この一滑は絶対無二の一滑なり

シーズン終了。それにしても雪不足で大変なシーズンでしたね!

大平成年キャンプ@上越国際

2014-03-18 22:37:13 | スキーの話題一般

大変報告が遅くなりましたが、先々々週末に行われたクラブキャンプに参加してきました。場所は上越国際スキー場、講師は大平成年さんです。



大平さんに講師をお願いするのは3年目。一昨シーズンは菅平昨シーズンは八海山でキャンプを行いました。ここ10年基礎スキー界を惑わせた怪しい技術論に迎合することなく、正統派スキー技術の本質を貫いてきた大平さんにはクラブキャンプにて指導を仰いできました。

レッスン内容としては、一昨シーズン菅平で教わった基本メソッドから始まりました。両足スイズル、片足スイズルの運動で、正しいポジショニングを保ちながら板のたわみ引き出し・たわみ解放により板の性能で滑る感覚を身に付けることを復習した後、菅平レッスンの続きとしてターン後半で板を走らせる感覚を繰り返し練習しました。

上越国際スキー場は第1回マスターズ技術選のときに訪れて以来2回目。そのときは大会バーンの周りしかすべりませんでしたが、今回は大平さんに連れられて全てのゲレンデを滑ることができました。ゲレンデ間の移動にリフトを使うのがスキーマニア的には玉にキズ(笑)ですが、大小含めて3つのハーフパイプがあるのでフリースタイルなスキーヤー・ボーダーには大好評のようです。

上越国際で良かったと思えたのはゲレ食の美味しさ。特にもち豚の焼肉重はめちゃ美味しかったです! 柔らかい豚肉と美味しいお米のご飯のハーモニーが最高。そしておしるこ茶屋の特製おしるこもお勧め。お餅をその場で焼いてくれるのでとても香ばしいです。(ただしミニおしるこのお餅は焼いていないので要注意ですよ~)。

今回のキャンプでは大平メソッドを再び学ぶことができただけでなく、リフトでご一緒したときなどに色々お話しを聞くことができたことも大きな収穫でした。スキー教程が外足主導に変わったことやバッジテストに横滑りやシュテムターンが採用されたこと、東京都マスターズ選と都予選とのジャッジ観点の違い、などについて大平さんの率直なご意見を伺うことができたのはとても勉強になりました。

その中でも、大平さんが人の滑りを見るときにポイントとしている観点がとても参考になるのでご紹介したいと思います。大平さんはまずターン弧が綺麗に描けているかを見るそうです。それができていないときに、スキーヤーの身体運動やポジショニングを見て、「内倒している」とか「股関節の向きが良くない」などと原因を探すという順番でそのスキーヤーの滑りを判断するそうです。

これはとても興味深い観点だと思います。スキーヤーの運動をインプット、ターン弧をアウトプットだとすると、アウトプット(ターン弧)が良ければ、適切で効率の良いインプット(運動)がなされているはずです。スキー技術というと静的なフォームやシルエットを気にしたり、スキーヤーの運動ばかりが注目されますが、アウトプット(ターン弧の質)をより良くしてゆくという観点から自分の運動を組み立ててゆく方向性を、僕自身は今後も大事にしてゆきたいと思います。

大平メソッドは滑りの基本でありベースであるので、シーズンインに開催するのがベストですね。来シーズンも是非お願いしますということで早々に大平さんの予定を押さえてしまいました。来シーズンの大平レッスンが今から楽しみです。


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