金融は人類に何をもたらしたか: 古代メソポタミア・エジプトから現代・未来まで

タイトルから、もっと人類史上の金融史的な解説を期待したが、本書の大部分が近年アメリカを中心に起きている金融イノベーションについての解説だったため、若干違和感があった。
内容は正直難しく理解できなかったが、資金調達方法とインセンティブに関し、いろいろな取組が考えられてること、特に、CO2の排出権取引に代表されるインセンティブの売買が、胡散臭いと思いつつも、環境保護に実際に役立っていることは面白い。
ターゲットを絞った権利の売買は、いろいろと応用が効きそうであるが、自由競争の象徴であるような金融が、強い社会的規制を要するという点が皮肉な感じがする。

金融は人類に何をもたらしたか: 古代メソポタミア・エジプトから現代・未来まで
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