クラブ内周知や養成講習会、雑誌記事などで既にご存じかと思いますが、今シーズンのSAJ公認スキー指導員検定が変わります。
特に大きく変わるのは、これまでの単位制(A・B・C・D単位)が廃止されて、基礎課程4種目+実践課程4種目+理論による検定になります。
昨シーズンまでの単位取得者については驚くべき経過措置(という名の救済策)が盛り込まれました。正指導員受検者に関しては(1)検定会を受検し、(2)養成講習に参加し、(3)加盟団体長の推薦があれば、全員公認となります。加盟団体長(=所属クラブ長)が推薦しないはずはないので、講習会に参加して検定会を受検しさえすれば、点数に関わらず全員合格ということを意味します。
準指導員受検者に関しては所属県連の裁量に任されることになったので、例えば神奈川県連は正指導員と同じく実質全員合格(?)、東京都連は「取得単位を最大限考慮する」が全員合格は保証しない、千葉県連は取得単位を全く考慮しない(?)など、県連により大きく対応が異なっているようです。
それにしても、正指導員の実質全員合格はいかがなものでしょうか。正指合格率は約6割で、単位受検者の合格率はこれよりも少し高い7割くらいです。つまり昨シーズンであれば落ちるはずの3割の方が滑りのレベル如何に関わらず「正指導員」として公認されてしまうことになります。
もっとも「ラッキー」なパターンとしては、D単位(理論)だけ取得して実技種目が一つも合格点に達しなかった人も、今シーズンは受検するだけで正指導員に公認されてしまうことになります。
長い伝統と歴史のある指導員検定にこのような「救済策」が採用されたことは、本当に残念なことで間違っていると僕は思います。指導員資格の権威を損なうことだとすら思います。
スキー教程が良い方向に変わりつつあることを喜ばしいと感じる今シーズンでしたが、このSAJの判断は本当に残念でなりません。
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① 丸山貴雄デモのビデオ見ました。(てか、これyoutubeに上げてて大丈夫なんですかね ^^;)
あのトレーニングは確かにストレート内倒していますが、外軸を伸ばして外足をしっかり踏むためのバリエーションなので、トレーニングとしては正しい方向性だと思います。ただあくまでもバリエーショントレーニングなので、実践の場でこういうストレート内倒をやり続けるのは間違いです。実践では適度な外傾を作ることがハイスピードに対応したポジションになります。
② 「ターン前半と後半で、体とスキーの前後関係を入れ替える」というのは、ターン後半(山回り=切替前)では後ろ寄りポジション、ターン前半(谷回り=切替後)では前寄りポジションに重心を移動させることだというのが僕の理解であり、僕も実践しているところです。切替のところで後ろから前へポジションを移動することは、身に付けるべき大変重要な技術ポイントだと思います。
③ かつての1級は上手ければ受かる面がありましたが、今回の教程改定でも「種目を理解していること」が求められているのかなと思います。特に新しく採用された「横滑り」種目では、どういう身体の使い方が求められているかをしっかり理解して、そして表現出来ることが求められます。自己流ではなく、一度はスクールや有資格者から種目の意図を学ぶことは必要かなと思いました。
八方SSの検定を見学することがしばしばあるのですが、八方SSは決してSAJ寄りではありません。むしろ逆に「上手いスキーヤー」の王道とも言うべき観点からジャッジされているように思います。小手先の教程理解ではなくスキーヤーとしてのベースをしっかり鍛えて臨むことが大切だと僕は感じました。
以上のような感想はあるのですが、そもそものスキーヤーとしてのベースの高さをアピールできれば、「横滑り」のような新種目がなんであれ、八方でもどこでも合格できるはずです。SAJ教程とかジャーナルの技術論とかにあまり惑わされず、とにかくスキーヤーとしてのベースを上げることに専念する方が大切であり、なによりスキーが楽しいですよね(笑)
④ 棒スキーとカービングスキー技術の相違点ですが、これまでカービングスキーでは身体を傾けるだけでターンできることが強調されてきましたが、これからは外軸をしっかり作ること、作った外軸を積極的に動かすこと、重力だけでなく筋力も効率よく使うこと、などの重要性が再認識されるはずです。その意味で、昔の棒スキーの技術がリバイバルされてくるのは間違いありません。
私も長文になりました。ぜひ合格目指して頑張ってください。僕もがんばります!
僕は北海道の大学のスキー部(基礎スキーをやります)に所属する1年生です。
技術整理にといろいろ徘徊していたところ、不意にこのブログを発見し、最近楽しくいろいろ読ませて頂いています。
突然ですが質問が四つあります。
①大回りについてです。
丸山貴雄デモのレッスン↓
http://www.youtube.com/watch?v=SpoJIZ4UvoU
において、デモは
「大回りでは、ある程度の内倒が必要になる。それでバランスが崩れたのを、スキーが回ってくることによって支える(縦すべりの要素を取り入れ、スキーを走らせることによって、バランスを保っている)」
という感じのことを仰っています。
しかし、内倒は悪い事なのではなかったのでしょうか。
それとも、
「してもいいが、ターン後半までそれを残してはいけない」
ということなのでしょうか
トッププロの滑りを見ると、おしなべて皆すごく内倒しているように見えます(よく見る、ポスターでのターンマックスで内手が雪面につきそうな感じの滑りなど)。
②「スキーを走らせる」操作には、「ターン前半と後半で、体とスキーの前後関係を入れ替える」ことが必要だと言われています。
しかし、これは一歩間違える(特に回す要素の強い急斜面ショートターンなどで)と、「後傾」になってしまうと思うのですが、後傾とターン後半での「体のポジションが後ろ」というのにはどのような違いがあるのでしょうか。
③今シーズン1級を受けたい(一度落ちています)と思っているのですが、教程に関して知っておく必要はあるでしょうか。
僕の知識のほとんどは、親とスキージャーナルのデモ解説なので、教程には疎いです。
ちなみに2級をとったのは2010年3月の八方でです。それ以後受験だ浪人だの何だのありましたので、スキーからは離れていました。
1級も八方でとりたいのですが、八方はSAJの中心みたいなイメージがあるので、教程の影響を色濃く受けそうで怖いです。
ジャーナルの技術論というか、10-11シーズンに教わったことというか、そういったものは今シーズンも通用するものでしょうか。
④僕は、中学に入るまでお下がりの棒スキーを履いていて、さらに父も昔スキー部だったため、棒スキーの技術を叩きこまれました。それで2級を受けて、普通に落とされた経験があります。
そこで質問なのですが、棒スキーの技術とカービングの技術の相違点、また通ずる点は何でしょうか。
長文申し訳ありません。よろしければ回答お願いします。