この一滑は絶対無二の一滑なり

シーズン終了。それにしても雪不足で大変なシーズンでしたね!

八方テククラ検定観戦記

2016-03-25 19:03:46 | テククラ検定

今シーズンの滑走日数がまだ17日のらぱんです。

いや~、本当にひどい雪不足ですねぇ。大会がキャンセルになったり、ゲレンデ営業終了日が前倒しされたりして、影響の大きさを感じます。

そんなこんなですが、先日八方尾根に遊びに滑りに行った際にテクニカル・クラウン検定をやっていたので見学しました。八方の検定と言えば難易度が高いことで知られているので興味津々で見学してみました。

さすがの八方も雪不足のためか、検定バーンがいつものウスバではなく、上部のパノラマ斜面で開催されておりました。下から見てリフトの左側斜面をセパレートして行われておりました。しかし! 参加者がめっちゃ多いです!! あとから知った情報ではテク97名、クラ56名、総勢153名とのこと(汗)。さすがスキーヤーの聖地であります。。。

さて、大回り種目をテクの方々が滑っておりました。八方検定では滑り終えたその場で得点が提示されます。僕もテククラを検定できるB級検定員の端くれなので、えらそーに点を付けて比較してみます。テクの合格点は75点です。

1人目「八方受検生のレベルはさぞ高いんだろうな~。あ~、でもこれはちといまいち。74点かな~。あ、73ですか~」

2人目「お、これはいいんじゃね? 75あげちゃう。え? 73ですか? 辛いな~」

3人目「お、さすがにこれはいいんじゃね? さすがに75でしょ。え??74ですか? 厳しい。。」

4人目「いくらなんでもこれは75でしょ? え???これも74?? 厳しすぐる・・・」

ってな感じがひたすら続き、テクではほとんどマルが出ず。。。 これが噂の八方テククラか?

途中から見たのでテク班はまもなく終わり、そのあと引き続きクラウン班が滑ってきました。八方でクラウンに挑戦するくらいですからレベルの高さが期待されます。合格点は80点です。

1人目「さすがにこれくらいならマルが出るっしょ。え?これが78点?」

2人目「え? この滑りが77点(^^;)」

20人目「さすがにいくらなんでもこれなら80でしょ。(ジャッジの長~い協議の後ようやく80点)」

20名ほど見たなかでようやく一人だけ合格点が出ました(汗。クラの大回りでは2名しかマルが出なかったそうなのでその一人だったようです(大汗

ネットで検索してみると、結局合格者はテク3名、クラ0名だった模様。種目別合格率ではショート系は2割程度、ロング系は1割以下と特に大回りとフリーが厳しかったようです。僕が付けた点数より1点~2点低い感じ。

もし自分が受検していたら受かる自信全くなし (^^; テクならかろうじて受かるかな~? (^^;;

それにしても、さすが八方テククラは想像以上に厳しいですねという印象でした。

以上、外野ではありましたが噂の八方テククラを観戦できましたので報告しました。


スキーグラフィック2月号に載りました

2016-01-11 17:23:57 | テククラ検定

1月というのにまだ雪不足が続いていますね。雪のあるゲレンデにお客さんが集まって上りリフトやゴンドラは大混雑。麓に雪がついていないので下山リフトも大混雑というところも多いようです。僕はまだ滑走4日目。混んでいるゲレンデを避けて、もっぱらイメージトレーニングに励む毎日です(^^;)

さて、スキーグラフィックの今月号(2月号)が発売されました。

クラウンプライズに合格した方々のインタビューが載る「クラウンへの道」に僕の記事が載りました。


クリックで拡大します。一部だけチラ見せ(笑))

昔はクラウンへの道に載った人に対しては「クラウン獲った人ってすごいな〜」という尊敬と憧れの気持ちで読んでいましたが、自分がクラウン検定を受ける段階になると、自分が落ちた検定会で合格した方が載っていたりします。それを見つけると「あ〜、この人と一緒に検定受けたんだよね!」という嬉しさと同時に、「は〜、でもなんで自分は合格できなかったんだろう…」という悔しさとが入り交じった屈折した気持ちで読んでおりました。

思い起こせばスキーグラフィック2013年11月号ではクラウンプライズ「不合格体験記」(笑)に登場し、そこで「クラウンへの道に載ることがミッション!」と宣言しましたが、今回晴れてそのミッションをコンプリートできてよかったです。記事にしてくれた編集長のKieちゃん、本当にありがとぉ〜!

