この一滑は絶対無二の一滑なり

シーズン終了。それにしても雪不足で大変なシーズンでしたね!

スキーにおけるターン中の荷重配分について

2008-01-30 22:02:10 | スキーの話題一般

な~んちゃって、硬いタイトル付けてみました。

今スキーシーズンも11、12、1月と前半3ヶ月が過ぎました。今シーズンの成果について少しずつまとめを行いたいと思います。「間違っていても書く!」が私のブログのモットーなので(笑)、これを元に、あーでもないこーでもないと議論のネタになればと思います。

そんで本日のテーマは「外スキー・内スキーへの荷重配分について」です。まずは図から。その下に解説文があります。用語については最後に用語集を載せました。参考にして下さい。

図の解説

A(谷回りの前半)
斜面に対して垂直に立っているポジションから始まります。しかし斜面は谷側に傾いていますから、内スキーへの荷重が大きく、外スキーへの荷重は弱いポジションになります。感覚としては、内スキーの真上に真っ直ぐ立ったポジションを取る感じになります。(図の青塗りつぶし部分)。

B(谷回りの後半)
Aのポジションから外スキーを前に走らせる感じで荷重を強めてゆきます(図の赤塗りつぶし部分)。フォールライン方向に板が自然に回ってきて、板のたわみ性能によりスキーがぎゅ~んと加速して走ります。

C(山回りの前半)
フォールラインを過ぎたら、外スキーへの荷重働きかけを弱めてゆきます(図の赤網掛け部分)。弱めてゆきながら、外スキーを自分の重心下(緑点線)へと意識的に引き寄せてゆきます。

D(山回りの後半)
外スキーを重心の下に意識的に引き戻してきて、最後はその真上に乗る感じになります(黒線と緑点線の一致)。斜面が傾いていますから、荷重としては外スキー(次の内スキー)の上にほとんど乗りかかっている感じとなり、内スキー(次の外スキー)への荷重は弱くなっています。エッジへの角付けが緩まり、重心と外スキー(次の内スキー)とのクロスオーバーを経て、エッジが切り替わります(図の不連続な黒線)。

用語集

「外スキー・内スキー」
ターン弧の外側(内側)のスキーを外(内)スキーという。同様に外股関節とか外足などもターン弧の内外を基準に対応させる。

「荷重」
体重が何かに乗っている状態を表す。よく混同され易いが、自分の筋力で何かを押すことは「加重」と呼んで明確に区別する。

「フォールライン」
ボールを置いたら転がっていく方向。

「山回り・谷回り」
ターン弧の線上にボールを置いたとして、弧の内側に転がる部分を谷回り、弧の外側に転がっていく部分を山回りと呼ぶ。ターン弧の前半部分と後半部分という分け方でもいい。


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いろいろですなぁ (k2hiko)
2008-01-31 01:54:20
なかなか分かりやすい図をありがとうございます。

外スキーの動かす方向がターン後半内側に向きを変えているところと、内スキーの動かす方向が常に外側に向いているところが興味深かったです!

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早速ありがとうございます! (ゴンタ)
2008-01-31 10:08:09
図でお示しいただいて、大変わかりやすかったです。

『切り替え時の内スキー』は、切り換え後の内スキー(谷回り時の内スキー)に該当するとの認識でOKですか?

実は、12月9日の急斜面小回りの内容を見て試した時に、切り換え時直前の内足(山回り時の内スキー)でやってみて、これでいいのか…と思ってました。

また、これからも楽しみに拝見させていただきます!
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Unknown (スマシカオ)
2008-01-31 21:35:49
k2hikoさん:
いろいろ仰りたいことがあるかとは思いますが、
それは現場にて調整ということで・・・(笑)。

ゴンタさん:
仰るとおり、『切り替え時の内スキー』とは、
切り換え後の内スキーのことです。
紛らわしくて申し訳ありませんでした。
これからもよろしくお願いいたします
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試してみました! (ゴンタ)
2008-02-08 09:11:43
ご連絡が遅れましたが、先日の日曜に、仰っていた小回りにtryしてきました。

生憎、急斜面とは言えない斜面でしかできなかったのですが、なるほど、確かにコントロールはしやすく感じました。

踵を引くことによって、内足のトップ側から早く捉えることができ、内足が横ずれではなく縦ずれしながら落下していける感じです。(違ってたらゴメンなさい)

この週末に、急斜面で再度やってみます。

また、色んなヒントをいただければ嬉しく思います!
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Re:試してみました! (スマシカオ)
2008-02-12 22:57:26
ゴンタさん
レス遅れて申し訳ありませんでした。
早速のトライ、ありがとうございました!

内足の使い方については、まだまだ私も改良しなければ
ならないことが多いです。

楽しく練習して上達してゆきましょう!
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