サラマンダー殲滅

2019-06-12 14:15:58 | Book
ネットニュースで紹介されていたので読んでみた。

汎銀河聖解放戦線のテロで夫と子どもを無くし、ただ一人生き延びた神鷹静香が、テロリストを殲滅するため、自ら過酷な訓練を受け戦士となる。しかし、静香には、汎銀河聖解放戦線のメンバーは殺せないよう心理コントロール処置が施されていた。
記憶を失くす薬を服用することで、その呪縛から逃れた静香だが、その結果、夫と娘の記憶も無くし、戦うことの理由もわからず、ただ汎銀河聖解放戦線を滅ぼすという憎しみだけが残された。

朝日ソノラマ全盛期のスペースオペラで、主人公の設定は面白く、前半の砂の惑星メフィスでの臨場感あふれる戦闘は凄まじい。

しかし、物語中盤の超能力から話がおかしな方向に進み、クライマックスは爽快感がなく、後味の悪いエンディングで終わる。

この作品が出版される数年前にZガンダムが放映されており、数年後にはエヴァンゲリオンが放映されることから、当時は、こういうオカルト+鬱展開の話が流行っていたのかもしれない。

サラマンダー殲滅上 (徳間文庫)
梶尾 真治
徳間書店 (2018-12-07)
売り上げランキング: 44,891

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 絶対正義 | トップ | インフォコム株主総会 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Book」カテゴリの最新記事