なお本人の次なる目標は「東京都マスターズ技術選優勝」だそうです。マニアの7組で果たしていつ目標達成できるか、本人も楽しみ(?)です


クラブ主催のテククラ検定会

2015-04-15 23:37:10 | テククラ検定
先週末は所属クラブ主催のテクニカル・クラウンプライズ検定会が開催されました。場所は志賀熊の湯スキー場。僕はお手伝いスタッフ兼前走として参加させていただきました。
 
熊の湯を訪れるのは本当に久しぶり。2010年以来でしょうか。今だから告白しますが、実はあのとき世田谷区スキー協会さん主催のテクニカル検定をこっそり受検していたのです。結果は不合格。正確には覚えていないのですが全5種目バツでマイナス7点ぐらいだったと思います(^^;; あまりの惨敗ぶりにブログでは報告できませんでした。。。
 
あれから5年。あのときと同じ世田谷区スキー協会さんと共催で、我らがサンフィッシュスキークラブ主催のテククラ検定会にスタッフとして参加することになりました。5年前に検定員としてジャッジして頂いた方々のお手伝いとして参加する立場になるとは、実に感慨深いものがあります。
 
さて土曜日は事前講習会。受講生はテククラ合わせて40名弱。この日の熊の湯はあいにくの濃霧。検定バーンは整地系種目がイベントバーン。不整地バーンは検定当日に決定となりました。講師の方々は斜面下に立ってアドバイスする形式。僕たち前走は受講生の間に交じって模範滑走しました。
 

濃霧のため10メートル先が見えない状況に(汗
 
濃霧なので斜面下半分しか見えない感じです。しかも前日夜に降雪があったらしく圧雪した下地の上に数センチ雪が乗っている状態。受講生が滑るとあっというまにでこぼこの荒れた斜面に変化。非常に難しい斜面状況になりました。
 
これでは危ないというので、午後はナイターゲレンデに場所を移して大回り。視界不良のため不整地種目の講習は無し。一瞬霧が晴れる瞬間もありましたが、ほぼ一日中ガスガスの天気でした。
 
そして検定当日。見事な快晴になりました。受検生はクラ12名、テク24名の総勢36名。そしてバーンは前日と正反対のカチカチバーン。前日の練習は一体何だったんだ?という感じになりました。
 
前日と打って変わって晴天に。しかし打って変わってカチカチバーンです(汗
 
一種目目はイベントバーンでフリー滑走。急斜面であるうえに硬いバーンになったのでスピードが出ます。ブレーキング要素を出さないようにしながらもオーバースピードにならないようにして、その中でしっかりリズム変化を入れるという、結構高い技術が必要とされる感じがしました。
 
二種目目は大回り。30名以上が滑るとさすがに所々雪だまりが発生してきました。その中でも谷回りをしっかり見せながら安定して滑った受検生に高得点が出ていました。
 
三種目目は小回り。ここになるとバーンは結構荒れてきました。この荒れてきた急斜面の中を、板をしっかり動かしながら横幅を取り、単に落ちるだけの滑りにならないようにするのはかなりの技量が必要だと感じました。
 
四種目目は不整地小回り。場所をモーグルバーンに移動して行われました。前半は急斜面で後半が中斜面、つなぎ部分でリズム変化があるのでその処理も出来映えに反映してきます。板を横にせず一定のリズムで滑りきった受検生に高得点が出ていました。
 
今回の検定会ではクラウン2名、テクニカル3名の合格者が出ました。おめでとうございました!
 
