先月ドンカスター Doncastar に行った時 撮った写真です。
あれれ?と思った電話ボックスです。
このボックス、中に入れません。公衆電話が外に設けたくぼみに設置してあります。
なぜだろう?
電話機そのものは現行のモデルです。
有名な赤い電話ボックスは、「K2 (Kiosk No2)」という1926年のデザインがもとになっています。
イギリスと言えば赤い電話ボックス!イギリスに行ったこともない人まで思い浮かべる、デザインの古典!
1962年に登場した 全面ガラス張り電話ボックス新型の「K7」にとってかわられるまで、36年間生産され続けていました。
上の写真のものは、K2 のバリエーションのひとつで、1935年にデザインされた「K6」です。中央のガラスパネルの幅が広いのが特徴です。
現在、観光地などにわずかに残る 使用中の赤いドームの電話ボックスのほとんどは この「K6」だそうです。
携帯電話が普及した現在、イギリスでも公衆電話は激減しています。
わずかに残る電話ボックスは、ほとんどがガラス張りの最新式。
☝これこれ、10年ぐらい前までは、そこらじゅうで見かけました。1985年に生産が開始された最新版「KX100」。(写真はウィッキピーディアから無断借用しました)
うちの近所にゆいいつ残る、ボロ電話ボックス。
コンビニと小学校の裏門からそれぞれ50歩ほどの、人通りの多いところに設置してあります。
ここ何年も使っている人を見かけませんが、残してあるってことは需要もあるんでしょうね。
以前は この場所から500メートルほど離れた大通りに出る角にもう一台あったのですがいつのまにかなくなっています。
横側。
スポンサーまでついているのならもっとメンテナンスをちゃんとしろ!と言いたい。
広告塔として利用価値 大ですね。
実は反対側にも全面スティッカー仕様のポスターが貼ってあったみたいです。はがされた跡がありました。
全面ポスターで覆えば、スーパーマンが着替えもできますね。
話を戻して、赤い電話ボックス、観光地には今でも景観のポイントとして残してあります。
もちろん使用可能な現行の公衆電話が中に設置されている実用品です。
ロンドンに行った時のストックポート日報記事から転載です。
国際観光都市ロンドンにはとりわけ多いようです。
ロンドンらしい景観を提供する意図の他に イギリスで使える携帯電話を持っていない海外からの観光客への配慮でしょうか。
赤い電話ボックスに限らず、公衆電話そのものが他の都市より多いようです。
(去年の写真です)
同じくブラックプール Blackpool にもずらああああっと。
これは2年前。
地元、ストックポートのグレート・アンダーバンク Greatunderbank の 閉店して久しい名物(いさかい)パブ、ホワイト・ライオン White Lion の右側にも二つ。
上の写真も、過去のストックポート日報からの転載です(4年前!)
現在、改装工事中(昨日のストックポート日報を見てください)。
ところで、このレトロで人気の赤い電話ボックス、おいてあるだけで絵になるのですが、公衆電話の需要が減っている現在、他の公共設備の設置用ブースとしての使用が注目されているようです。
ピークディストリクトの「ペストのまち、イーム Eyam 」について書いた去年の記事からの転載です。
中には公衆電話ではなく、心臓蘇生機器(デフィブリレーター)が設置してあります。
田舎をドライブしていると、時々見かけます。
ロンドンで見かけた、この濃紺にペイントされた、「Wi-Fi here」とかかれた(いまだに)謎の電話ボックス。
公衆電話も設置されているちゃんとした電話ボックスです。
無料でインターネットの接続も提供する設備だったのでしょうか。
この記事を載せた時点(去年の3月)の、イギリスの携帯電話の使用契約事情を説明する記事をぜひ読んで下さい☟。リンクです。
ロンドンその4、レトロな電話ボックスハイテク版!いかがわしい商売の広告塔を兼ねたロンドン風景の一部
現在は、イギリスでも インターネット接続を含めたスマートフォン契約にしている人が圧倒的に多くなっています。
他にもこのレトロ電話ボックス、無人図書館として使っている田舎の町もあるらしいのです。
内部に棚が取り付けられ、本がぎっしり詰め込んであります。
勝手に借りて、読み終わったらまた戻す、読み終わった本を勝手に寄付していく人もいる、のんきなシステムです。
個人で不要になったボックスを購入して、庭やレストラン内部の飾りに使用している人もいます。
他に写真がまた撮れたら、この記事に追加で載せていく予定です。
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