とある一族の始まりから滅びまでを書いた作品だが、ノーベル賞受賞者の作品という肩書がなかったら、手に取ることも最後まで読むこともなかっただろう。
ようするにつまらなかった。小説において、いかに肩書が大切かということを知らしめるという点では、本作を始めとしたノーベル賞作家、芥川賞や直木賞、さらにはファンタジー大賞等の受賞作を読むとよくわかる。
スポーツや工業製品と違って、小説や音楽、アートなどの主観評価で決まるものごとは、権威を持った存在に認められるか、ブームになるかで、その価値が決まってしまう。
それは鬼滅の刃ブームにしても同様で、埋もれた名作や、過小評価されている作品に、いつか光が当たればよいと思う。
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