さて、僕は検定本番で前走も務めさせて頂きました。振り返ると苦手の急斜面で滑りはイマイチ、いやイマニ(苦笑)な感じで申し訳なかったです。次回は理想的な前走できるように今から練習に励みたいと思います!
 
以上、クラブ主催のテククラ検定会の報告を終わります。

クラウン・テクニカル プライズ検定会のお知らせ

2015-03-07 14:25:38 | テククラ検定

サンフィッシュスキークラブ主管のクラウン・テクニカルプライズ検定会のお知らせです。
今シーズンの締めくくりとして受検してみては如何でしょうか。

2015 クラウン・テクニカル プライズ検定
主催: 東京都スキー連盟
主管: サンフィッシュスキークラブ
共催: トムテスキークラブ、世田谷区スキー協会
会場: 長野県 志賀高原 熊の湯スキー場
日程: 2015年4月11日(土)事前講習、12日(日)検定会
4月11日 受付 8:45~9:15、開講式 9:15、講習 9:30~11:30および13:00~15:00
4月12日 受付 8:45~9:15、開会式 9:15、検定開始 9:30
検定員: SAJブロック技術員、SAT 教育本部専門員、A級検定員
参加費 :(1)事前講習 5,000 円、(2)検定料 5,000 円、
(3)合格した場合は公認料 クラウン 5,000 円 テクニカル3,500 円
募集人員: 50 名
申込期間: 3月1日(金)~4月6日(月)(定員になり次第締切)
 
申込方法などの詳細はプライズ要綱(PDF書類)をご覧下さい。
 
(2015/03/20追記) 申込用フォームからも申込できるようになりました。
 

クラウン検定@八海山(検定本番編)

2015-03-06 21:05:22 | テククラ検定

そして検定本番の日がやってきました。予報では曇りで午後から雨になるとのこと。何とか最後まで天気が保ってくれと祈りつつ会場に向かいました。

クラウン受検者は50名。開会式で本番の検定員が紹介されました。事前講習どおり、飯酒盃大祐さんと武田力さん。ところが星直樹さんは所用によりご欠席で、もう一人いた田村正典主任検定員にジャッジが変わるというアナウンス。他の受検生から「え〜っ!?」という声が聞こえました。僕も「えっ??」と言いそうになりましたが、次の瞬間「はっ!」と気付きました。

まず石打丸山でレッスンして下さった飯酒盃大祐さんが実質的な第1ジャッジであること。そして事前講習にてたくさん当たり、しっかり滑りを見て下さった武田力さんが第2ジャッジ。そして事前講習で何故か一度も当たらなかった星さんのご欠席。運命は信じない方ですが「今回の俺は持ってる。」と思い込めるだけの材料は整いました(笑)。


(開会式でのまさかの展開に、なにかツキのようなものを感じました)



1種目目:フリー滑走
検定は前倉ゲレンデの下斜面を半分セパレートして行われました。緊張する一種目目が得意のフリー滑走であることにもある種の運の良さを感じました。雪質は柔らかく、かつかなりの逆風が吹いておりました。スピードが出にくいシチュエーションです。事前の想定どおりすべての種目を小回り板で滑ることにしました。

スタート地点からしばらくはコース幅も狭いので、そこは鬼漕ぎ&クローチング&直カリで加速。十分に引っ張ってやる気マンマンをアピール(笑)。幅が広くなった辺りからターン開始。リズム変化はギルランデを1カ所、小回りを1カ所入れる演技構成。スピードとアクティブさを両立させる演出。加点をもらうつもりで攻めましたが結果は80点。

2種目目:大回りナチュラル
飯酒盃さん伝授の曲げ荷重をしっかりアピール。あとは普段どおり自動化されている運動要素を表現。得意の大回りでも加点を期待しましたがこちらも80点。

