だらず豆

近頃、毎夕の日課は家内と畑に行って野菜の収穫をすることである・・・
老い二人の食生活ではそうそう食材が沢山いるわけでもないが・・・
その日の食材を何らかの形で調達するのが夫婦の楽しみである・・・

トマト、茄子、キュウリ、キャベツ、レタス、人参、ねぎ、紫蘇、かぼちゃ、にら、ピーマン、牛蒡、インゲン・・・などが今畑で採れるやさいである・・・

今日はインゲン豆を主体に採って帰った・・・
昔の農家では・・・「だらず豆」と言っていたような気がする・・・
名前の由来は定かではないが・・・
私たちの地方では、あまり考えも無く行動する人を「だらず」と言っていた・・・

インゲン豆は、やたらと成る・・・・
だらずの様に考えもなしに…なる・・・

別に悪いことではないが・・・馬鹿みたいに成る豆・・・・
ということらしい・・・・
不名誉な名前である・・・
決してだらず・・・では無い・・
サラダによし・・煮物によし・・・吸い物によし・・・美味い豆である・・

野菜に限らず・・・人間でも同じような扱いを受けることがある・・・
遠慮なく行動する人などは・・・・だらず・・扱いを受けることがある・・・

濃厚な人間関係の社会では・・・横並びに・・・
出しゃばらず、遅れず、自己主張は控えめに、長いものには巻かれるような生活態度を取らなければ・・・・

すぐに「だらず豆」になる・・・

インゲン豆の名誉のためにも言って置こう・・
「だらず」こそ優秀野菜の称号である、