イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

話題はボリス!言わずにはいられない嘘つきボリス、やめないしぶとい恥知らず。写真はかわいいイヌ尽くし

2022年06月08日 08時00分00秒 | 英国のイヌ

プラチナ・ジュビリー Platinum Jubilee のお祭り騒ぎは週末とともに終わりました。

国旗のバンティングなどのお祭り気分盛り上げ飾りは まだたいてい残っています。

10ダウニング・ストリート(首相官邸)では昨日火曜日に取り下ろしていたようです。

今日の写真はジュビリー・ウィークエンドの先週、金曜日に立ち寄った近所の屋外ジュビリー・パーティの(せっかく撮ったので、お目にかけずにはいられない)イヌ尽くし!!

イヌのいる風景をただ漠然と並べてみます。カテゴリーは、迷ったのですが「イギリスの犬」!

そして話題は、全く関係のないボリス・ウソつき・恥知らず・規則破り・ジョンソン首相の信任投票

浮かれ切った4日間がおわり世の中が現実に戻った週明けの月曜日のトップニュースは、首相不信任決議投票 Vote of  No-Confidence !

お祭り騒ぎのあいだは話題に上がらなかった嘘つきボリスのパーティ・ゲート事件です;

コロナウィルスの感染拡大を防ぐための厳格な行動規制が敷かれていた、2年にわたるロックダウン期間中に嘘つきボリスの自宅でもある公邸10ダウニング・ストリート(ととなり)で少なくとも15回大掛かりな飲み会、パーティが開かれていたことが明らかになっています。すべての飲み会、パーティに通り名がついています。「ワイン&チーズパーティ」や「クリスマス・クイズ大会」など。

ボリスがすべての会に出席していたわけではありませんが、自宅のある建物内で部下である議員、閣僚や職員による飲み食いのあつまりをすべて容認していたはずです。

警察が取り締まるべき規則違反です。刑罰(おもに罰金)も適応されます。

もちろん年末あたりからの大きな話題で、ボリスへの憤激が高まっています

議会で追及され否認、バレたら仕事の集まりだったと苦しい言い訳、違反だったとは気が付かなかったと自分たちで制定した法律を理解していないというバカさを露呈する墓穴掘り、警察の捜査が入り、罰金刑を喰らってやっと議会で謝罪、罰金を払った軽犯罪者が「もう忘れて次に進もう!」とどの口で言う....!?!?

さすがに身内の保守党議員のうちの恥を知る人たちまでも声を上げ始め、ボリスおろしが画策され始めました。

日本と違って、強力政党が保守党ふくめてたったの2党のイギリスです。国民の憤激に知らんぷりを決め込んで、不道徳な党首をそのまますげておけば次の選挙で第二政党の労働党に政権交代なんてことになりかねません。

っていうのか、ボリスとグルと認識されて自分が議席を失うのもイヤでしょうしね。

「信任投票(首相を辞めさせるかどうか決定する与党内での秘密投票)」の開催を請願する手紙を投票審査機関、1922comittee に送りつけた与党保守党下院議員が、全体の15%に達しました...週末明けに開催決定!

投票は午後の4時から。

重要なサッカーの試合やジュビリーなどお祭り行事の中継が始まる前、期待盛り上げ(時間つぶし)に、解説者のトークや準備風景などをダラダラ放送する「ビルド・アップ build-up」という時間がありますね。

月曜日のニュース・チャンネルは1日中そんな感じでした。

政治解説委員が一日中、投票結果予測をしゃべりっぱなし。保守党優勢の選挙区での道行く有権者へのインタビューも繰り返し放送されていました。

ボリス選出の選挙区(アックスブリッジ&サウス・リスリップ)でもボリス支持有権者とボリスに幻滅有権者を探し出してそれぞれ意見を聞いていました。

...と言っても、(話がそれますが)英国では日本みたいに「街頭インタビュー」で何でもかんでも誰彼かまわず一般人の意見を聞くということはほんとうにないように思います。

今回は意外にも多くの一般の人たちの意見が放送されていました。それでもたしかにインタビュー場所は「街頭」なのですが、前もって聞き合わせでもしていたのか、保守党に投票する、しない、ボリスに幻滅、いや、まだリーダーとして評価する、夫婦親子で意見が分かれる...などなどなどインタビューする価値のある、言うべきことのある人ばかり選ばれて質問されていたようでした。そのためか皆、はきはきと要領よく質問に答えていたように見えました。

ボリスや閣僚、一部の保守党議員の傲慢ぶりやなさけないパーティでの羽目の外しっぷりの報道が繰り返されていた時によく聞かされた「ロックダウンで家族の死に目に会えなかった、まともなお葬式も出せなかった」といった感情的な発言をする人たちが今回はほとんどいませんでした。

今回言及すべきは、「リーダシップ」や「実行力」など政治家にとって重要な資質だったはずです。

 

結果は、日本でもご存知のように信任(ボリスは首相を続けてよし)が58%(359人中211人)、不信任(ボリス辞めろ)が41%(148人)。

不信任が過半数に満たなかったボリスが生き残って首相を続けられることになりました。

「戦争やらインフレ、医療危機...やらなきゃいけないことがいっぱいです!過去のことはさあ、忘れよう」まだ言ってるギリギリ首がつながったボリス。

いやいやいや、身内の148人にも背かれたってすごいみじめなことですよ。

打撃!解説者もみんなそう言っています。

リーダーとしての資質なし、が証明されました。党内が分断してそのうち解散に追い込まれるでしょう、ボリスのせいで。

ただ、不思議なことにまだ人気があるんですよね、ボリス。

ドナルド・トランプ元合衆国大統領にも通じる、理性を超えたカリスマ的な魅力がたしかにあるようなのです。ポピュリズム(大衆に迎合する能力)っていうのはこういうことなのか...?と納得してしまうような。

