イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

いた!見た!カモ食いカメ!ブラモル・パーク

2016年09月09日 09時00分00秒 | 英国の動物
ブラモル・パークの池に倒れこんだ木の幹に根をおろし、元気に育っている雑草の驚くべき生命力について書いた短い記事です。
リンクを下にはりました。
雑草の驚くべき生命力、ブラモルパーク2016年8月28日ブログ

その後もミドリガメの観測スポットの倒木の前をしょっちゅう通ってカメの出現を期待してるんですが、空振り。

昨日の天気のいい午後、近所の友達といっしょに、ブラモル・パークのカフェによる道々、ダメでもともと、行ってみました。

いた!


おじいさんが教えてくれた通り、いつもいっしょだという、キラー・3テラピンズ(ミドリガメ)!

上の写真のどこにいるか、わかりますか。

クローズアップ、右の2匹。


左の1匹。


おじいさんは「ティーカップの受け皿くらい」と言っていたけど、右端のを除いて、もっと大きそう。

カモの卵やヒナを食べるという、悪評高いカモ食いカメ。

1990年ごろ、イギリスでも大人気だったアメリカのカトゥーン(テレビアニメ)、ニンジャ・タートル人気に便乗して、ミドリガメが大量に輸入され、子供のペットとして大流行しました。

子供たち、カメの世話、っていうか、すぐ臭くなる水槽の掃除なんて、しませんよね。

たとえ親がうけもっても、育ちすぎたカメ、たいていの家庭で、もてあましたはずです。
あきられて、もてあまされたペットのカメが川や池に大量に放された、というか、捨てられたそうで、社会問題になりました。

当時のテレビ報道をおぼえています。

チェスターにある水族館に引き取られた生きたミドリガメが、「イギリスの自然や生態系におよぼす悪影響」というような啓蒙的な展示に使われているのも見ました。

イギリスの自然や生態系におよぼす悪影響の実例がうちのすぐ近所で出来している事実を17年ブラモルに住んでてしりませんでした。

あくえいきょうかなー?
はっきりいって、のんびり、ゆったりカメの生態には心がなごみます。
カモのヒナだって食べなきゃ生き残れなかったんでしょう。

大量に放された熱帯産のカメの多くは寒さなど、イギリスの環境に適応できず、死んじゃったそうです。

たくましく生き残ったこの3カメ、今では充分イギリスの自然の一部、と化してると思います。
あたたかい目で見守ってやりたいっ!

教えてくれたおじいさんも、実は、1960年代、新婚時代に妻と二人で、当時人気のペットのミドリガメを飼っていたそうです。

知り合いにも飼っている人が何人もいたとか。

おじいさんちのカメは一年で死んでしまったけど、知り合いの飼っていたカメがどうなったか記憶がないそうです。

ブラモルパークの池には、1960年代に放されたと思われる、池の主のような、50年もののカメがどこかに静かに生息しているという噂があるんだそうです。

ディナー・プレート(直径30センチ)の大きさ、見た人がいるとか、いないとか・・・

こうなると、都市伝説というか、ネス湖のネッシーみたいな存在ですね。
見たい!

そういえば、私も子供の時、ミドリガメを飼っていました。死んだかどうしたか、記憶にありません。

同行の友達と写真を撮っているとまんなかの一匹が、とぽんと池に飛び込みました。

静かな池に水紋が広がって、芭蕉の句がうかびました。

古池やカワズ飛び込む水の音


日本人なら、カメが長生きすることをみんな知ってますよね。カメは万年ってくらいだから。
イギリス人はカメが100年近く生きるってことを知らない人が多いんです。

同行の友人は、すごくびっくりしていました。


驚異の雑草、タネをつけ始めました。






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マンチェスターの高級ショッピングエリアを見下ろすヒツジ、イルカ、そしてまたライオン

