イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

異例の暑さが続くここ数日、その実快適、それでも紫外線をむさぼる英国人一般の無謀さ

2022年06月18日 06時22分12秒 | 英国の、生活のひとコマ

ここ英国では水曜日から3日連続、記録破りの暑い日が続いています。

昨日金曜日のロンドンの午後3時の気温が32.7℃。

ストックポートでも日中気温が30℃を超えました。

 

ヒートウェーブ heatwave (熱波)だそうです。

日中、庭に出て草取りをしていたら暑さでフラフラしたので慌てて日かげに退散です。

庭のパティオに出しっぱなしになっているパラソルを使うのは私だけ。

私の場合、多くの日本人女性と同様に紫外線による皮膚の老化や皮膚ガンももちろん怖いのですが、ここ20年来、しばらく日に当たるといつもプツプツ湿疹が出るのです。

気温のみならず湿度も高い日本の真夏日を思えば、気温が高くても湿度が低い英国の夏は天国です...!が、なぜか私のポツポツ湿疹は英国にいる時のみに起こります。晴天の冬の日にでも油断してしばらく屋外で日光に肌をさらすと(衣類から出ているのは顔と手首から先ぐらいですが)晩方になるとポツポツに見舞われます。

この乾いた空気と関係のある症状ではないかと思うのですが、診察を受けたこともないので説明不能です。

夫は私のためにパラソルを一番高い位置で開いてくれますが、自分はいつも日がカンカン照りの場所に位置を取ります。

英国人のみならずコーカサス人(=白人)一般の紫外線に肌をさらすことへの執着は並大抵ではありません。

私は日焼け止めを塗りさえすれば薄着での外出も平気ですが、さすがに暑い日に用もないのにフラフラと屋外を彷徨する意図は全くありません。

英国人一般はなぜか、「暑いから屋外に出なければ損だ」という強烈な強迫観念があるようです。

紫外線に長時間さらせば肌の老化はすすむしガンを誘発する恐れもあることはもちろん広く知られていますが、それよりも肌の色を濃くして魅力的な容貌を手に入れたい、という欲望には勝てない人が多いようなのです。

ガン予防の啓蒙活動をしている学者たちの調査によると(私も、夫を含めた5人以上の英国人から実際にそれに近い意見を個人的に聞いています)聞き込み調査を受けた人々の多くは「日光に当たるとポジティブな思考になる」、「日光に当たっている時の自分は内側から光り輝いて美しく見える」、「日光に当たっている時は超人的なパワーを感じられる」...などと思っているらしいことが分っています。強い太陽の光はコーカサス人一般を超自然的な精神に導く独自の力を持っているようです。

毎年暑い時期には、テレビのニュースなどで「強烈な暑さと紫外線が人体に与える悪影響」なんていう情報を発信していますが、多くの人は聞く耳を持たないようです。

多くの人が暑いから、紫外線たっぷりだからという理由でわざわざ公園や町の広場や外に席があるパブなどに出かけていきます。

「暑いと言ったって30℃前後なんて大したことなかろう、しかも湿度が低くすごしやすいんでしょう?」と思う日本人は多そうです。

30℃を超す日はめったにない英国では冷房があまり普及していないため、暑くても逃げ込める所が少ないのと、気温が高くても蒸し暑くはないので調子に乗って日に当たり続けていたら気が付かないうちに脱水症状がすすんでいた、なんてことが多いんだと思いますよ。

私は用事があって出かけた帰りにウシを見た一昨日以外、家にいました。

花盛りの庭が見えるパティオのパラソルの日かげで過ごすのは快適です。

学生寮を引き上げた娘の持ち込んだ寝具などもあり洗濯物に精を出しました。1日に2回の洗濯物も外に干せばすぐに乾きます。

間口が狭く奥行きが深く高さがある3階建ての我が家の一階部分(キッチン)は一日中とても涼しいのです。寝室のある3階はまるでトマト栽培の温室のように蒸し暑いのですが。

わざわざ暑い庭に出て日かげを探して横になっていたネコたちも、まだ明るくしかも暑い夕方からは一階のキッチンわきに置いたひんやり涼しいソファーに昼寝場所を移しました。

日が、家の反対側(前庭側)に移る午後遅く、家が落とす日かげが気持ちの良い芝生にピクニックブランケットをひいて寝転んで本を読んでいたら、ネコたちが外に出てきました。

ネコといっしょに座る(座ってくつろいでいるところにネコが来る)ことを私が勝手に「キャットカフェ」とよんでいます。

両隣の二軒は同時に(!)お夕食は庭でのバーベキューのようです。炭でおこすけむったい火の匂いはかまわないのですがタレに浸したお肉を焼くにおいの包囲がちょっと...洗濯物に移りそうなので慌てておろしました。

夫がベジタリアンなので、衣類や寝具にバーベキュー肉の匂いがつくのはなおさら許容できないわけなのです。

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