夢職で 高貴高齢者の 叫び

          

スパゲッティ

2013年11月04日 | 俺の料理

いつも食事の支度をしている女房へ感謝して、今日は俺が昼の支度をすることにした。

俺は女房に温かいスパゲッティを食べさせようと考えた。

俺の作ったスパゲッティでゆっくりとした時間を楽しもうと思った。

 

女房は午前中、趣味の卓球に公民館へ出かけた。

俺は午後、吹矢の体験教室へ出かける予定だ。

以前、女房の帰宅予定時刻に合わせてスパゲッティを作ったが、いつもの時刻に帰らなかったために麺が冷めて固くなってしまったことがあった。

だから、今日は帰宅するときに必ずデンワをすることと打ち合わせておいた。

俺は女房に茹でたての温かいスパゲッティを食べさせようとして、あらかじめお湯を沸かしておき、デンワを待った。

デンワがきたら麺を入れると、帰宅と同時に食事が出来上がる計算である。

しかし、卓球が終わる予定時刻になっても連絡がない。

俺は外を眺めて女房のクルマを探したり、台所をウロウロ歩き回ったりした。

何しろ、女房に温かい食事をさせようとしているのだから、麺をゆでるタイミングが狂ってはならない。

ケータイをポケットに入れて、今か今かと待っているとき、女房は何の連絡もせず、「ただいま」と帰ってきた。

今日は卓球が終わった後に友達と出会い、オシャベリをしているうちに、デンワするのも忘れてしまったそうだ。

俺はお湯を沸かしなおし、麺を入れた。

茹であがるまでに9分もかかるのだ。

そのあいだに、用意しておいた具を炒めてソースを作らなければならない。

大忙しだ。

出来上がった。

茹でたての温かいスパゲッティを女房はゆっくり味わっている。

しかし、俺は吹矢教室に遅刻しそうなので急いで食べなければならない。

俺の作ったスパゲッティで女房とゆっくり食事をしようとした夢は消えてしまった。

女房が友達に出会ったばかりに

(>_<)



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