日本のいちばん長い日

2014-08-20 01:02:40 | Movie
新文芸坐にて「あゝ声なき友」とともに鑑賞。
オープニングでは8/14に至るまでのポツダム宣言を受諾するまでの関係者の動き、本編では、8/14から8/15にかけての一日を、前半は終戦の詔の調整、後半で宮城事件をドキュメンタリータッチで描いている。
実際のどこまでが真実なのかはわからないが、負けると判っているのに原爆が落とされるまでポツダム宣言受諾の決断ができず、最後には天皇の判断を仰ぐという指導者層はいったい何なのか。そして、ポツダム宣言受託を天皇が決断し、閣議で総理を始め陸軍大臣を含めた全大臣が認めたにも関わらず、天皇を守る立場だった近衛兵がクーデターを起こすという陸軍の暴走は、まさにトチ狂っており、万が一、このクーデーターが成功し日本の降伏が諸外国に認められなかったら、本土が戦場になっていたかもしれない。この狂気を植えつけたのは一体誰なのだろうか。
宮城事件自体は知識としては知っていたが、映像として見ることで8/15の終戦はかなり際どかったことがリアルにわかり、結末を知っているにも関わらず観ていて非常に緊張した。全国民が見るべき映画である。
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あゝ声なき友

2014-08-20 00:47:48 | Movie
新文芸坐にて「日本のいちばん長い日」と同時上映にて鑑賞。
渥美清主演で、満州にて病気のため内地に返されたため、部隊で唯一生き残った男が、戦友から預かった遺書を遺族を訪ねて手渡しに行く。
普通に現代人が作ったら、家族がわざわざ遺書を持ってきたことに感謝する、お涙頂戴の物語になりそうだが、この映画では、遺書に罵詈雑言がかかれていたり、やっと探し当てた遺族がとんでもない亡くなり方をしていたり、ラストのエピソードでは全く予期できない展開となっている。こういった作品は戦争体験者でないと、不謹慎と言われた時にびびって作れないだろう。
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