福井県立図書館のホームページに、覚え違いタイトル集というのがある。リンクを貼っておくが、urlの一部が「もしかしてmosikasite」となっているのもしゃれている。
http://www.library.pref.fukui.jp/reference/mosikasite.html
この企画、なかなかおもしろい企画である。だいぶ前だが2チャンネル系でも取り上げられた。こちらは一つずつツッコミがあってさらにおもしろい。Twitterでも取り上げられたとのことである。「ボケて」に近い「リアルボケて」ととらえられたようだ。
http://matome.naver.jp/odai/2135766406028861701
しかし、この「覚え違いタイトル集」、お役所としては通すのが難しかっただろうと思う。一部の利用者にとっては、自分が笑い者にされ、バカにされているのかという気になるかもしれない(なんといってもリアルボケてなのだから)し、そういう危惧があればお役所は普通はゴーサインを出さないものだと思う。決断した人は偉かったと思う。
情報によると、目的は、1つは、本を探すときのヒントとして活用してほしいこと(これはあやしいが)、もう1つは、たぶんこっちがメインなのだろうが、読んで楽しいコンテンツにしてレファレンスサービスの認知度を高めることであったらしい。大成功だろう。
確かに、コンピュータによる検索が一般的になっており、司書の方にはほんとに申し訳ないことなのだが、司書って、もはや必要なんだろうかというぐらいの気がしていた。しかし、コンピュータでも、「覚え違い」をしているとなかなか見つけることが難しいし、そうでなくても図書の検索というのはなかなかうまくヒットしないものである。
そして、さらに重要なことだが、これによって図書館や司書にレファレンスサービスという重要な役割があることを再認識させられたのである。レファレンスサービスとは、図書館利用者が学習・研究・調査を目的として必要な情報・資料などを求めた際に、図書館員がその情報や必要な資料を検索・提供することによってこれを助ける業務らしい。福井県立図書館、恐るべし。
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