東京や大阪が、出口戦略と称して、新規感染者数や陽性率などの指標を出してきた。評価する人が多いようだが、この数値にどんな意味があるのか。
そもそも、しなくとも良い自粛をしたがために、自粛を解除するために無理やり数値を出したという位置づけでしかなく、この全く合理性のない数値を超えると、また無意味な自粛をするという。
根本的な問題は、ゴールを示さずにマイルストーンを作るという、本質的な間違いをしていることである。
感染症の対策は、完全に封じ込めて新規感染者をゼロにするか、集団免疫を作るかの二択しか無い。SARSで運良くたまたま封じ込めに成功したがために、WHOを始め世界中が封じ込めに前のめりになってしまったがために、各国が都市封鎖に踏み切るという前代未聞な異常事態となってしまった。
やっと、WHOも封じ込めができないことを認め始めたが、そうであれば、目指すべきゴールは集団免疫を獲得することが唯一のゴールである。そして、集団免疫を作るには、皆が感染するか、ワクチンを開発するかしかない。しかし、副作用のないワクチンを作るには、相当の時間がかかり少なくとも2年は大量接種できるワクチンは作れないだろう。
そうであれば、爆発的な感染を防ぐため、緩やかな感染を維持しながら抗体保持者を増やしていく必要があるが、今の指針では厳しすぎて、抗体保持者は、絶対に増えない。
感染者をほぼゼロにするという戦略は、一見、正しいようにみえるが、いざ、感染が広まった時に、膨大が被害が出てしまう。医療崩壊しないレベルで、緩やかな感染を維持し続けて少しでも抗体保持者を増やすのが、今行うべき対策である。
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