3種目目:小回りナチュラル
課題の小回りです。柔らかい雪質のため1種目目のフリー滑走の段階で転倒者が出るほどで、2種目が終わった後のゲレンデはかなり荒れてきました。しかしコース整備は無し。自分の中でいつもの消極的な守りの気持ちが顔を出します。

しかしここからが僕にとっての本当のクラウン検定。ここで守りの滑りをしたらクラウンでは絶対にマルは出ません。こういうときこそ落差があって板がよく動く小回りをすることが求められます。

「無難な守りの滑りをしてバツをもらうくらいだったら、攻めの滑りで失敗してバツをもらった方がマシだ!」

自分にそう言い聞かせて強気で攻めてゆきました。結果は80点。小回り種目でようやく待望のマルをもらいました。

4種目目:不整地小回り
リフト沿いに前日の事前講習で作ったコブレーンです。適度な間隔でやや深めのレーンと間延びした浅めのレーンの2本です。

実は朝一練習で滑ってみたのですが、超硬くて前日の感覚で滑ったらオーバースピードで2回も発射してしまいました。本番当日だというのにイメージが悪くなってしまい、滑らなきゃよかったと思いました(汗)。

検定が始まるとコブを滑っている時間はないですし、今回の流れからいってインスペクション無しかもしれないと思い、リフトの上からコブレーンをじっくり目視。時間が経つにつれてレーンの硬さが取れて柔らかくなっていくのが見て取れました。午後になると滑っている一般スキーヤーもそれほど滑りにくくなさそうです。確かにコブの深さは増していますが前日のスピード感覚で滑って問題なさそうです。

そして案の定、4種目目のコブ滑りはコース整備無し・インスペクション無しの一発勝負となりました。リフトから観察したとおり、難しい深い方のレーンを迷うことなく選択。クラウンのコブは守って滑ったら負け。自分のこれまでの練習を信じて全力でアグレッシブに攻めました。結果は80点。


(コブレーンを滑る受検生と検定員。見ている方も手に汗握ります)



閉会式:
最終種目のコブを滑り終えて、「これは行ったかもしれない」という手応えを感じました。しかし細かい出来映えが気になってまた自信を失う。そんな揺れるオヤジ心(笑)のまま、閉会式を待ちました。

閉会式では飯酒盃大祐さんから検定の講評がありました。大回りではやはり曲げ荷重のポイントが指摘されました。フリーではスピード、小回りでは雪質への対応性、コブでの積極性など、事前に思い描いていた着眼点どおりのコメントがなされました。

そして運命の合格発表。僕のゼッケンは6番。普通は合格者はゼッケン番号順に呼ばれるので、高まる期待に久しぶりに心臓がバクバクしているのを感じます。しかし最初に呼ばれた番号は36番。「えっ?」と声が出そうになりました。うわの空で祝福の拍手。

次に呼ばれたのは33番。再び「えっ??」 成績順に呼ぶ形式か? そう言えば上手い人があの辺にいたっけ? 再び拍手するも完全にうわの空。

その次に呼ばれたのは32番の方。ここにきていや〜な汗が背筋を流れます。

そして最後に呼ばれました。「ゼッケン6番 田村浩之さん」

前に出て合格証を受け取りました。この瞬間を夢に見て4年間努力してきました。ここ八海山会場にてクラウンプライズ獲得できたことは最高に嬉しく誇らしかったです。そしてデモジャッジのお二人と記念撮影。


(武田力さん(左)と飯酒盃大祐さん(右)。的確なご指導ありがとうございました!)