2016年09月07日 09時00分00秒 | 古い建物に棲む動物をさがす

ひさしぶりの古い建物に棲む動物探しです。

やっぱりマンチェスターは収穫が多い。
高級店の並ぶ、セント・アンズ・スクエア Saint Ann's Square の周りの古い建物群の・・・


角の一階店舗入り口の上のレリーフは・・・


ボートの正面みたい意匠ですね。


下には、ギリシャ神話風のイルカが2匹。もと船会社の自社ビルだったとか?
雄ヒツジのうえにはワシまでいます。

同じビルの上階窓にはイギリスの古い建物にはおなじみのライオンが約束事のようにちゃんといます。


このビルの横に続く、バークレー銀行の・・・、




金ぴかライオンのメダリオン。


頭から後光のように飛び出ているとげとげ(見えにくいですね)は、ハトよけです。
フンをされたらたまりません。

最近、マンチェスターのこのあたりの多くのビルの、ロンドンの不動産業者やアラブ、ロシアなどの国外の資産家たちによる買い上げがすすんでいるそうです。

マンチェスターの地域の活性化、コミュニティー精神の高揚などにまったく関係も関心も無い彼らが家賃をどんどん上げていくため、古くから地元に根差してビジネス活動をしていた高級店が軒並み撤退せざるをえないのだとか・・・

結果として、マンチェスターの個性あるショッピングエリアが少しずつ寂れる一方なのだそうです。

近代的な設備を誇るショッピング・モールに集約的に賃貸契約をする全国展開のチェーン店のみが生き残れる状態だそうです。

それらの店も、オンライン・ショッピングの普及で苦戦しているはずです。

古い美しい建物に昔から間借りする個性ある一流店、できればサポートしてあげたいけど・・・普通の庶民には手の出ない高級品の専門店で、なかなか縁がありません。


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ブラモル・パークのカフェで見た、美しい猟犬2種

2016年09月04日 09時00分00秒 | 英国のイヌ
ローデシアン・リッジバック Rhodesian Ridgeback 聞いたことのない犬種です。





横向きの写真が撮れませんでした。

ローデシアはジンバブエの旧名。アフリカ原産の犬をヨーロッパ人が改良した犬種だそうです。
別名アフリカン・ライオン・ドッグ。

アフリカで、ヨーロッパ人がライオン狩りの時に銃で撃ちやすいように追い詰める役割をしたそうです。

リッジ・バックの名の由来。
   

背中のリッジ。

リッジ ridge というのは畝、とか峰とかいう意味です。
色が違って見えるこの部分は、同じ色の毛が逆毛になっています。




ジャーマン・ポインターの姉妹。
  

飼い主2人は、お友だちどうしです。

体型も毛並みもうっとりするほど美しい。犬美の極致。

塀の上のハトから目が離せません。


もう一匹もハトに見入り始めて、約2分、じいいいいいいっとみじろぎもせずハトを見つめていました。


猟犬の血でしょうか。

塀の上のハトは、犬をからかっていたとしか思えません。
つかまらないのを知ってたんでしょうね。


3匹の犬の名前を聞いたんですが、忘れました!

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アートか?たぶん・・・今は亡き、高速ジェットエンジンでんでんむし

2016年09月03日 09時00分00秒 | マンチェスター
今年の初めに撮った写真です・・・恐縮です。出す機会をうかがってました。

今は、もう撤去されました。この謎のアートディスプレイ。


いかにもストリート・アートってかんじの臨時の壁にかかれた落書き風スプレーペイントの絵はともかく、上に載った3Dアート、秀逸です。


謎のジェット・パックつきでんでんむしの得意そうな顔!!


誰が何のために創作して、マンチェスターの名物レジャーセンター、プリントワークス The Printworks に設置して、どういった事情で1ヶ月いないで撤去されたか知りたい!

プリントワークスについて書いた先月の記事です。


元印刷工場、内部に妖しいネオンサインのきらめく、名物レジャー施設、プリントワークス2016年8月30日ブログ

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パブでの夕食;日本でなじみのない、ハム・ホック、イートン・メス、おなじみフィッシュ&チップス

2016年09月02日 09時00分00秒 | 英国の食べ物、飲み物
贅沢して、近所のパブで夕食を食べました。
私がたのんだのは、前から食べてみたいと、ひそかに思っていた珍味、ハム・ホック ham hock