「憎めないヤツ」の自己演出が上手な狡猾なボリス。

本人はどこの職場や学校などにもいそうな何をしても苦笑いで許されちゃう得している人のつもりなのかもしれません。

職場や学校にいるこういう人はみのがしてもいいのかもしれませんが、首相はダメです!議会で繰り返しウソをつく人に国政は絶対に任せられません。

 

信任投票した人は、ボリスが誠実であるかどうかより、「憎めないヤツ」の魅力が褪せずに一定数の国民の気持ちをいまだに握っていることを考慮しないわけにはいかなかったのではないかと思うのですが、どうなのでしょうか。

ウェストミンスター寺院でのジュビリー礼拝に入場するためにクルマから降り立ったジョンソン夫妻が見物客からいっせいにブーイングを受けたシーンを生中継で見ました。

今回のニュースのつなぎにその映像がたびたび繰り返して放映されました。いい気味です。

ボリス、本当にヤメろ!恥を知れ。

...ボリス辞めろ!/辞めないで!の2極論は、もしかしたら分断する英国の一面の表れなのかもしれません。

合衆国のトランプ好き!/キライ!のような...。

年末から折に触れてちょぼちょぼと書いてきたパーティ・ゲートの記事のリンクです☟もっとあるのですが(!)とりあえず時系列にかなっているもののリンクを貼りました☟☟私もしつこいですね...

年末の狂騒。いよいよ本格化するオミクロンの蔓延、壮大なブースター・ジャブ推進政策と変異株の競争(あぁ、うんざり...)

パンデミックの終焉か?まだまだ油断は禁物の感染者数が膨大な英国の、恥知らず嘘つき首相の追及は痛快

癪に障る嘘つき首相の進退やいかに。ウソをつき言い訳をして首相の座にしがみつく国辱ボリス・ジョンソン首相

どうやら終盤に入ったらしい、コロナウィルスによる感染症のパンデミック、それでも多い感染者…写真はネコ!

暴風が吹き荒れた後も可憐に咲くクロッカスとパンデミックが終わったことにしたいらしいボリスの画策...社会が正常に戻りつつある?

欧州で戦争が続行中、もう話題にも上がらない英国のコロナ!どこにも消えていない、それでも吹き飛ぶ緊張感

花尽くし、ふたたび。重たげに丸く花をつける華美なサクラと退屈に過ごしたイースターの4連休(まだ続く)

1本の木に別の花2種類が咲くナゾのフージョンツリー、若木を発見!家のそば(他、嘘つき首相の謝罪)

コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« これで終わった世紀の愛国行... | トップ | エリザベス女王の戴冠70周... »
最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
犬と暮らせば (浅井洋)
2022-06-08 20:17:02
江里様
 犬のウンチは回収されて ウンチboxも設置されてると 読ませて 頂きました 所で
 オシッコは どうしてるのでしょう
広島では ペットボトルの水で 薄める(洗い流す?)方と ペーパーで拭き取る 方と そのまま
放置する方と 居るのですが
返信する
Unknown (江里)
2022-06-09 00:44:19
浅井さんへ、
おしっこは垂れ流しです。…と思うのですが。
見えないから気にならないような。
電信柱(日本ほど多くは見かけませんが)やゴミ箱にひっかけているイヌをよく見ます
返信する
浅井さんへ (江里)
2022-06-09 08:05:05
もう一言。犬の飼い主にはウンコは回収してもらいたいと思うのですが、さすがにおしっこまで始末してほしいとは思えません。水をかけたり拭いたりって、広島だけの習慣でしょうか。それとも今では全国的?放置すると周りの人にとがめられたりするのですか。いやはや日本のエチケットってすごいですね。
ところでそのわりには、欧米で街なかでやる人は皆無な立ちションする人、飲んでゲロを吐く人も珍しくないですよね、日本では?犬の飼い主のマナーはめちゃくちゃ良いのに、酔ったら何でもオッケーなのが解せません。
返信する
犬と暮らせば (浅井洋)
2022-06-09 09:23:39
江里様
 酔っぱらいの立ちションと ゲボ は 流川(広島の飲み屋街)の 公園周りの 定番でした
 今は 飲み歩く人も 連れ込み宿もへり
 朝犬の散歩でも安心して 歩ける程です

 流川の 大型ホテルは 倒産か 修学旅行生(普通の高校は使わないけど 東京の文化とかモード学園等々の)宿に成って来てます
返信する
犬と暮らせば (浅井洋)
2022-06-09 09:27:31
江里様
 洗い流しの水の入ったペットボトルを持って
犬を散歩させてる 人は まー10人に1人位ですが
 威張ってますよ
俺は キチンとしてるだ お前達も 水を用意しろと
暗黙に迫ってきます
 僕のチワワは オシッコは 小さいので
キッチンペーパーで拭き取れるくらいです
返信する

コメントを投稿

英国のイヌ」カテゴリの最新記事