イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

古い建物に棲む空想の動物たちとイソップ童話か?マンチェスター

2016年09月18日 09時00分00秒 | 古い建物に棲む動物をさがす

マンチェスターの高級ショッピングエリア、セントアンズ・スクエア Saint Ann's Squareの建物群の外壁を飾る動物モチーフについて書いた9月7日の記事のリンクをはりました。↓

マンチェスターの高級ショッピングエリアを見下ろすヒツジ、イルカ、ライオン、またライオン2016年9月7日ブログ


セントアンズ・スクエアの周りにはたくさんの個性ある古い重厚な建物が林立しています。

建物の詳細には見飽きることがありません。いつも新しい発見があります。

スプリング・ガーデンズ Spring Gardens という名前の通りにあるこのオフィスビルは、19世紀半ばに建造されたロマネスク様式の楽しい外観が見どころです。


中世、14世紀ごろのヨーロッパ大陸風のロマンチックな中世建築のマネですね。
有名な観光名所、ロンドンの自然史博物館がニセ・ロマネスク様式の好例です。

自然史博物館の規模を思いっきり小さくした、あまり話題にならない控えめな怪奇趣味のモチーフが正面入り口の柱頭を飾ります。

でもなに、これ?

グリフィン?

クローズアップ・・・


じゃあこれは?ドラゴン?ゴブリン?


クローズアップ・・・みんなひとつづつ、微妙に違う。


きつね?上にはドラゴン。


熱心なハリー・ポッターファンにでも鑑定をお願いしたいところです。



キング・ストリートKing Street角のビルです。


入り口近くに、紋章のレリーフがあります。


紋章に動物はつきものです。

建物の装飾にライオンが多いのは、イギリスの王室の紋章にライオンとユニコーンがつかわれているからなんです。

でも、さすがにバッタは珍しいです。


下の鳥は葉っぱをくわえているので、リバプールの市章にも登場するウだと思うのですが・・・よくわかりません。

リバプールのウがくわえているのは海藻だそうです。ウは河の流れる都市の象徴、海藻は海の象徴、海藻を加えているウは河口都市の象徴です。

河口都市出身の名家の紋章かもしれません。
じゃあバッタは!?

この近辺、まだまだ、おもしろい建物が発掘できます。



↓↓↓画像をクリックしてください。はい、ありがとう。


コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
生息地 (江里)
2016-09-20 07:25:22
なるほど。ヨーロッパに移住する可能性もありでしょうか
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異常繁殖 (八幡@若林の弟)
2016-09-18 23:58:11
ジャパニーズコーモランなんですね。
一時期絶滅の危機で保護対象にしたんですが、エサは豊富にあるし天敵のタカやカラスが減った為に増え過ぎてしまったようです。
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ウミウ (江里)
2016-09-18 17:49:53
ああああ、ウミウっていうのがいたの、忘れてました。
今調べたらウミウは英語でJapanese cormorant。アジア全域に住んでるのにjapanese。紋章に使われてるのはただのウcormorant。ヨーロッパにはウミウはいないので、紋章のウはただのウ。
異常繁殖はどうして起こるんだろう。天敵がいなくなったから?
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紋章 (八幡@若林の弟)
2016-09-18 14:39:28
紋章には意味があるんですね。カッコイイから使ってるのだと思ってました。
ウが海藻を咥えてるよなら、それは海鵜ですね。
こいつら日本で異常繁殖して、小魚を食べてしまい生態系が壊れたりしてます。フンも養分にはならず、草木が枯れてしまうんです。
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