張り出された成績表を見るとなんてことはない、合格者全員が同点の320点。合格者をゼッケンの逆順に呼んでいただけのようです。いや〜、ホントに冷や汗出ました(^^ ;) 参考のため成績表を載せておきます(プライバシー保護のため僕以外はお名前は伏せてあります)。

(成績表その1)
(成績表その2)

最後になりますが、ここまで来られましたのも共に楽しく滑り、共に練習してくれたたくさんのスキー仲間の皆様のお陰です。この場を借りまして深く御礼申し上げますm(_ _)m

以上でクラウン検定の報告を終わります。長々とお付き合い下さりありがとうございました。


クラウン検定@八海山(事前講習編)

2015-03-05 21:39:38 | テククラ検定
さて検定日前日の事前講習になりました。講師は飯酒盃大祐さん、星直樹さん、武田力さんという現役選手トリオで大満足。受講者は50名ほどでした。


事前講習開会式。左から星直樹さん、武田力さん、飯酒盃大祐さんの講師陣と田村主任検定員


講習場所は前倉ゲレンデの下斜面。翌日の本番斜面でもあります。フリー滑走、大回り、小回り、不整地小回りの順で講習が行われました。


事前講習および検定バーンの前倉ゲレンデ下斜面


検定本番ではゲレンデの半分をセパレートして行うということでした。コース幅はそれほど広くない感じです。予報では気温も高く雪質が柔らかいことが予想されましたので、講習も本番もすべての種目を小回り板一本で滑ることにしました。

講習は講師三人がゴール付近に立ち、受講生が上から滑ってきてアドバイスをもらう形式。事前講習の段階から目立って存在をアピールしておこうと、本番並みの気合いを入れて滑りました。昨シーズンまでだったら「ここが悪いので直した方がいい」というネガティブなコメントをもらうことが多かったのですが、今回は「こうすればさらに良くなる」といったポジティブなものが多く、コメントの口調からかなり好印象をもたれている感じ。自分の滑りに手応え。

ところでこの講習会で大変奇妙なことが起こりました。本来ならどの講師に当たるかはランダムなはずですが、全部で9本滑ったうち2本が飯酒盃さんで、残りの7本がすべて武田力さんに当たりました。星直樹さんには一度も当たらず。これはかなり低い確率です。真面目に確率計算してみると0.2%くらいです(笑)。

しかしそのお陰ですべての種目で武田さんのアドバイスをもらい、その着眼点を知ることができたのは大変幸運なことでした。飯酒盃さんの視点は石打丸山レッスンである程度把握していたので、これでジャッジ2名の着眼点を理解したことになりました。

もう一人のジャッジである星直樹さんにも少しくらいアピールしておきたかったな〜とその時は思いました。しかし星さんに一度も当たらなかったことにもある種の運が付いていたことを翌日知るのでした。

(つづく)

クラウン検定@八海山(石打丸山レッスン編)

2015-03-04 23:48:45 | テククラ検定
石打丸山スキー場にて行われたエキスパートレッスンについて報告します。受講資格が指導員・テク以上と文字通りエキスパート対象のこのレッスン、予約制ではなく10名定員ということで受付開始時間ピッタリにスクールに並んで無事受付完了。

片山秀斗さんにご挨拶しようと集合時間に待ち構えていましたが姿が見えません。集合場所に現れたのは飯酒盃大祐さんでした。なんでも、秀斗さんは体調不良ということで急遽変更となったとのことでした。正直言うとこの時点では「あ〜あ、秀斗さんに教えてもらいにきたのに〜」という残念な気持ちでした。←失礼m(_ _)m

ところがしかしです! このレッスンがクラウン受検において決定的に重要な意味を持つことになりました。

まず、飯酒盃大祐さんは八海山クラウン検定会のジャッジだったのです! レッスンでは大回りにおける「曲げ荷重」、小回りにおける「谷足荷重切り替え」という文字通りエキスパートな内容。

そしてこれらの技術こそが、大祐さんの「ジャッジの視点」に通じることを知る幸運に恵まれました。

クラウン検定のジャッジは3名なので、大祐さん一人の視点を知るだけでは足りないと言えるかもしれません。しかし八海山会場ではさらに幾つもの幸運が待ち受けていたのでした。

(つづく)

クラウン検定@八海山(受検決意編)

