ひさしぶりの古い建物に棲む動物探しです。
やっぱりマンチェスターは収穫が多い。
高級店の並ぶ、セント・アンズ・スクエア Saint Ann's Square の周りの古い建物群の・・・
角の一階店舗入り口の上のレリーフは・・・
ボートの正面みたい意匠ですね。
下には、ギリシャ神話風のイルカが2匹。もと船会社の自社ビルだったとか?
雄ヒツジのうえにはワシまでいます。
同じビルの上階窓にはイギリスの古い建物にはおなじみのライオンが約束事のようにちゃんといます。
このビルの横に続く、バークレー銀行の・・・、
金ぴかライオンのメダリオン。
頭から後光のように飛び出ているとげとげ(見えにくいですね)は、ハトよけです。
フンをされたらたまりません。
最近、マンチェスターのこのあたりの多くのビルの、ロンドンの不動産業者やアラブ、ロシアなどの国外の資産家たちによる買い上げがすすんでいるそうです。
マンチェスターの地域の活性化、コミュニティー精神の高揚などにまったく関係も関心も無い彼らが家賃をどんどん上げていくため、古くから地元に根差してビジネス活動をしていた高級店が軒並み撤退せざるをえないのだとか・・・
結果として、マンチェスターの個性あるショッピングエリアが少しずつ寂れる一方なのだそうです。
近代的な設備を誇るショッピング・モールに集約的に賃貸契約をする全国展開のチェーン店のみが生き残れる状態だそうです。
それらの店も、オンライン・ショッピングの普及で苦戦しているはずです。
古い美しい建物に昔から間借りする個性ある一流店、できればサポートしてあげたいけど・・・普通の庶民には手の出ない高級品の専門店で、なかなか縁がありません。
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漆喰かなんかでできてるんですかねえ・・・。
それにしても、どこも老舗の高級店は厳しいんですねえ・・・。
私もあんまり縁はないけど、高級といわれるのにはそれなりの技術とかがあってのことで、それは安い店にはマネができないことなんだけど、さびれるのはおしいことですねえ。
日本も戦後すぐは銀座界隈を朝鮮系に買われたり、今は中華系に買われてますよね…。
ロンドンの超住宅難、家賃の高騰、大きな社会問題です。全国的な就職難の今、ロンドンは求人難です。高給でも、住むところがなくて、応募者が集まらない。低賃金労働者のなり手が無い・・・バブルの頃の日本みたいです。
ロシア人やアラブ人が不動産を投資のために買いあさっているのも原因のひとつ。
高くなればなるほど、ステータスも上がるので、働かなくてもいい身分の外人長者がロンドン社交界に顔を出したいあまり、街なかの高級マンションを金に糸目をつけず購入しています。
ロンドン郊外から、地方都市まで彼らの触手は広がって来ています。いやな話。