イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

パブでの夕食;日本でなじみのない、ハム・ホック、イートン・メス、おなじみフィッシュ&チップス

2016年09月02日 09時00分00秒 | 英国の食べ物、飲み物
贅沢して、近所のパブで夕食を食べました。
私がたのんだのは、前から食べてみたいと、ひそかに思っていた珍味、ハム・ホック ham hock


本来は素朴な郷土料理などに使われる食材ですが、おしゃれに盛り付けられてでてきました。

ハムといってもブタのモモ肉の燻製のあの、「ハム」とは違って、肉の塊です。
ひづめの付け根の場所の、本来ならゲテモノの部位。

必ず骨付きで出てきます。

調べたら、アメリカ東海岸のドイツ、スイス系移民(アーミッシュもその一部)が広めた食べ方だそうです。知らなかった・・・イギリス料理だと思ってました。

皮が厚く、すじだらけなので長いこと調理します。

柔らかく煮てから、ステーキフライにしたのだと思います。
ほろほろに柔らかく、脂っぽくて新しい食体験!というのが感想です。

塩からくて・・・くどくて・・・食べてみることができて大いに満足ですが、もう一度食べたい!・・・とは実は思いません。

日本でもおなじみですね。フィッシュ&チップス fish & chips。


息子の恋人が注文して出てきたのがこれ。
う~ん、おしゃれですね。

タルタルソースとミントソースつき。レモンまでついてきて、おなじみフィッシュ&チップスの概念を覆す盛り付けでした。


デザートです。

イギリス伝統のデザートを一口ずつ盛り付けたという大皿を息子とその恋人、私の3人でみみっちく分けて食べてみました。



左から時計回りに

●ヴァニラ・アイスクリームが添えられ、チョコレートソースのかかった、あつあつの蒸しチョコレート・プディング。崩してもりつけられていました。

●クリーマーにはいった、硬めに溶いたカスタード(アップルパイにかけるためのもの)

●あつあつアップルパイ、小さいサイズのものが四つに切ってありました。

●ピンクのドロドロは、イートン・メス Eton mess

●甘さを中和するための(?)甘くないビスケット。

●イギリスで人気の、フランスのデザート、クリーム・ブリュレー(焦がした砂糖の載った、日本のプリンのあつあつ版)



イートン・メスはメレンゲとダブル・クリーム(固めの液体クリーム)を混ぜてホイップしたどろどろに、刻んだイチゴが混ざってるだけの、生ぬるく素朴で楽しい夏のデザートです。

このぐらいの量がちょうどいい。

これにはバナナまではいっていました。

調べたら、特権階級の子弟のいくパブリック・スクール、イートン校 Eton College が同じく名門パブリック・スクール、ハーロー校 Harrow School とのクリケット試合の休憩時間に出すデザートなんだそうです。

「メス」はぐちゃぐちゃ、散らかってる、という意味で、見た目をズバリ表現した命名。


****ついでの写真です。****
別のパブでずーっと前にでてきた、フィッシュ&チッップスのごく一般的な盛り付け。


庶民的な、持ち帰りのできるカウンターのあるチッピー chippy(フィッシュ&チップスの専門店)の盛り付けとも、持ち帰って家で紙の包みにベタベタくっついたのをはがしながら食べるのとも違う、品のいいもりつけですが・・・上の写真の気どった演出に比べるとず-っと庶民的です。

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コメント (5)
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