2015-03-03 22:17:19 | テククラ検定
今シーズンのクラウン検定をどこで受けるか、結構悩みました。新潟県で受けるとなると馴染みのある会場は八海山と岩原しかありません。八海山は難しいという噂だし、長野県連のジャッジとはどうも相性が悪いです。やはり昨シーズンと同じ岩原か?と当初は考えていました。

今シーズン滑り込んでいるうちに、課題の小回りがいい感じに仕上がってきました。小回りするときの体の使い方を改良したことも要因ですが、実は小回り用ショート板をマテリアルチェンジしたのです。これまで履いていたHart Circuit 9.2STからAtomic Bluester DOUBLEDECK 3.0 SXに乗り換えました。きっかけはSkier_Sちゃんとサル志賀で滑っていたときに彼のDEMO SX(旧モデル)を借りたときです。

「は,はうあっ! これだっ!! このオートマチック板は僕を助けてくれるかもしれないっっ!!!」
#Sちゃん風に

HartのSTはトップを抑えないと戻ってこないので、検定のような緊張する場面で体が動かないと単なるテール振りの残念な小回りになってしまう傾向があります。それに対してSXは体から大きく板を離してもオートマチックに板が戻ってくるのでシャープな小回りを実現するのに最適な武器となります。僕が今履いているAtomicブーツとの相性もバツグンで、テール荷重で滑ると大回りなど高速ターンでも安定した滑りを実現できます。

板を変えてから出場した東京都スキー技術選やマスターズ選で、小回り種目で良い点数が出るようになってきました。コブ滑りもスピードと安定性が増し、トップの先落としも意識できるようになりました。課題の小回り系種目が向上するにつれ、「これなら八海山会場にチャレンジできるかもしれない」という気持ちが湧いてきました。

そんなときに、昨シーズン「コアテクニック」キャンプでお世話になった片山秀斗さんが石打丸山でエキスパートレッスンを行うことを知りました。それが八海山クラウン検定日のちょうど前にあり、今シーズンの滑りの出来映えを秀斗さんにチェックしてもらい、その勢いでクラウン検定会に臨むというプランを思い付きました。

こうして八海山会場にてクラウン検定を受ける決意を固めたのでした。

(つづく)

クラウン検定@八海山(成績編)

2015-03-02 22:01:20 | テククラ検定
2011年にテクニカルプライズに合格してから4シーズン目にして、念願のクラウンプライズに合格することができました。難易度が高いと言われている八海山会場にて取得できたことが何より嬉しいです。

さて受検報告を何回かに分けて記事にしたいと思います。1回目は成績編です。まずは自分の成績から。各種目の80点以上がいわゆるマルで、4種目の合計点が320点以上で合格です。

フリー滑走 80点
大回りナチュラル 80点
小回りナチュラル 80点
不整地小回り 80点
合計点 320点

バッジテスト2級から検定を受け始めましたが、1級、テクニカル、クラウンとすべて合格点ジャスト。僕らしいといえば僕らしいです。そして課題の小回り系2種目でようやくマルが出ました。得意の大回り系種目では加点を狙いにいきましたが、八海山はそんなに甘くなかったですね(笑)。

今回のクラウン検定会の受検者は50名(うち女子2名)。合格者は4名で全員が320点ジャストでした。得点分布は下記のとおりです。昨シーズン受検した岩原会場に比べると確かに厳しい感じです。

受検者数 50名
320点 4名(合格)
319点 2名
318点 4名
317点 2名
316点 8名
315点 3名
314点 10名
313点 5名
312点 5名
310点 3名
309点 1名
308点 2名
305点 1名

次に種目別合格者数です。80点以上の合格点を取った人の数です。

フリー滑走 10名(20%)(81点以上なし)
大回りナチュラル 9名(18%)(81点以上なし)
小回りナチュラル 8名(16%)(81点1名)
不整地小回り 12名(24%)(81点1名)

マルの数は20%前後。小回りナチュラルに至っては8名しかマルが出ていません。加点も全種目通して81点がわずかに2個だけ。さすが厳しいと言われるだけあります。

以上で成績編を終わります。