この一滑は絶対無二の一滑なり

シーズン終了。それにしても雪不足で大変なシーズンでしたね!

東京都スキーマスターズ技術選・第1戦の参戦報告

2011-01-24 21:26:38 | スキーの話題一般
 1/23に東京都スキーマスターズ技術選に参戦してきました。年末は雪不足で一体どうなるかと思っていましたが、ここに来て怒濤の降雪。新潟もいつもの雪の壁道路で迎えてくれました。



開催地のガーラ湯沢は10年以上前に行ったっきりで、本当に久しぶりです。コースレイアウトなどは全く記憶に残っておらず、かつて初心者として滑って雪まみれになった屈辱感だけが苦く思い出されたのでした(汗)。

さて、気合いを入れて前日入りして練習しました。そして滑り出し一番、思い出しました。新潟特有のあの湿った重い雪!

一応僕の今のベースは浦佐の重い雪で培ったはずなのですが、最近は長野県の堅いバーンでばかり滑っているせいで、非常に滑りにくいです。でも、この湿った雪でポジショントレーニングしたら、世界中のどのゲレンデに行っても完璧なポジションで滑れるでしょうね。

この日の午後には同じ7組のスキーマニア仲間たちと合流してビデオ撮りなどを行いながら滑りをチェックしました。いや~、ほんとみんなマニアックですわ…

次の朝、夜中に40センチほど降り積もった雪で車が出せず悪戦苦闘。結局宿の人がスノーダンプ(って奴?)で道を作ってくださり、30分後に脱出。いや焦りましたわ…



ゲレンデに着くと依然しんしんと降り続いています。大会バーンも新雪が乗っている模様。難しいコースコンディションになることが容易に予想できました。

バーンはジジ・ゲレンデ下斜面でした。さらに今回から得点表示が電光掲示板になりました。素晴らしい!



さて、自分の滑りを振り返ります。

一種目目: 小回り (252ポイント、クラス12位/22名)
朝イチで新雪をみんなでデラ掛けしましたが、ところどころモサ雪が残っているいやらしいバーン状況です。視界も悪く雪面状況が掴めません。今シーズン掴みかけてきて少し自信が出てきた小回りでしたが、雪面を足裏で探りながらの平凡な滑りになってしまい、目指していた切り替えのシャープさや横幅を出すことができませんでした。

二種目目: フリー滑走(261ポイント、クラス6位/22名)
小回りが不本意な結果だったので、フリーは思いっきり攻めてゆくことにしました。多少のモサ雪はスキートップから突っ込んでゆくようなアグレッシブな滑りをしました。その結果、自己最高の260ポイント台が出ました。しかも、90点取ればトップといわれる採点基準で88ポイント出してくれたジャッジが二人いました。

三種目目: 大回り(254ポイント、クラス12位/22名)
よーし大回りもアグレッシブにいくぞー、と思っていたのですが、降りしきる雪でバーン状況が悪くなったためか、前を滑った選手2名が転倒。スタート地点に動揺が走ります。これで僕はすっかり弱気の守りモードに入ってしまいました。結果、前に攻めるターンが出来ず、平凡な滑りパート2。やはり自分のスキルを信じて攻めるべきでした。

総合成績; 767ポイント(クラス10位/22名)

今回の一番の収穫はフリー滑走で88点を含む自己最高点を出したことです。今シーズン取り組んでいる滑りをきちんと表現できれば、これくらいの点はでるということが実証されました。自分の取り組みや技術に対する大きな自信になりました。

その反面、小回りと大回りの失敗は技術的な問題というよりは、メンタル面での自信のなさや弱気から来るものが大きいと考えます。自分がこれまで行ってきたトレーニングに自信を持ち、状況に左右されずに自分を信じて積極的に滑ることの大切さを痛感しました。

ちなみに、花の7組(マニアの7組?)は所属スキークラブのメンバーがワンツーフィニッシュでした。おめでとうございました!

次回は軽井沢プリンスゲレンデでの第2戦です。またスキーマニアたちとの戦いが楽しみです。

山足・谷足という考え方

2011-01-18 21:03:58 | スキーの話題一般

少し考えがまとまってきましたので、久しぶりにスキー技術の話をしたいと思います。まずは従来から使われてきた用語から復習しましょう。 下の図は2本のスキーが描くターン弧だと思ってください。

外足・内足 (図1)
ターン弧の外側(内側)にある足を外側(内足)と呼びます。外側と内足は切り替え時に入れ替わることになります。

山回り・谷回り (図2)
ターン弧の中心方向が山側(谷側)方向に向いているとき、山回り(谷回り)と呼びます。四分の一回転毎に山回りと谷回りが入れ替わります。



SAJのスキー教程では数年前から「内足主導」が習得すべき技術目標として強調されました。山回りで外スキーへの角付けを緩め、重心を谷側に移動させる切り替え動作を経て、次の谷回りでの内足スキーの角付けを入れ替えたり回旋を引き出したりする技術です。

しかし、同じ足でありながら切り替えにおいて呼び名が外足から内足へと入れ替わるために、この内足主導という技術は指導の現場で混乱と理解不足を招いてきたと思います。切り替えを主導(リード)する足に着目するのであれば、むしろ図3のように山足と谷足という用語を使う方がより適切ではないでしょうか。

山足・谷足 (図3)
斜面フォールラインに対して山側(谷側)にある足を山足(谷足)と呼ぶ。

この用語を使うと、いわゆる内足主導とは「谷足荷重切り替え」に他ならないことが分かります。すなわち、切り替えで谷側に重心を移動させて谷足に荷重を移しながら谷スキーのインサイド・エッジからアウトサイド・エッジへと角付けを入れ替える技術です。

最近新たにスキー教程に導入された「自然で楽なスキー」、別名「谷回りターン」と呼ばれるものも、内股関節の屈曲や内スキーを切り替え時にフラットに踏むことなどのエッジング方法に違いこそあれ、本質的には谷足荷重切り替えの一種だと思います。したがって「谷回りターン」や「内足主導」ではなく「谷足ターン」あるいは「谷足主導」と呼んだ方が誤解が少ないと思います。

スキー教程に出てくる「パラレルターンは谷回りの連続である」などという、本来の図2の定義からは全く意味不明な概念も、「谷足ターンの連続である」と読み替えれば理解できなくもありません。

以上のように、山足・谷足という用語を用いることによって、これまで混乱を招いてきた技術要素がかなり分かりやすく整理されると思います。

そして谷足主導があるなら、もう一方には山足主導(山足荷重切り替え)という技術が当然あるわけです。この二つの技術の特徴については、いずれまた詳しく解説したいと思っています。


謹賀新年

2011-01-03 21:33:01 | その他の話題

 皆様、明けましておめでとうございます


 本年もよろしくお願いいたします


スキーバカとしては既に2011シーズンは始まっているわけなので、新年に当たって改まって言うことはないか?と思ったのですが、今シーズンの目標などを宣言していないことを思い出してしまいました(汗


目標の第1はもちろん「テクニカル検定合格」です。今年こそ絶対合格します。


目標の第2は、「東京都スキーマスターズ技術選での6位以内入賞(各戦および総合)」です。


どちらも高い目標ですが、今年は絶対ブレイクアウトして達成します。がんばります