イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ぼろもうけ!傘文化の根付かないイギリスの、突然の豪雨で使い捨て傘屋、大繁盛

2016年09月14日 09時00分00秒 | 英国の、生活のひとコマ
昨日の夕方、マンチェスターで用事がありました。

ピカディリー・ガーデンズのマクドナルドで本を読みながら時間つぶし。

すいている地階の4人がけボックス席を一人で占領して、コーヒー一杯とトフィーサンデーで1時間近く粘りました。

ふと気がついたら、すごい人です。
あわてて席をたって階段を上がったとき、床も、入ってくる人の髪もびしょびしょだということに気がつきました

外は、ものすごい雨!


マクドナルドの一階は雨宿りに飛び込んだ人たちで身動きもできないほどの混雑です。


戸口に立ってた若い男が「あの傘売り男のうれしそうな顔を見ろ!」と指摘した、使い捨て傘屋。



昼過ぎ、私が天気のいいマンチェスターに到着した時点ですでに用意周到、数件の移動傘屋が店開きしていました。

私も天気予報で午後遅く、雨が降ることは知っていたんですが、こんなにひどい土砂降りだとはまったく思いませんでした。

傘売り男はほんとにうれしそうにおどけたしぐさで「傘ほしい?3ポンド」とマクドナルドの戸口や軒下で雨宿りの人達のところまで傘配達をして売りまくっていました。


イギリスの秋冬は雨が多いんですが、こんな土砂降りは一年に一度か二度、あるかないかです。

たいていは、霧雨、しとしと雨なので、コートのフードをかぶったり、目的地に急ぎ足で行ったりして、傘なしでしのいじゃいます。

傘を一本も持ってない人もけっこういます。
特に子供。それと、若い人たち。

それでも以前よりは、傘をさす人を、特に街なかで見かけるようにはなりましたが,まだまだ日本よりは少ないです。
傘を持つとしたら、折りたたみを一本・・・という人が多いんです。

さすがにこのふりかたでは、傘なしで歩けません。

日本の夏の通り雨、梅雨時の一過性の豪雨のようでした。

3年前、この同じ傘売り男かどうかは覚えていませんが、マンチェスターで突然の豪雨に見舞われて、店の軒下で雨宿りしていた時3ポンドの使い捨て傘を売りつけられたことがあります。

日本のコンビニや駅のキオスクで売っている透明ビニール傘と違ってデザインは豊富。形は丸みがあります。

私が買ったサクランボ柄のかわいい傘はその時とても役にたったのですが、次の雨の時、強風にあおられてひっくり返ってすぐ使い物にならなくなりました。

この傘屋、自分は売り物のビニール傘ではなく、ちゃんとしたナイロンの丈夫そうな傘をちゃっかりさしています。



アフリカから出稼ぎ(違法?)に来た、移動もの売り集団。

雨の降っていない時は、ライトセーバー、シャボン玉ピストル、マンダラ・ボール、ネコの耳のついたカツラ、中に鈴の入ったボール、アフリカ製のスカーフ、ブレスレット、エモジクッション、試合のある日はマンチェスター・ユナイテッドのもぐりマフラーなどを売っています。

全員、同じ時間にほぼ同じものを別な場所で売っています。
雨が降りそうになると、全員一斉にシャボン玉をやめて傘に切り替えたり、手回しがよい。

日本と違って、雨が降りだすとビニール傘を店頭に出す店はありません。
コンビニや薬局などでは普段から売ってる折りたたみ傘の売り上げが、突然の雨で多少上がるかもしれません。


1時間ほど降り続きました。雷もなりました。


3ポンドは今、405円ですね。
EU離脱決定後、不安定で変動がひじょうに激しく、日本円への変換はあまり意味がありませんが、法定最低賃金が7ポンド40ペンス、だとおぼえていてくだされば、値段の価値がぴんとくると思います。


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コメント (3)
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