本来は素朴な郷土料理などに使われる食材ですが、おしゃれに盛り付けられてでてきました。

ハムといってもブタのモモ肉の燻製のあの、「ハム」とは違って、肉の塊です。
ひづめの付け根の場所の、本来ならゲテモノの部位。

必ず骨付きで出てきます。

調べたら、アメリカ東海岸のドイツ、スイス系移民(アーミッシュもその一部)が広めた食べ方だそうです。知らなかった・・・イギリス料理だと思ってました。

皮が厚く、すじだらけなので長いこと調理します。

柔らかく煮てから、ステーキフライにしたのだと思います。
ほろほろに柔らかく、脂っぽくて新しい食体験!というのが感想です。

塩からくて・・・くどくて・・・食べてみることができて大いに満足ですが、もう一度食べたい!・・・とは実は思いません。

日本でもおなじみですね。フィッシュ&チップス fish & chips。


息子の恋人が注文して出てきたのがこれ。
う~ん、おしゃれですね。

タルタルソースとミントソースつき。レモンまでついてきて、おなじみフィッシュ&チップスの概念を覆す盛り付けでした。


デザートです。

イギリス伝統のデザートを一口ずつ盛り付けたという大皿を息子とその恋人、私の3人でみみっちく分けて食べてみました。



左から時計回りに

●ヴァニラ・アイスクリームが添えられ、チョコレートソースのかかった、あつあつの蒸しチョコレート・プディング。崩してもりつけられていました。

●クリーマーにはいった、硬めに溶いたカスタード(アップルパイにかけるためのもの)

●あつあつアップルパイ、小さいサイズのものが四つに切ってありました。

●ピンクのドロドロは、イートン・メス Eton mess

●甘さを中和するための(?)甘くないビスケット。

●イギリスで人気の、フランスのデザート、クリーム・ブリュレー(焦がした砂糖の載った、日本のプリンのあつあつ版)



イートン・メスはメレンゲとダブル・クリーム(固めの液体クリーム)を混ぜてホイップしたどろどろに、刻んだイチゴが混ざってるだけの、生ぬるく素朴で楽しい夏のデザートです。

このぐらいの量がちょうどいい。

これにはバナナまではいっていました。

調べたら、特権階級の子弟のいくパブリック・スクール、イートン校 Eton College が同じく名門パブリック・スクール、ハーロー校 Harrow School とのクリケット試合の休憩時間に出すデザートなんだそうです。

「メス」はぐちゃぐちゃ、散らかってる、という意味で、見た目をズバリ表現した命名。


****ついでの写真です。****
別のパブでずーっと前にでてきた、フィッシュ&チッップスのごく一般的な盛り付け。


庶民的な、持ち帰りのできるカウンターのあるチッピー chippy(フィッシュ&チップスの専門店)の盛り付けとも、持ち帰って家で紙の包みにベタベタくっついたのをはがしながら食べるのとも違う、品のいいもりつけですが・・・上の写真の気どった演出に比べるとず-っと庶民的です。

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本格的なコーヒーが飲める店、涼しげなガラスと鉄の建築がみもの

2016年09月01日 09時00分00秒 | マンチェスター
ヴィクトリア時代のショッピング・アーケード、バートン・アーケード Barton Archade


1872年の建設です。


ガラスと鉄構造の、この温室風の明るいたてもの、以前にもとりあげましたが、天気のいい夏の終わりの天気のよい午後に、さわやかさは格別です。


ショッピング街セント・アンズ・スクエア Saint Anne's Squareから、古い建物が多く残る、大通りディーンズ・ゲイト Deans Gateに出るのに通り抜けに利用しますが、中の店舗に入ったのは、実ははじめて。

暑い日の待ち合わせに、冷房の効いたコーヒーショップは好都合。

ポット・ケトル・ブラック Pot kettle black 略して PKB

本格的なコーヒーが飲める店として評判です。実は知らなかったんです。





イギリスで冷房の効いた飲食店は珍しい。


暑い外を急ぎ足で歩いてきたので、冷たいものをたのんだのですが・・・

カフェ・ラテ。


こんな高級なコーヒー専門店で、アイスコーヒーを飲むのはもったいなかった気がします。

3ポンド50ペンスもしました。

本格コーヒーも冷たく冷やしてミルクを大量にいれるとインスタントコーヒーとあまり違いがわからない・・・・

日本では冷たいコーヒーには冷水で溶ける「ガムシロップ」というものを付けてくれますが、イギリスでは苦いまま飲むのが普通です。


私の連れがたのんだ、イギリスではあまり見ない、水出しコーヒー。
味見させてもらいました。苦い。


窓の外の風景は、裏通りでぱっとしませんが、はい、なんと言ってもこのコーヒーショップの売り物は、涼しげなガラス張りのアーケード内部の景観と冷房かもしれません。



イギリスの屋内で、冷房のありがたみがものを言うのはせいぜい、夏のうちの5~6日。
気温が30度を超えるとニュースでとりあげられます。

イギリス人は、暑い時に外に出て汗をかきたがる人種です。

名物コーヒーショップで冷房に投資したのは、自慢の熱いコーヒーを売るためでしょうか?

涼しくなったら戻って熱いコーヒーを試してみます。

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