかもと思いました。しかし結果的には75-75-74でぎりぎり75点。期待したフリーでの加点が無かったので、もしこれを落としていたら不合格だったということですねぇ(冷汗)。

(5) 不整地小回り(Aコース上部)
いよいよ最終種目です。 朝イチはボブスレー状態でどうなることかと思いましたが、パトの方々が馴らしてくれたらしく、加えて昼になって気温が上がってきたこともあり、非常に滑りやすい状態になっていました。コブラインは3本あり、前日練習で相性の良かった左ラインを選択。スタートしてすぐに滑りやすさを実感できたので積極的に攻めてゴール。

得点は75点×3で75点。安定した滑りが評価されたと思います。

まとめ
最終成績は75点オールの375点で合格。 きっと不整地大回り落としたよな~不合格だよな~などと凹んでいたので、合格発表で名前が呼ばれたことに気づかず、仲間に言われて自分だと分かったときは全身の力が抜けてしまいました。夢にまで見た合格シーンのはずですが、信じられない気持ちで頭がぼーっとしてしまい何がなんだか分からないまま終わってしまいました。

クラウン受験者16名中1名合格、テクニカルは23名中3名が合格しました。3人のうち一人はクラブ仲間、もう一人もキャンプなどで練習してきた仲間でした。一緒に喜びを分かち合いました。

スキー検定合格への道という無茶なタイトルで2006年から始めた本ブログも、準指導員とテクニカルプライズという二つの大きな目標を達成することができました。しかしテクニカル検定の難易度が思っていた以上に高く、その道のりは本当に辛くて苦しくて、何度も諦めそうになりました。

こうして何とか目標を達成できたのは一緒に練習してくれた仲間たちのおかげです。みんな本当にありがとう!

とりあえず今シーズンも残り少ないですが、検定のこととかすべて忘れて、仲間とスキーを純粋に楽しみたいと思います。

テクニカルプライズ合格

2011-04-04 22:08:26 | スキーの話題一般




4月3日にサンメドウズ清里スキー場にて行われたテククラ検定において、テクニカルプライズに合格することが出来ました。

成績は75点オール。この日の合格者はクラウン16名中1名、テクニカルは23名中3名でした。 

思い起こせば、一級を取ってから6年、準指導員資格を取ってから4年。テクを取るために積み重ねてきた辛く苦しい努力がやっと報われました。


これまでご指導くださった皆様、本当にありがとうございました。この場を借りまして心より感謝申し上げます。

受検記については後日詳しく書く予定です。